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LOHASPAIN by スペインワインと食協会
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Spanish Lifestyle

【2/2 BWW発表】消費者は専門家と同じワインを好むのか? バルセロナワインテストの検証結果
spanish lifestylewine
by IkumiHarada1月,16,2026

【2/2 BWW発表】消費者は専門家と同じワインを好むのか? バルセロナワインテストの検証結果

高品質スペインワインの見本市 Barcelona Wine Week 2026 2月2日から4日まで、バルセロナのFira de Barcelona(モンジュイック会場)で開催される Barcelona Wine Week(BWW)2026 は、2020年の初開催以来、回を重ねるごとに国際的な存在感を高めてきた、高品質なスペインワインに特化した国際見本市です。 850を超えるワイナリーが参加し、生産者、バイヤー、ソムリエ、流通関係者が国内外から集結。多様な産地とスタイル、伝統と革新が交差するこの展示会は、スペインワインの「いま」を体感できる貴重な場となっています。また、BWW HUBでは、気候変動やサステナビリティ、AIを活用したワイン販売など、業界の最新トピックを扱うテイスティングやトークセッションも行われます。 Barcelona Wine Test(バルセロナワインテスト) ブラインドテイスティングとデータで市場を読み解き、ワイン文化を応援する国際コンクール この BWW 2026 の公式プログラムの一環として、筆者が運営メンバーの一人として携わる国際ワインコンテスト Barcelona Wine Test(BWT) のプレゼンテーションを行います。 バルセロナワインテストは、単にワインを評価する場ではありません。生産者を応援し、業界を盛り上げ、そしてワインの未来をともに築いていく―そんな新しい挑戦の舞台です。バルセロナから始まるこの試みが、次世代へとその価値をつなぐ小さな一歩となることを願っています。 この度のプレゼンテーションで投げかける問いは、シンプルでありながら本質的なものです。「消費者は専門家と同じワインを好むのでしょうか?」 150名の消費者が、200種以上のワインをブラインドで体験 Barcelona Wine Test Urban 2025 消費者部門となる 「BWT Urban 2025」 は、2025年11月7日(金)、バルセロナのホテル・インターコンチネンタルにて開催されました。 本イベントは、消費者が本当に好むワインを明らかにすることを目的に設計された、新しいスタイルのワインコンテストです。当日は150名の若い消費者が参加し、産地、スタイル、価格帯の異なる200種類以上のワインを、先入観のないブラインド形式で評価しました。開催後には、スペイン国内でも高く評価され、多くの反響が寄せられるとともに、参加者の満足度も非常に高い結果となりました。 ・【現地レポート】バルセロナワインテスト2025 プロフェッショナルの視点で評価する Barcelona Wine Test Profesional 2026 一方、プロフェッショナル部門となる 「BWT Profesional 2026」...

【銀座マシア】マテウ・ビジャレットシェフに聞く。カタルーニャ料理とスペインワインの“これから”
restaurantespanish lifestyle
by IkumiHarada12月,31,2025

【銀座マシア】マテウ・ビジャレットシェフに聞く。カタルーニャ料理とスペインワインの“これから”

【銀座マシア】マテウ・ビジャレットシェフ独占インタビュー。日本で育てるカタルーニャ料理とスペインワインの魅力、現場から見た課題と未来像に迫る。

美食の街サン・セバスティアンで味わう、Narru (ナル)という食体験
restaurantespanish lifestyle
by IkumiHarada12月,24,2025

美食の街サン・セバスティアンで味わう、Narru (ナル)という食体験

サン・セバスティアンの人気レストラン〈Narru〉で味わう、料理とワインの調和。食後まで続く上質な美食体験をレポート。  

未来のワイン"ウルテリオール" × "Riedel Glass" テイスティングセミナー
spanish lifestylewine
by IkumiHarada12月,12,2025

未来のワイン"ウルテリオール" × "Riedel Glass" テイスティングセミナー

11月18日、「Riedel Glass × ULTERIOR Tasting セミナー」が、リーデル青山本店にて正光社ワイン事業部主催で開催されました。本セミナーでは、英国誌『Decanter』にて「スペインワインの未来を担う若き醸造家10人」に選出された、ヴェルム(VERUM)オーナー醸造家エリアス・ロペス・モンテロ氏を迎えた貴重な機会となりました。 Bodegas Verum 醸造責任者 エリアス・ロペス・モンテロ マドリード、リオハでワイン醸造を学び、地元トメジョーソでキャリアをスタート。2002年、リベラ・デル・デュエロのAALTO、2004年、南アフリカで研鑽を積む。2005年トメジョーソに戻り、家族と共にボデガス・ヴェルム設立、20代でオーナー醸造責任者に就任。2007年、プロジェクト「ウルテリオール」を始動。ラ・マンチャの絶滅危惧品種の復活のため、失われかけた土着品種の植栽を始める。夏はスペインで、冬は南半球のアルゼンチンやチリでワインづくりに勤しむ。英国の「Decanter(2018年3月)」誌で、「スペインワインの将来を築いていく若き醸造家10人」の1人に選ばれる。ドイツのビルトインキッチン機器メーカー ガゲナウの『Respected by GAGGENAU 2021』で、世界最優秀ブドウ栽培家に選ばれた。 ナビゲーターを務めてくださったのは、株式会社HUGEのコーポレートソムリエである石田博さん。石田さんは2014年、ウルテリオールシリーズが誕生したヴェルムのワイナリーを訪問されており、その豊富な見識をもとに、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方の郷土料理のエッセンスも巧みに取り入れたペアリングをご提案くださいました。写真右:株式会社HUGE コーポレートソムリエ 石田 博氏。 国内外のコンクールで数々の優秀な成績を収め、世界の舞台でも高く評価される、日本を代表するソムリエの一人。豊富な経験と確かな審美眼を活かし、ワインの魅力を多彩に伝えるだけでなく、ペアリングやテイスティングに関する著書も手がけ、幅広くワイン文化の普及に貢献している。約40店舗以上におよぶHUGEグループのワインリストを監修し、北参道の「LE BISTRO」のワインリストは Star Wine List of the Year 2025 にてシルバーを受賞。さらに2024年にはフランス農事功労章を受章し、その功績は国際的にも高く評価されている。 右から二番目: アカデミー・デュ・ヴァンの人気講師の林麻由美先生。2014年、VERUMを訪問された経験をお持ちです。右から三番目: ウルテリオール醸造家 エリアス・ロペス・モンテロ氏。左: 筆者。当日、通訳およびVERUM社のマーケティング担当としてご一緒に登壇させていただきました。 「ウルテリオール」とは、ラテン語で「未来」を意味します。気候変動が進む中で、ラ・マンチャのテロワールと伝統をいかに次世代へとつないでいくか─この大きなテーマに向き合いながら、アルビージョ・レアル、ティント・ベラスコ、モラビア・アグリアといったユニークな土着品種の復興や、100年以上前から先祖に伝わる素焼きの大がめ(ティナハ/アンフォラ)などの醸造法を駆使し、唯一無二の個性をもつワインが生まれています。 セミナーの冒頭では、総面積約19万㎢を誇るスペイン最大のワイン産地、カスティーリャ・ラ・マンチャにおける近年のワイン産業の変革について、エリアス氏自ら詳しく解説してくださいました。続いて、これまでのラ・マンチャのイメージを大きく塗り替えるウルテリオールシリーズ誕生の背景やコンセプトが語られ、その後、石田博ソムリエによる丁寧なワイン解説とテイスティングコメントへと進みました。 醸造についてはエリアス氏のコメント、テイスティングやペアリングについては石田ソムリエの言葉を中心に、短くまとめてご紹介いたします。 ■ウルテリオール アルビージョ・レアル(白・2018)醸造・特徴ステンレスタンクで発酵後、アンフォラ(ティナハ・デ・バロ)で熟成。SO₂最小、軽い濾過のみ。透明感と立体感を備え、熟成向きの構造を持つ。 テイスティング花の蜜っぽさを含んだ華やかさも感じられる。味わいは柔らかく厚みがあり、噛めるようなテクスチャー。高い酸が輪郭を引き締め、余韻には旨苦味とほのかな塩味が寄り添う。酸が高いにもかかわらず疲れを感じさせず、料理との適応力の高さが特徴。 ペアリング野菜や白根菜、シャモやほろほろ鳥、ビゴール豚など噛み応えのある肉類、ベーコン、シャルキュトリー。鍋料理(猪鍋、しゃぶしゃぶ、スープ系)にも好適。 ■ウルテリオール ナランハ(オレンジ・2023)醸造・特徴アルビージョ・レアルを皮ごと発酵、黒ぶどうモラビア・アグリアのマストを15%ブレンド。低温発酵後2ヶ月スキンコンタクト(アルビージョ・レアルのみ)、アンフォラで4ヶ月熟成。フリーランのみ使用。ステレオタイプな「早飲みのラ・マンチャ」を覆す、熟成の魅力を備えた一本。 テイスティングマンダリンオレンジ、紅茶、黄色い花、わずかにワックス。酸は穏やかでまろやか、細かいタンニンがスムース。先の白よりも酸は穏やかでまろやかな口当たり。細かいパウダリーなタンニンが心地よく、全体としてスムース。温度は14~16℃が最適。 ペアリング発酵調味料を使った和食(西京焼き、塩麹)、牛肉や子牛のカルパッチョ、軽い焼肉(炭火よりガス火)。ホルモンなど中間的な質感の肉と好相性。 ■ウルテリオール ガルナッチャ(赤・2020)醸造・特徴50%全房、50%除梗でステンレスタンク発酵の途中で果汁と果皮を攪拌する。その後、アンフォラで熟成することで、透明感と軽やかな色調を維持しつつ、ピュアで立体感のある質感を獲得している。 テイスティング香りは赤系果実が中心。スグリ、ザクロ、野苺などのフレッシュな果実に、キャラウェイや甘草といったスイートスパイスが寄り添う。紅茶やコノハ(落ち葉)、木の皮のような淡いアーシーさが奥行きを与え、全体として清涼感と緻密さが際立つ。味わいは口に入れた瞬間から繊細で軽やか。余韻にかけてしなやかなボリュームが広がる。タンニンはきめ細かく、ピュアでクリーンな構成が貫かれている。 ペアリング調理法は「シンプル」「塩をしっかり当てる」「鉄板でサッと火入れ」がベスト。炭焼きや燻香の強い調理よりも、素材の滑らかな質感を生かす火入れが向く。アンフォラ熟成が味わいの純度と繊細さを高めるため、料理側も塩の当て方が非常に重要。調理過程で塩を適切に使うことで、ワインとの相乗効果が大きく高まる ■ウルテリオール マスエロ(=カリニャナ 赤・2019)醸造・特徴乾燥した暑い畑で栽培。徹底したグリーンハーヴェストで健全な果実を確保。100%除梗、50%ステンレスタンク、50%フードル発酵後、アンフォラで10ヶ月熟成。 テイスティングガルナッチャよりも明確に色調が濃く、グラデーションも力強い。香りは黒系果実(ブラックベリー、ブルーベリー)を中心に、血液や生肉のようなニュアンス、ドライハーブ、スパイスが寄り添う。凝縮感がありながら“ウルテリオールらしい”ピュアさが軸にある。味わいは凝縮しつつも柔らかく、余韻にかけてじわりと広がる穏やかなフィニッシュ。カリニャンらしい酸とタンニンは健在だが、攻撃的にならず、優しく包み込むような印象。 ペアリング豚肉とインゲン豆の煮込み(ポチャス)、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、内陸部の伝統的煮込み料理など、温かさ・ほっとする料理との共鳴が大きい。フレッシュさも残るため、重すぎない煮込みが特に好相性。 ■ウルテリオール グラシアーノ(赤・2018)醸造・特徴ラ・マンチャの温暖な気候で完熟が可能。90%アンフォラ、10%古樽熟成。果実の純度とノーブルな質感を重視。 テイスティング艶があり、黒みを帯びた深い色調。カシス、ブルーベリーといった濃密な黒果実に、スイートスパイスやベーキングスパイスが上品に重なる。樽のニュアンスは控えめで、香りに立体感をもたらす役割に徹している。味わいは、スムーズで上質。土着品種にはしばしば見られる素朴さやラステックさはなく、ノーブルで洗練されたキャラクターが際立つ。シリーズの中でも特に“高貴さ”を感じさせるスタイル。 ペアリング家庭料理よりもレストラン向けの“格のある”料理が似合う。・牛フィレ・子羊フィレ・鹿のロースト(ジュニパーベリーを効かせたソースなど)スパイスを用いたソースとの相性も良く、赤身肉のロースト料理を強く引き立てる。...

Next Gen × Spain:スペインワインの未来をひらく夜
spanish lifestylewine
by IkumiHarada12月,06,2025

Next Gen × Spain:スペインワインの未来をひらく夜

12月3日、The Arts Fusion by L’écrin(ジ・アーツ フュージョン・バイ レカン / 上野)にて、クローズドイベント「Next Gen × Spain:スペインワインの未来をひらく夜」を開催させていただきました。Z世代の若手からベテランまで、異なる世代が一つのテーブルを囲み、スペインワインを飲みながら、これからのスペインワインをどのように伝えていくかを自由に語り合う時間は、筆者自身にとっても数多くの学びと発見に満ちたひとときとなりました。参加者の皆さまが持ち寄ったスペインワイン10本を並べて。日本未入荷の熟成CAVAやリアス・バイシャスの赤白、プリオラートの赤白、ペネデスの自然派ワイン、アリベス・デル・ドゥエロの希少品種、さらにテネリフェ島の過酷な畑で育つ自根ワインまで、普段味わえない多彩なラインナップをフランス料理とともに楽しむ、特別なひととき。 開催のきっかけ この会を企画した理由は、大きく3つあります。 1つ目は、今年バルセロナで開催した「バルセロナワインテスト・アーバン」の成功です。若い世代がワインに触れ、味わい、学び、共有する場を生み出せたことは、大きな希望となりました。日本でもスペインワインを通じて、次世代に魅力を伝える場づくりが必要だと感じたことが原動力となりました。関連記事→ワインの未来はここから動き出す─次世代へつなぐ、バルセロナワインテスト2025 2つ目は、テネリフェ島でお話を伺った、レカングループのCBO兼ビバリッジディレクター・近藤佑哉さんの存在です。伝統を守りつつ、新しい価値を創り出す近藤さんの姿勢に深く心を動かされ、ジ・アーツ フュージョン・バイ レカンという空間が生む“芸術と食の融合”を、スペインワインとともに体験していただきたいと思いました。 関連記事→近藤佑哉ソムリエに聞く― 大西洋とテイデが織りなす、テネリフェ島の魅力 3つ目は、恵比寿ガーデンプレイスの人気ワインショップ WINE MARKET PARTY(ワインマーケットパーティー) でスペインワインを担当されている、石川もえさんとの出会いです。22歳でワインの世界に飛び込み、ソムリエエキスパートを取得された彼女のひたむきな情熱に触れ、若い世代ならではの視点を学ばせていただきたい—そう強く思うきっかけとなりました。 当日のテーマ 若い世代に、これからどうワインを楽しんでもらうか 他業態や次世代へ、スペインワインの魅力をどう伝えていくか昭和7年に建築された上野駅旧貴賓室の気品ある雰囲気を生かしつつ、アールデコの美意識と現代的なデザインを融合させ、70年の歴史を経て「The Arts Fusion by L’écrin」として生まれ変わった、アーティスティックな空間で、参加者の皆さまに「芸術 × 食 × スペインワイン」を体験していただきながら、 フランス料理とスペインワインが自然に調和し、リラックスした雰囲気の中で新しいご縁が広がっていくのを感じました。 2000年生まれの若き日本人画家、真田将太朗氏によるペインティングが施された店内。色彩と緻密な構図が織りなす、まるでアートの世界に身を置いたかのような独創的な空間。 世代を超えた対話が生んだもの 日本でもスペインでも、ワインを楽しむ層はどうしても同世代、あるいは上の世代に偏りがちです。Z世代の方にイベントで出会う機会は決して多くありません。私自身もスペイン留学をきっかけにワインに魅了されたのは28歳、ワイン業界に入ったのは30代からでした。 今回ご参加いただいたのは、Z世代からベテランまで、ソムリエ、ワインバイヤー、ワインジャーナリスト、インポーター、ワイン生産者、カメラマン、起業家といった多彩なバックグラウンドを持つ方々です。そうした皆さまと語り合う中で、「次世代へいかにワイン文化をつなげていくか」というテーマのヒントとなる、貴重な示唆を伺うことができました。 ワインサロン「R」のソムリエ、門脇望夢さん(左)と、宮内庁大膳課で50年近くお勤めになった新田晋さん(右)。 最後に(感謝の気持ちを込めて) 今回の「Next Gen × Spain」は、未来へ向けた小さな“プレイベント”ではありましたが、皆さまのお力添えにより、想像以上に豊かな対話が生まれる貴重な時間となりました。ご参加くださいました皆さま、そしてご協力いただいたレカングループの皆さまに、心より御礼申し上げます。 ワインは文化であり、コミュニケーションであり、人と人をつなぐ“架け橋”のような存在です。同じテーブルを囲むだけで自然に心が開き、国や世代の壁も溶けていく——ワインの持つあたたかな力と可能性を改めて感じた夜でした。 また、ワインづくりや文化、ぶどう畑を未来へつなぐためには、造り手がバトンを渡すように、飲み手も次の世代にその魅力を伝えていくことが大切だと感じています。スペインワインの魅力をどう広め、楽しんでいただくかは、次世代とのつながりにかかっている—筆者自身も、これからもワイン会やイベントを通して、皆さまとご一緒に楽しみながら、その方法を探していけたらと思います。ーーーー レストランのご紹介...

ワインの未来はここから動き出す─次世代へつなぐ、バルセロナワインテスト2025
spanish lifestylewine
by IkumiHarada11月,15,2025

ワインの未来はここから動き出す─次世代へつなぐ、バルセロナワインテスト2025

先月「Spanish Lifestyle」でご紹介した「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、多くの皆さまのご協力のもと、無事に幕を閉じました。バルセロナ初の一般参加型ワインコンクールとなった本イベントには、150名の参加者が集い、200種類以上のワインをブラインドでテイスティング。会場は熱気に包まれ、ワイン文化の新たな可能性を象徴する場となりました。 バルセロナワインテストCEOのロジェール・グリフォイ・デクララをはじめ、「Spanish Lifestyle」でもおなじみのテクニカルディレクターのフアン・ムニョス先生、そして筆者自身もチームメンバーとして運営に携わり、約1年にわたり準備を重ねてきました。正直、これまでで最も忙しく大変な1年でした。しかし、若き審査員たちが「また来年も絶対に参加したい!」「ワインがもっと身近な飲み物になった!」と目を輝かせる姿を目にした瞬間、苦労はすべて報われたと感じました。 今回は、現地で紹介された内容を基に、イベントの模様を日本語でお届けします。 バルセロナ・ワインテスト・アーバン2025、大きな成功150名の若者が200種以上のワインをブラインドで体験!バルセロナ 11月7日金曜日、バルセロナのホテル・インターコンチネンタルにて、第1回となる「バルセロナワインテスト・アーバン2025(Barcelona Wine Test Urban 2025)」が開催されました。本イベントは、消費者が本当に好むワインを明らかにすることを目的に設計された、新しいスタイルのワインコンテストです。期待を大きく上回る結果となり、150名の参加者が集まり、さまざまな産地・スタイル・価格帯の200種類以上のワインをブラインドで評価しました。 この呼びかけには特に若い層を中心とした多様な参加者が集まり、来場者は男性55%、女性45%という構成。ワイン愛好家や、新しい銘柄を発見したいと願う一般のワインファンが多数参加しました。応募希望者が定員を大きく上回り、多くの方の参加をお断りせざるを得ないほどでした。これは、テイスティング体験型イベントへの関心の高まりと、消費者の声を重視するワイン業界の新たな動きを象徴しています。 試飲セッションでは、各参加者に15杯のワインがラウンド形式で提供されました。ワインごとに、参加者はボトルのQRコードを読み取り、スマートフォン上の簡易テイスティングシートで「香り」「味わい」「バランス」「好感度」を評価します。ブランド名や原産地、価格は一切知らせず、参加者は独立した秩序ある環境で、完全にブラインドの評価を行いました。 「アマチュアの参加者が15種類ものワインを評価するという挑戦には、少し不安もありましたが、結果はまさに“満点”でした」と、本大会のチームメンバーでありソムリエ養成講師でもあるフアン・ムニョス氏は語ります。「参加者たちは、一つひとつのワインをしっかり味わい、比較し評価していました。その姿は本当に模範的で、頼もしく感じました。」 一方、同チームのロジェール・グリフォイ・デクララ氏は、この規模のテストにおける技術的挑戦について次のように述べています。「初回ということもあり、技術面と物流面の完璧な運営を優先するため、出品ワインを200本に限定しました。評価はすべてリアルタイムでスマートフォンから行われるため、数十件の同時投票には大きな技術的負荷がかかります。まずは体験の質を確実に保証することを最優先にしました。その結果、すべてが完璧に機能しました。」 事前の参加者インタビューでは、多くの若者が「ワインは遠い存在」と感じていることが分かりました。しかし、今回のような動的で参加型、さらにガイド付きのテイスティング体験を通じて、ワインに親しみを感じるきっかけになったことが確認されました。これは、新しい世代との接点を模索するワイン業界にとって、大変意義のある成果と言えます。 テイスティング後には、コンテストに出品した一部のワイナリーの代表者が参加するショールームが開かれ、参加者が生産者と直接会話しながらワインを再度試飲する交流の場となりました。この空間は、造り手と消費者が出会い、品種や地域、スタイル、トレンドについて自由に語り合える貴重な場となりました。 第1回大会の成功により、「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、従来のコンテストに代わる新しいモデルとして、革新的な一歩を踏み出しました。消費者の意見を中心に据えたハイブリッドな試みとして、「味わう」「学ぶ」「共有する」という体験を通じて、人々をつなぐ新しいワイン文化の形を提示したことも、大きな成果です。 主催者は今後、消費者による総合評価と、来場者が最も高く評価したワインの最終ランキングを発表する予定です。また、審査結果や受賞ワインの詳細は、来年2月に開催される「バルセロナワインウィーク(Barcelona Wine Week)」で発表されます。 さらに、次回はプロフェッショナル部門「バルセロナワインテスト・プロフェッショナル2026」が、2026年1月27日にバルセロナで開催されます。こちらは、バイヤー、ソムリエ、ジャーナリスト、ワインコミュニケーターなど業界の専門家が集い、100点満点方式のブラインド・テイスティングを実施。参加ワイナリーにはメダルおよび品質認証が授与される予定です。 最後に 「バルセロナワインテスト・アーバン」を通じて、若い世代がワインに触れ、味わい、学び、共有する場が生まれたことを実感しました。この試みは、次世代の嗜好や考え方を尊重しながら、ワイン文化を新たな形で広げていく可能性を示しています。ワイン業界にとっても、若い世代との接点を深める貴重な機会となりました。 「バルセロナワインテスト・アーバン」は、次世代にワイン文化を継承し、業界全体を活性化するプラットフォームとしての役割を掲げています。参加者と造り手、地域社会をつなぐ架け橋として、ワインを通じた新しい体験の場を創出することを目指しています。来年はさらに国際的な広がりも視野に入れ、より多くの皆さまに感動的で楽しい体験をお届けできるよう、準備を丁寧に重ねてまいります。 【関連記事】バルセロナ発ワインコンクール ― バルセロナワインテスト (Barcelona Wine Test)【2/2 BWW発表】消費者は専門家と同じワインを選ぶのか? バルセロナワインテストが明かす真実【バルセロナワインテスト・アーバン2025 メディア掲載まとめ事】・VineturEl Barcelona Wine Test Urban 2025 reúne a 150 jóvenes en una cata a ciegas de más...

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協会ジャーナル

【1/31】第15回スペインワインと食大学 「スペイン産オリーブオイル」Vol.4 
スペインワインと食大学協会ジャーナル
by KatoTomoko1月,06,2026

【1/31】第15回スペインワインと食大学 「スペイン産オリーブオイル」Vol.4 

【1/31】第15回スペインワインと食大学 「スペイン産オリーブオイル」Vol.4 ~ワインの次はオリーブオイル!オリーブオイルソムリエ 田川敬子さんとスペイン産オリーブオイルの世界を冒険しよう~ “オトナの学び場”をテーマに、2016年春に開講したスペインワインと食大学。 “見て、聞いて、薫って、味わって、体感する”五感すべてでスペインワインと食文化に触れる学びの場として、ライブ感あふれる講義と多彩なテーマを重ねてまいりました。 そして2026年1月。本講座は今年で開講10周年という節目を迎えます。その記念すべき年の第一回目を開催が決定しました。   第15回目のテーマは「“新モノ” スペイン産オリーブオイル」。 オリーブオイル生産量世界一を誇るスペイン。しかしその一方で、本当に上質なスペイン産オリーブオイルの魅力は、まだ十分に知られているとは言えません。   今回の講師は、これまで3回にわたり大きな反響を呼んだ、バレンシア在住のオリーブオイルソムリエであり、スペインワインと食協会ライターの 田川敬子さん。 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.2の様子   帰国のタイミングに合わせ、搾りたての新油をスペインからハンドキャリーでお持ちいただく、この時期だけの特別な講座が実現しました。   講師は、バレンシア在住 田川敬子さん 田川 敬子 Keiko Tagawa 東京都出身。大のスペイン好きが高じて2002年春よりバレンシア在住。日系企業と地元企業のOLを経て、現在はフリー。2014年にオリーブオイルの魅力に目覚めて以来勉強を続けるかたわら、業界での通訳や翻訳、農園視察のアテンド、生産者さんと輸入業者さんの仲介などを手掛ける。日本帰国中にはスペインオリーブオイルテイスティングセミナーも開催。オリーブオイルのすばらしさを日本に広めることがライフワーク。日本オリーブオイルソムリエ協会認定オリーブオイルソムリエ® ハエン大学バージンオリーブオイルテイスティングエキスパートコース修了 (eオリーブオイル選びより)   10周年の幕開けにふさわしい、“今”だからこそ味わえるスペインの恵みを、ぜひご体感ください。 初めての方もそうでない方も、これまで知らなかったスペイン産オリーブオイル世界を体感できるはずです。スペイン産オイルをより楽しむためのコツや視点など、他にない内容が盛りだくさん。 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.2の様子   また、オイルをより味わうポイントや、ご自身の食生活に活かせるヒントなど、日本ではなかなか聞けない質問も直接できる貴重な機会です。 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.3の様子   講師の敬子さんから次のようなメッセージをいただいています。 「意外と知られていないオリーブオイルの基礎知識を学び、今シーズンのおいしいスペイン産エキストラバージンオリーブオイルをテイスティングします。これまで食べていたオリーブオイルが本物だったのかどうか、この講座に来ていただければわかるはずです。どうぞお気軽にお越しください」 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.3の様子   そして今回の開催は、スペインワインと食大学として初めての多摩地区開催となります。会場は、八王子·多摩エリアで「知らない人はいない」と言われる老舗ブランド、BASEL(バーゼル)豊田店。 50年以上にわたり、カフェやブラッセリー、洋菓子店として地域に愛され続けてきたBASELの中でも、豊田店は2番目に歴史ある人気店舗です。 実は今回、豊田店で開催したいと最初にお声がけしたのは私からでした。 多摩地区ならではのゆったりとした空間の使い方、白を基調とした心地よさ、そして一杯のコーヒーや紅茶にまで行き届いた丁寧な仕事。 「10周年の最初の回は、ぜひここでやりたい」そう感じたのです。 その想いをあたたかく受け止め、後押ししてくださったのが、豊田店スタッフの皆さまのご協力でした。 昨年開催された「スペインワインと食大学·オリーブオイル第3回」での体験をきっかけに、「この学びと味わいをお店のお客さまにも届けたい」という共通の思いが重なり、今回の開催が実現します。 この場所ならではのあたたかさと一体感も、ぜひ当日、感じていただけたら嬉しく思います。 最寄り駅からは少し距離があります。 けれどその分、訪れた先には、都心ではなかなか出会えない時間がゆっくりと流れる空間が広がります。光をやわらかく取り込む店内は、入り口から思わず深呼吸したくなるような心地よさ。席と席の間にもゆとりがあり、味わうことに集中できます。 選び抜かれたコーヒー豆、丁寧に淹れられる紅茶。 その所作からも、この場所が長く愛されている理由を感じられます。...

新年のご挨拶、そして新連載「Spain Wine Food JOURNAL」開始に寄せて
協会ジャーナル新年のご挨拶
by KatoTomoko12月,30,2025

新年のご挨拶、そして新連載「Spain Wine Food JOURNAL」開始に寄せて

新年あけましておめでとうございます。 2026年が、皆さまにとって健やかで、心豊かに味わう時間に満ちた一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。       このたびWebマガジン「LOHASPAIN」では、新たに「Spain Wine Food JOURNAL」を立ち上げました。 本ジャーナルは、スペインワインと食協会による協会公式のジャーナルとして、わたしたちの活動やリアルな取材によって執筆した記事を発信する場です。     協会主催・後援イベントの公式レポートをはじめ、スペイン各地の州政府、日本・スペイン両国の公的機関、団体・企業との取り組み、そして国内外の現場で積み重ねてきた実務と経験の蓄積。   その一つひとつを、事実として正確に記録するだけでなく、背景にある文脈や思想とともにお伝えしていきます。     ワインや食について私たちはこう考えています。 「土地の記憶であり、人の営みであり、時代を映す文化そのもの」     「Spain Wine Food JOURNAL」では、協会ならではの視点からスペインのワインと食の’いま”を見つめ、皆さんに共有していきたいと考えています。     2026年、新しい一年のはじまりに。 このジャーナルが、皆さまの日常に小さな発見や学び、そしてスペインワインと食をより深く楽しむきっかけをもたらすことを願って。 プエルタ・デル・ソル:マドリードの中心からスペイン各地へ続く道路の出発点。写真のプレートはゼロkm地点を示す。   本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 スペインワインと食協会     スペインワインと食協会とは スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。 スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田) WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org           Tomoko Kato 加藤智子 Journalist (Spanish...

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ひと晩で完売した、ラルゲタアーモンドショコラ。 その舞台裏をたどるため、大阪へ向かいます
ラルゲタアーモンドラルゲタアーモンドショコラ
by KatoTomoko1月,15,2026

ひと晩で完売した、ラルゲタアーモンドショコラ。 その舞台裏をたどるため、大阪へ向かいます

    昨年「冬季限定販売」として、LOHASPAINのオンラインショップ「Store」から初めてご案内したラルゲタアーモンドショコラ。 驚くべきことにひと晩で完売となりました。 その様子を知ったパティスリーカノン(patisserie &cafe canon)のオーナー加奈代さんが連絡をくださり、急遽、製作してくださることになりました。 おかげさまで予定外に再入荷できたものの、2度目の販売も翌朝には完売してしまったのです。 手に取ってくださった皆さん、本当にありがとうございます。       「東京で販売しているのに、なぜ大阪のパティスリーなのか」 そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。 この点については、以前の記事で、素材との向き合い方や、ものづくりの考え方も含めて少し詳しく綴っています。 ご興味のある方はぜひ、そちらもあわせてご覧ください。 記事はこちら   一晩で完売するほどの反響をいただいた今、 「なぜ、あの味わいにたどり着いたのか」 「どんな人たちから、一粒が生まれているのか」 ここを、皆さんにきちんとお伝えしたいと感じています。   このアーモンドショコラに使っているのは、スペインでも希少なラルゲタ種のアーモンド。 風味豊かで、噛みしめるほどに旨みが広がる一方で、扱いは決して簡単ではありません。 すでに天然の海塩で塩味になっている個性をどう生かすか。 チョコレートと合わせたとき、アーモンドはどこまで主張するのか。     カノンのオーナー加奈代さんとは、何度もやり取りを重ねてきました。 そしてやっと来週、アーモンドショコラの取材のため、大阪を訪れる予定です。 パティシエの皆さんも、バレンタイン前にきちんとご紹介できるよう、忙しい時期にもかかわらずスケジュールを調整してくださいました。     今回の取材では、 ・なぜラルゲタアーモンドなのか ・どんな試行錯誤を経て今の形になったのか ・作り手が、このひと粒に込めている考え そうした完成品だけでは見えない部分にしっかり耳を傾けたいと考えています。     次回の入荷は、2月初旬を予定しています。 手作業のため数量は多くありませんが、その前にこのアーモンドショコラが生まれる背景を少しずつお届けしていきます。 取材後には、現場で見たこと、聞いたことをもとにあらためてレポートをまとめる予定です。   大阪にある加奈代さんのパティスリー:patisserie &cafe canon(カノン)   入荷の目処が立ち次第、ニュースレターをお読みの皆さんに、いち早くお知らせします。...

東京に、オリーブの物語が根を張っていた
エキストラバージン・オリーブオイル東京三鷹天神山オリーブ
by KatoTomoko12月,25,2025

東京に、オリーブの物語が根を張っていた

三鷹・天神山須藤園、都内唯一のオリーブ生産者を訪ねて 正直に言うと、この日、私は取材として訪問したのではありません。 スペイン在住でオリーブオイルソムリエ®の田川敬子さんからお声がけいただいて、都内にあるオリーブ農園を「見学」する、そのくらいの気持ちでお伺いしたのでした。けれど現地に立った瞬間、その認識は完全に覆されました。   想像していた「都市農園」とは、まったく違った 目の前に広がっていたのは、とても東京とは思えない農家の風景でした。入口に立った瞬間「この土地は、一体どれくらいの時間を見守ってきたのだろう」そんなことを思わず想像してしまうほど、健康で立派な樹々が迎えてくれます。よく手入れされた畑には、たっぷりと光が差し込み、敷地全体が明るく穏やかな空気に包まれていました。   須藤さん(左)、オランダ人のオリーブオイルテイスターニッキー(中)と、スペイン在住のオリーブオイルソムリエ®田川敬子さん(右)   ここは東京・三鷹の天神山。 住宅地のなかにありながら、風の通りがよく、土が生きていることが専門家でなくても伝わってきます。オリーブ畑には下草が残され、樹々の葉は美しく生き生きとしていました。   さらに驚かされたのは、敷地内に搾油所があり、実際に稼働する設備が整えられていたことでした。そして栽培されているオリーブの品種を聞き、思わず言葉を失います。   アルベキーナ種、ピクアル種。スペインを代表する品種に加え、イタリアのカロレア種も育てられているというのです。その瞬間、スペイン産オリーブオイルを専門に扱ってきた私のなかで「これはただの訪問では終われない。この場所は、記事にして伝えなければ」というスイッチが入りました。     静かに、しかし確かな意志をもつ人、須藤さん この農園を率いる須藤さんは、2020年にジュニアソムリエ、2021年にオリーブオイルソムリエ®の資格を取得し、さらにマスターミラー(搾油技術)講座やマスターグロワー(栽培)講座を受講されています。「農」に携わりながら、味わいを言葉にする学びを重ねてこられたことが、その歩みからも伝わってきます。   第一印象は、とても穏やかで、おおらかな方。けれどお話を伺っていくうち、その眼差しが過去・現在・未来を同時に見渡していることに気づかされました。 「子どもたちが興味をもってくれることをやりたい」 「農作物を通して、いろいろな人とつながっていけたら」   2025年収穫「天神山オリーブオイル」をテイスティング:とてもマイルドで優しい風味の後にポリフェノールを感じるアクセントも。オリーブオイルのプロフェッショナルが全員笑顔になる味わいだった。   多くを語るわけではありません。けれど須藤さんの言葉には、これまで積み重ねてきた時間と経験が自然に滲み出ていて、穏やかな口調の奥から、本当に大切なことが胸に届いてくるのを感じます。 気づけば人が集まり、自然と輪が生まれていく。その中心に、須藤さんが静かに立っている。信頼とは、声高に語られるものではなく、畑と仕事の積み重ねの中から、立ち上がってくるものなのだと感じました。     オリーブの隣に、竹と柚子と、蔵がある風景 須藤園のオリーブ畑の隣には、見事な竹林も広がっています。スペイン在住の田川敬子さんは「竹とオリーブが並んで見える姿は、スペインにはなく日本らしくて忘れられない」と言います。   美しく育っているその竹は、たとえばパレスホテルの七夕装飾用として、ホテルの担当者が実際に足を運び、選び抜いていくそう。 樹齢100年をこえる柚子の木があり、その枝いっぱいに実をつけています。   周囲には、さまざまな柑橘類や柿が点在し、季節ごとに豊かな表情を見せてくれることを想像できます。   果樹園や畑を潤す水は、すべて井戸水。この土地の記憶をたたえた水が、長い時間をかけて土を育み、樹々を支えてきたのでしょう。   敷地内には戦前から残る蔵も佇んでいます。時代を超えて受け継がれてきた風景の中で、今も変わらずに農の営みが続いているのです。     命を育てる土づくり、 都市農業の理想形 須藤園の土づくりは、徹底しています。府中の東京農工大学・馬術部から譲り受ける馬糞、剪定した木のチップ、地元三鷹の刈谷珈琲店から出るコーヒーかす、それらを発酵させて自家製の堆肥をつくっているそうです。   オリーブは地中海性気候の作物ですが、ここでは「東京の土」で、東京のやり方で、オリーブがしっかりと根を張っていることがわかります。   都市の中で、農を未来へつなぐという挑戦...

テロワールから「スペインワインの本質」を学ぶ2日間〜スペイン・ワイン テロワール・ディプロマ・コース 2026
grandes pagos de españaグランデス・パゴス・デ・エスパーニャ
by KatoTomoko12月,19,2025

テロワールから「スペインワインの本質」を学ぶ2日間〜スペイン・ワイン テロワール・ディプロマ・コース 2026

スペイン・ワイン テロワール・ディプロマ・コース   スペインワインを「産地」や「品種」ではなく、テロワールという視点でもう一歩深く知る。 そんな体系的な学びの場が、再び開催されます。 スペインワインは、いま世界的に再評価の流れの中にあります。価格や流行ではなく、「土地そのものをどう表現しているか」があらためて問われているように感じます。その流れの中で、長年にわたりテロワールを軸にワイン造りを実践してきたグランデス・パゴス・デ・エスパーニャ(GPE:Grandes Pagos de España)の考え方は、今だからこそ、学ぶ価値のある本質だと考えています。 グランデス・パゴス・デ・エスパーニャ(GPE) このコースを主催するグランデス・パゴス・デ・エスパーニャ(GPE)は、2000年に設立。「単一畑」のワインをつくる非営利団体として現在31の優れたワイナリーから構成されています。スペインにおいていち早くテロワールを表現するワイン造りを提唱・実践してきたパイオニア的生産者たちの組織です。 「なぜ、このワインは、この土地でしか生まれないのか」 その問いに、テロワール・気候・歴史・文化と伝統、そして人の営みという根っこの部分から向き合う2日間。 知識を積み重ねるというよりも、ワインをみる視点、そこが更新される時間になるのではないかと思います。 第1回参加者からの反響 2025年10月に開催された第1回は、参加者の方々から非常に高い評価があったと伺っています。 一方で、筆者と同じく「日程が合わず参加できなかった」というお声も多く寄せられたとのことで、今回、第2回の開催が決定しました。 知人のインポーターさんが第1回を受講され、ブログにまとめてあったのでご紹介します。 Blog:スペインワインの“テロワール”を学ぶ スペインワイン・テロワール・ディプロマコース修了 ワインインポーターの杉本紗良さん(株式会社SARA CORPORATION)のブログ 読んでいて印象的だったのは、スペインワインの専門として活躍し続けている紗良さんでさえ「スペインという国のスケールの大きさと、土地ごとに息づく個性の強さに、改めて感動しました。」という感想があったことでした。 このコースで体験できること~31種のテロワールを味わう 数をこなすための試飲ではなく、テロワールの違いを立体的に理解するための構成です。   試飲 ・著名醸造家のボデガやビノ・デ・パゴを含む高品質ワイン生産 31 社から各 1 本 (カタカナ読みアイウエオ順。最初の字が赤の14社は輸入元なし。) アアルト AALTO アストビサ ASTOBIZA アバディア・レトゥエルタ ABADÍA RETUERTA アルベアール ALVEAR アルタ・アレーリャ ALTA ALELLA アロンソ・デル・イエロ ALONSO DEL YERRO エンリケ・メンドーサ...

2025年冬季休業のお知らせ
冬季休業
by KatoTomoko12月,02,2025

2025年冬季休業のお知らせ

2025年冬季休業のお知らせ   *冬季休業のお知らせ*     誠に勝手ながら、2025年12月25日(木)から1月4日(土)まで、冬季休業とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。   【オフィス休業期間】  2025年12月25日(木)~1月4日(土)   【商品のお届けについて】 ・2025年12月24日(水)までのご注文→ 12月25日(木)までに発送 ・2025年12月25日(木)~1月4日(土)までのご注文→ 1/5(月)から順次発送   【Storeのご注文について】 インターネットは24時間注文受付しております。   【お問い合わせについて】 12月24日(土)12時以降及び、休業期間中のお問い合わせにつきましては、 お電話、メールともに1月5日(月)12時以降、順次折り返しのご返答となります。 予めご了承いただきますようお願い申し上げます。   運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION

【冬季限定】幻の3年を超えて。第二弾、オトナのアーモンド・ショコラ誕生
アーモンドアーモンドショコラ
by KatoTomoko11月,05,2025

【冬季限定】幻の3年を超えて。第二弾、オトナのアーモンド・ショコラ誕生

今回、初めて記事をご覧になる方は、ぜひアーモンド・キャラメリゼの記事を読んでここに戻ってきていただければ流れがスムーズです。 以前の記事でご紹介した、この夏の「スペイン産ラルゲタアーモンド・キャラメリゼ」。 その経緯はこちら。 記事:「幻の3年を超えて。100箱のキャラメリゼに込めた手仕事と再会の物語」 とはいえ、みなさんお忙しいと思いますので、 こちらに加筆・修正した形で新商品「スペイン産ラルゲタアーモンド・ショコラ」の記事をご紹介します。     1. かつての人気菓子。そして、終わりと始まり。 2020年から2023年までの3年間、 「ラルゲタアーモンドのショコラとキャラメリゼ」は、当時の販売元が企画・製造・販売してくださっていて、それはそれは多くのファンをもつ人気商品でした。 私は、その素材、つまり「ラルゲタアーモンド」を輸入する立場で、その人気を陰から見守らせていただいていたのです。   当時のラルゲタアーモンド・ショコラ     “幻の3年”とも言えるその時期、多くのファンを魅了しながらも、やがて製造は終了。しかし、その味を忘れられないという声は、ずっと絶えませんでした。 終売から2年が過ぎても、アーモンド販売の時期には「もう一度、あの味を」という声を必ずいただくのです。今年の春も、また。 そして私は初めて思いました。「あの味は、輸入元の私が形にしなければ、もう2度と味わえないんだな・・・」と。     左側・小さな袋は120g、右側・大きな袋は1Kg業務用   2. 10年越しのご縁と“その時”のひらめき。 2025年の春。年が明けて、ようやく届いた新物のラルゲタアーモンド。例年であれば冬の入荷ですが、気候変動の影響で、今年はそのタイミングさえも変わってしまったのです。「今季の味を、一日でも早く届けたい」と、私は120g入りの一袋を、大阪でパティスリーを営む加奈代さんに送りました。 加奈代さんとのご縁は、もう10年以上前にさかのぼります。きっかけは、まだ「グリフォイオイル」として展開する前の「カミロケオイル」。オリーブオイルを通して出会い、大阪から東京のイベントに駆けつけてくださったり、関西のマルシェで販売してくださったりと、“応援者”という言葉では足りないほど、温かく支えてきてくださった方です。ちなみに、ふたりともドリカムファンという共通点もあって(笑)     2016年夏、大阪にて販売元主催によるオリーブオイルのイベント乾杯の挨拶をしてくださった加奈代さん     2016年夏、大阪イベントにて(加奈代さん・中央列左から二番目、筆者・中央列右側)     2022年秋、スペインワインと食協会後援のワインイベント@東京に駆けつけてくださった加奈代さん(左から2番目)     アーモンドショコラ終売の後、加奈代さんがパティスリーをオープンされたのを知ったとき、ふと「いつか、このラルゲタアーモンドでショコラ菓子を一緒に作れたら」そんな未来が思い浮かんだことがありました。 そして今回。新物のアーモンドを購入くださる方々から「もう一度、あの味を」という声が次々と届き、私は思わず加奈代さんに連絡を入れてしまったのです。本当に、衝動のように。   3. たった120gから生まれた、感動のひと口。   すると、数日後。信じられないことが起こりました。 なんと加奈代さんから2種類のアーモンドショコラが届いたのです。だってお送りしたのは、たった120gの一袋のアーモンド。きっと数粒だけを味わい、残りのすべてを試作に使ってくださったのだと思います。 そういうところに、加奈代さんのお人柄と、カフェオーナーとしての覚悟がにじんでいますよね。味に対する敬意、素材に対する愛、そして“想いに応える人”という誠実さ。 「ラルゲタアーモンド・ショコラ」という形になって届いたその味。  ...

スペイン産チーズはどこにある?
ケソスペイン産チーズ
by KatoTomoko10月,17,2025

スペイン産チーズはどこにある?

暑すぎた夏が遠い昔のように思えるほど、落ち着いた気温、金木犀の香り、と、秋真っ盛りな東京です。 さて東京の街で、思わず心が踊るような“スペインの香り”に出会いました。 日本ではまだ珍しいスペイン産チーズ。都内23区で見つけた専門店を訪ね、厳選のチーズ6種をテイスティング。 じつはサッと購入して、レポート提出する予定が、ここに来るまでに少し時間がかかりました。というのも、スペインのチーズは流通量が少なく、取り扱いがある実店舗は限られてくるのですね。 最近の「スペイン産チーズ事情」として、経緯からご紹介します。     スペイン産チーズはどこにある?   つい先日、とある課題のためにスペイン産チーズ5種盛りをつくる必要がありました。 チーズ専門店にお伺いすると、スペイン産は2種だけ!多くのチーズが所狭しと並ぶなか、その日はまさかの2種に驚きを隠せませんでした。 その場でスペイン産を入手するには、本格的に探さなければならないことを悟った筆者は、この日はまず最近の人気どころ味わおうと「スタッフさんのおすすめ」を購入させていただくことに。 フランス産とオランダ産のチーズ、それに合わせたワイン、さらにチーズ製品をいくつか(小麦粉なしのチーズケーキなど)を購入しました。 ちなみにワイン仲間が教えてくれたこちらの専門店は、スペイン産以外のチーズをお探しのときには心からおすすめできます。好みのタイプを理解し、良い状態のチーズを教えてくださる詳しいスタッフさんがいらっしゃいます。 スペイン産以外であっても、現在、日本で売れている人気の味わいを実際に味わってみることも、とても勉強になりますね。   やっと見つけた!スペイン産チーズ専門店   その後、いろいろ調べた結果、分かったこと。 日本ではまだ珍しいスペイン産チーズ。種類も限られ、実店舗でフランス産のように揃う場所はほとんどありません。 そんななかスペインチーズの専門店を探し、ネットで見つけた「QUESO(ケソ)チーズ工房」さんにお伺いしてきました。 店の前に行くとまさかのクローズ。お店が開いていません。その場で電話をおかけすると卸販売専門だったそうです。(初めてのお店にお伺いするときは、電話で確認するのが間違いないと改めて学びました、汗) しかし、お店の方が電話口でとても親切に、都内でスペインチーズをおろしてらっしゃる店舗さんをいくつか教えてくださいました。 その後の問い合わせで、神楽坂のアルパージュさんに5種のスペイン産があると確認できたのです。 店舗にてこちらも多くのフランスチーズが並ぶ中、6種のスペイン産チーズに出会えました!     スペイン産チーズ6種盛り合わせ   今週入手できたスペイン産チーズ6種類をご紹介します。(お店に並ぶラインナップは変わる可能性があります) 画像の干し柿の手前から、食べやすいと思う順で並べました。 *同じお店で購入していても、チーズの熟成加減、その個体差による味わいの繊細な違いがあります。食べる順は都度、ご自身で状態を確かめることをおすすめします。   ・エル トフィオ(クラード)(El Tofio) カナリア諸島 フエルテベントゥーラ島 山羊乳をつかったチーズ 60日熟成 外皮:パプリカで覆われています   ・ケソ・デ・ムルシア・アル・ピノD.O.P.(Queso de Murcia al Vino) ムルシア州 ムルシア種の山羊乳をつかったウォッシュタイプの圧縮チーズ 赤ワインに漬けて熟成させます。 大きなサイズ1kg以上:最低45日熟成...

2025年夏季休業のお知らせ
lohaspain夏季休暇
by KatoTomoko8月,01,2025

2025年夏季休業のお知らせ

2025年夏季休業のお知らせ   *夏季休業のお知らせ*     誠に勝手ながら、2025年8月4日(月)から16日(金曜)まで、夏季休業とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。   【オフィス休業期間】  2025年8月4日(月)~8月16日(金)   【商品のお届けについて】 ・2025年8月3日(土)までのご注文→ 8月4日(月)までに発送 ・2025年8月4日(月)~16日(金)までのご注文→ 8/18(月)から順次発送   【Storeのご注文について】 インターネットは24時間注文受付しております。   【お問い合わせについて】 8月2日(土)12時以降及び、休業期間中のお問い合わせにつきましては、 お電話、メールともに8月18日(月)12時以降、順次折り返しのご返答となります。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。   撮影:Tomoko Kato   運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION

【レポート】「アクアパッツア」季節を語る一皿と、オリーブオイル
アクアパッツアリストランテ
by KatoTomoko7月,25,2025

【レポート】「アクアパッツア」季節を語る一皿と、オリーブオイル

6月中旬、雨の気配すら忘れるような暑さの平日。 都会のど真ん中にもかかわらず大通りを曲がるとすぐにグリーンが溢れる空間に佇むレストラン「アクアパッツア」にお伺いしました。 この日いただいたのは、季節のスペシャルコースです。前菜からデザートまで、コンセプトが貫かれた構成、そしてペアリングされたワインとともに深く魅了されました。皿に盛られる素材のひとつひとつは、全国各地の信頼できる生産者から届く珠玉の食材ばかり。中には、名前を聞くのも初めてのものや、百貨店の棚ではまず出会えないような、希少で個性的なものも少なくありません。「これほど忙しい日々の中で、どうやって見つけてくるのだろう?」と、つい私は、何度も考えてしまったほどです。 今季のオイルのティスティングのとき(4月)   料理人の目と舌、そして人とのつながりがなければ辿り着けないはず。まさにプロの料理人だけが出会える選ばれし素材たちが、何度も登場しました。 花ズッキーニの儚さ、乳清で和えられた冷製フェデリーニの清涼感、鱧の旨味が際立つサルサヴェルデ。すべてが「いま、この瞬間」を最大限にときめかせてくれます。そして確かな共通点に気がつきました。それはエキストラバージン・オリーブオイルの存在を大切にしてらっしゃること。     テーブルに運ばれた一皿一皿には、私たちの通販サイトでご紹介している各種オイルが丁寧につかわれていました。オイルが料理をまとめたり、時には前に出て主張したり、はたまた素材を引き立てる影の演出者として機能していたり。 川合シェフの温かなご配慮で、各料理につかわれたオリーブオイルのボトルを、ソムリエの方が毎回テーブルまで運んでくださいました。実は、オイルのボトルと料理を一緒に撮影したいという希望は、私だけのもの。他のお客様にはその必要がない中で、わざわざその都度、ボトルを添え、私が一瞬で写真を撮り終えるのを待ち、すぐにキッチンへと戻る。この静かで美しい動作を、ソムリエは何度も繰り返してくださいました。頼んでもいないのに、ここまでしてくださることがただただ嬉しくて、心がほどけるような思いでした。   「こうしたら、きっと喜んでくれるだろう」と、誰かが気づいた小さな期待をそっと先回りして形にする。そういう方達だと知っていましたが、そんな気づきと優しさにあふれたレストランチームの姿勢に、改めて深く胸を打たれました。 チームの細やかな連携と、食に真摯に向き合う姿勢がにじんでいて、今も心に強く残っています。       1皿目 花ズッキーニのフリットと空っ風生ハム、サラミ サクッとした衣の中に、夏の余韻がいっぱいの花ズッキーニ。生ハムとサラミの塩気が、心地よく口内を引き締める。スプマンテとともに食欲をスタートさせてくれた。     2皿目 吉田牧場の乳清で和えた冷製フェデリーニ アオリイカとウイキョウ添え おだやかな塩気と乳清のミルキーさが絶妙なバランスで絡む冷製パスタ。シャクっとしたアオリイカ、香りがたまらないウイキョウ。繊細な風味に合わせた白ワインの透明感が、料理の構造を一層引き立てる。オイルの香りも静かに溶け込んでいる。   3皿目 天草産鱧のフリット サルサヴェルデ 揚げ物でありながら、驚くほどふんわり軽やか。サルサヴェルデの酸味と鱧の旨味がオイルと見事に調和。ここでもワインが、魚のニュアンスと完璧に寄り添う。   4皿目 トリッパ、ガツ、豚ハラミの煮込み スカマルツァアフミカートのオーブン焼き 上品な野性味と複雑な旨味が絡み合う皿。燻製チーズの香ばしさと煮込みの深みが、滑らかで上品ながらタンニンのある赤ワインと絶妙なコントラストを描く。重厚な余韻に、オリーブオイルが丸みと広がりを添える。   5皿目 駿河湾の赤海老とジロールのタリアテッレ 濃密な甲殻の旨味、香りたかいジロール茸。季節が色濃く現れる一皿にも、先ほどのIDDAロッソの赤ワインがよく合う。オイルが、素材同士をつなぐ潤滑油のように機能しているのが印象的。   6皿目 キンメダイのアクアパッツァ 名物のアクアパッツア。目の前で鮮やかにデクパージュ(お魚の取り分け)してくださる。スプーンとフォークだけで、骨まで取り、箸を使う以上のテクニックは、毎回のように見入ってしまう。ふっくらと火が入ったキンメダイに、滋味深いスープ。ここで用いられたオイルは、魚介の香りと複雑に絡み、まさに“命を吹き込む役割”を果たしていた。合わせたワインもブロンドのような品格で、素材の声をグッと引き出してくれた。 7皿目 青森県産銀鴨 胸ともものロースト 鴨の脂が持つ旨み、香ばしさ、そしてしっとりした肉の質感が最大限に感じられるような火入れ加減に感激した。さらにオイルの使い方にシェフの配慮が光る。赤ワインとともに、このランチのクライマックスをしっかりと締めくくった。   デザート チーズケーキと夏香...

「幻の3年を超えて。100箱のキャラメリゼに込めた手仕事と再会の物語」
by KatoTomoko7月,18,2025

「幻の3年を超えて。100箱のキャラメリゼに込めた手仕事と再会の物語」

1. かつての人気菓子。そして、終わりと始まり。 2020年から2023年までの3年間、 「ラルゲタアーモンドのショコラとキャラメリゼ」は、当時の販売元が企画・製造・販売してくださっていて、それはそれは多くのファンをもつ人気商品でした。 私は、その素材、つまり「ラルゲタアーモンド」を輸入する立場で、その人気を陰から見守らせていただいていたのです。   当時のラルゲタアーモンド・ショコラ     “幻の3年”とも言えるその時期、多くのファンを魅了しながらも、やがて製造は終了。しかし、その味を忘れられないという声は、ずっと絶えませんでした。 終売から2年が過ぎても、アーモンド販売の時期には「もう一度、あの味を」という声を必ずいただくのです。今年の春も、また。 そして私は初めて思いました。「あの味は、輸入元の私が形にしなければ、もう2度と味わえないんだな・・・」と。   左側・小さな袋は120g、右側・大きな袋は1Kg業務用   2. 10年越しのご縁と“その時”のひらめき。 2025年の春。年が明けて、ようやく届いた新物のラルゲタアーモンド。例年であれば冬の入荷ですが、気候変動の影響で、今年はそのタイミングさえも変わってしまったのです。「今季の味を、一日でも早く届けたい」と、私は120g入りの一袋を、大阪でパティスリーを営む加奈代さんに送りました。 加奈代さんとのご縁は、もう10年以上前にさかのぼります。きっかけは、まだ「グリフォイオイル」として展開する前の「カミロケオイル」。オリーブオイルを通して出会い、大阪から東京のイベントに駆けつけてくださったり、関西のマルシェで販売してくださったりと、“応援者”という言葉では足りないほど、温かく支えてきてくださった方です。ちなみに、ふたりともドリカムファンという共通点もあって(笑)   2016年夏、大阪にて販売元主催によるオリーブオイルのイベント乾杯の挨拶をしてくださった加奈代さん   2016年夏、大阪イベントにて(加奈代さん・中央列左から二番目、筆者・中央列右側)   2022年秋、スペインワインと食協会後援のワインイベント@東京に駆けつけてくださった加奈代さん(左から2番目)   アーモンドショコラ終売の後、加奈代さんがパティスリーをオープンされたのを知ったとき、ふと「いつか、このラルゲタアーモンドでショコラ菓子を一緒に作れたら」そんな未来が思い浮かんだことがありました。 そして今回。新物のアーモンドを購入くださる方々から「もう一度、あの味を」という声が次々と届き、私は思わず加奈代さんに連絡を入れてしまったのです。本当に、衝動のように。   3. たった120gから生まれた、感動のひと口。   すると、数日後。信じられないことが起こりました。 なんと加奈代さんから2種類のアーモンドショコラが届いたのです。だってお送りしたのは、たった120gの一袋のアーモンド。きっと数粒だけを味わい、残りのすべてを試作に使ってくださったのだと思います。 そういうところに、加奈代さんのお人柄と、カフェオーナーとしての覚悟がにじんでいますよね。味に対する敬意、素材に対する愛、そして“想いに応える人”という誠実さ。 「ラルゲタアーモンド・ショコラ」という形になって届いたその味。     一粒食べて、胸が高鳴りました。その香り、味わい・・・。 「これ、私だけしか知らないなんて絶対にダメだ!」と、勝手な使命感のような衝動に駆られ、家族にも試食してもらいました。 それはもう・・・、大絶賛。 「どこのブランドなのか?」、「これ、もっとたくさん食べたいからまた買ってきて!!」と、この味わいの背景を知らず、まだ忖度もない小学生たちも、やっぱり目をまんまるにして聞いてきます。 やっぱり、この味、間違いない。 気がつくと私は、加奈代さんに伝えていました。「“いつか”じゃなく、“今季”のアーモンドで、作りたいです」 とはいえ、6月の時点であれだけ暑い日が続いていたので、ショコラではなく、まずはキャラメリゼからスタートすることになりました。 加奈代さんのお店で試作され、送ってくださったアーモンド・ショコラ   割れたアーモンドをロシェにしてくださったもの    ...

「Esencia – 海の向こうの、日常の少し先にある場所」
esencia
by KatoTomoko4月,04,2025

「Esencia – 海の向こうの、日常の少し先にある場所」

「Esencia – 海の向こうの、日常の少し先にある場所」 旅とは、計画された非日常ではなく、日常の延長にふと現れるもの。この連載「Esencia(エセンシア)」は、「スペインの紀行文をまとめて読めるようにして欲しい」というひとりの読者の声がきっかけで生まれました。私自身が仕事で年に数回だけ訪れるスペインの街や村を舞台に、“ほんの少し先のリアル”をすくい取って綴ります。 この連載では、スペインという国の「生活」に触れながら、「楽しく、豊かに生きるとは何か?」というテーマをゆるやかに問いかけていけたらと考えています。都市と地方、伝統と革新、偶然と選択。そのあわいにあるものが、「スペイン食文化」の豊かさであり、ラグジュアリーの本質なのかもしれません。 「Esencia」は、スペイン語で「本質」や「香り」を意味する言葉。オリーブ畑で感じた風、グラスの縁に残ったオレンジピールの香り、シェフの手に刻まれた時間。いつかあなたがその土地を訪れるとき、この連載で描いた風景が、そっと背中を押してくれるような存在になればと願っています。

スペイン出張に伴う臨時休業とゴールデンウイーク休業のお知らせ
by KatoTomoko4月,04,2025

スペイン出張に伴う臨時休業とゴールデンウイーク休業のお知らせ

日頃から、オンラインショップLOHASPAIN「Store」をご愛顧いただき誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、4月17日(木)~5月6日(火)までスペイン出張とゴールデンウィーク休業のため、不在とさせていただきます。 オンラインショップの配送も臨時休業となります。4/16(水)以降にご注文を頂きましたお客様には大変申し訳ございませんが、5月7日(水)以降の発送となります。   ・休業期間:4月17日(木)〜5月6日(火) ・営業開始日:5月7日(水)  *休業期間中は電話受付もすべて休止いたします。 トップ画とともに、昨年11月に訪問したマドリッド・サラマンカ地区にあるMallorca     休業期間中に頂きましたお問い合わせにつきましては、5月7日(水)以降に、順次行ってまいります。ご返答までに少しお時間をいただく場合がございますことを予めご了承下さい。 ご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。    LOHASPAIN 加藤智子      

8年連続、世界最多受賞──アルマグロのオリーブオイル パラシオ・デ・ロス・オリーボス(Palacio de los Olivos)
by KatoTomoko2月,21,2025

8年連続、世界最多受賞──アルマグロのオリーブオイル パラシオ・デ・ロス・オリーボス(Palacio de los Olivos)

スペイン・アルマグロの名門農園から、待望のオリーブオイルが届きます。   世界のコンテストで8年連続トップ受賞。星付きレストランのシェフたちも愛用する、まさに"本物の一滴"。   その香りの豊かさ、奥行きのある味わいは、まさに"飲む香水"。バゲットやサラダにひとさじ垂らせば、その違いは一口でわかります。   この特別なオイルを、空輸&数量限定でお届けします。   さらに第二弾として今回は、5日間の早期予約期間限定で、特別価格をご用意しました。   世界が認めたオイルを、最高の鮮度で味わうチャンス。   この機会を、どうぞお見逃しなく。  

まだまだ続く、スペインのクリスマス<後編>
スペインスペインの風習
by IkumiHarada1月,02,2025

まだまだ続く、スペインのクリスマス

新年、明けましておめでとうございます!三が日真っ只中、日本はお正月ムード一色に包まれていることと思います。 昨年のクリスマス・イヴの直前にお届けした「スペインのクリスマス<前編>」では、12月24日から26日までのスペインのクリスマスについて、カタルーニャの伝統料理と共にご紹介しました。今回はその続編として、年が明けた2025年1月3日現在も続くスペインのクリスマスの様子をお伝えします。   スペインでは、年が明けても、街のクリスマスイルミネーションも家庭のツリーやデコレーションもまだそのままです。なぜなら、スペインのクリスマスは1月6日の「東方の三賢者の日(Día de los Reyes)」まで続くからです。この日を境に、クリスマスシーズンがようやく幕を閉じます。 スペインの子どもたちは1月6日まで冬休みが続き、大人たちも年末年始に長期休暇を取るのが一般的です。1月1日は祝日ですが、2日から5日までは通常営業の会社もあり、祝日の1月6日「東方の三賢者の日(Día de los Reyes)」を迎えるまで街にはクリスマスムードが漂っています。 スペインの大晦日(Nochevieja)は、家族や友人と大いに盛り上がる一夜ですが、"お正月"は、意外と控えめです。それでは、スペインの長いクリスマスシーズンに欠かせない伝統料理や風習〜後編〜としてお届けします。   ・12月31日  大晦日Nochevieja/Nit de cap d'any スペインの大晦日は、友人たちとレストランに集まったり、ホームパーティーを開いたりと、にぎやかに過ごすのが一般的です。夕食を楽しみながらカウントダウンの時刻を待ち、午前0時には「12粒のぶどう」を食べるというユニークな伝統があります。 12回の鐘の音に合わせて1粒ずつぶどうを食べますが、鐘のペースは早く、飲み込む暇もなく次の鐘が鳴るため、最後の鐘が鳴り終わる頃には口の中がぶどうでいっぱいに。記念すべき新年の幕開けとともに、無言のままスパークリングワインやCAVAで乾杯するという、どこかシュールな瞬間が訪れます。 成功させるポイント: 種無しブドウを購入し、12粒を器に盛りつけておく。 スペイン各地では盛大なカウントダウンイベントが行われ、花火が夜空を彩ります。深夜まで飲んで踊り、食べて楽しみながら、新年の到来をお祝いします。   ・1月1日 新年Año Nuevo / Cap d'any 多くのスペイン人は、大晦日の夜遅くまで飲んだり食べたりして新年を祝うため、日本のように初日の出を見に行くという習慣を話すと、驚かれます。元旦は、それぞれのスタイルで過ごすのが一般的です。家族全員で食卓を囲む人もいれば、レストランでスペシャルメニューを楽しむ人もいます。 とはいえ、ご馳走が続くこの時期になると、胃腸の疲れや体重増加を気にし始める人も少なくありません。   ・1月6日 東方の三賢者の日 (ディア・デ・ロス・レジェス)Dia de los Reyes Magos / Dia dels Reis Mags   スペインのクリスマスを締めくくる、最も象徴的なお祝いが「東方の三賢者の日」です。その前夜、1月5日には、全国各地で三賢者の到来を祝う盛大なパレードが開催されます。この日、街の通りは東方から訪れる三賢者メルキオール、ガスパール、バルタザールの登場を心待ちにする子どもたちで賑わいます。 三賢者たちは色とりどりのキャンディーを投げ、子どもたちだけでなく大人も夢中で拾い集めます。この光景は、幼い頃故郷で体験した「餅まき」を思い起こさせ、どこか懐かしいほっこりした気分にさせてくれます。 バルセロナのような大都市では、シルク・ド・ソレイユを思わせる豪華絢爛なパレードが行われ、通りには大勢の見物客が押し寄せます。一方、小さな村やワイン産地では、三賢者がトラクターに乗って登場するなど、手作り感あふれる素朴なパレードが繰り広げられます。どちらのパレードも、それぞれの地域の特色が反映されており、大人も童心に帰れる心温まるひとときとなります。 この夜は、パレードを楽しんだ後、子どもたちは、翌日のプレゼントに胸を躍らせながら眠りにつく、温かさと喜びに満ちた特別な時間です。 1月6日、再び家族一同集結し、前菜からワインと共にランチをいただきます。この日の主役はデザートで、王冠の形をした菓子パン「ロスコン デ レジェス(Roscón...

スペインのクリスマス<前編>
スペインの風習
by IkumiHarada12月,13,2024

スペインのクリスマス

スペインのクリスマス スペインの街々は、クリスマスが近づくと煌びやかなイルミネーションに彩られ、冬の夜を一層美しく演出します。12月24日のクリスマス・イヴ(Noche Buena)から始まるスペインの長いクリスマスシーズンは、新年をまたいで1月6日の東方三賢者の日(Día de los Reyes Magos)まで続きます。日本のようにクリスマスが終わるとすぐにお正月ムードに切り替わる慌ただしさはなく、街のクリスマスイルミネーションや祝祭の雰囲気は、お正月を過ぎても続きます。 バルセロナの街のクリスマスネオンに溶け込む、アントニ・ガウディの建築カサ・バトリョ(カタルーニャ語:Casa Batlló)世界遺産     スペインのクリスマス料理〈カタルーニャ地方〉   ・12月24日 クリスマス・イヴNochebuena(スペイン語) / Nit de Nadal(カタルーニャ語)  カタルーニャ地方では、スペインの他の地方とは異なり、この日は家族一同集まるクリスマ・イヴのディナーはありません。そのかわり、というわけではありませんが、独特な風習があります。クリスマスが近づくと子供のいる家庭のサロンには、サンタのような赤い帽子をかぶり笑みを浮かべた丸太人形(ティオ・デ・ナダル/Tió de Nadal)が出現します。その丸太の人形は、通称「カガティオ」と呼ばれ、”排便する丸太”という意味があります。 ティオ・デ・ナダル(Tió de Nadal)クリスマス・イブに、子どもたちは「カガティオ〜♪」と丸太人形を棒でたたきながら謳い、マントをめくると、なんと「ティオ・デ・ナダル」のお尻のあたりにお菓子やキャンディのプレゼントが!子供たちにとって、最初のクリスマスプレゼントです。     グローバル化の影響もあり、12月24日の夜、サンタクロース(カタルーニャ語:Pare Noel)人気が高まっているとか。というのも、1月6日の東方の三賢者の日 (ディア・デ・ロス・レジェス)の夜、東方の三賢者たちがプレゼントを持ってくるのがスペインの伝統なのですが、冬休み中に子どもたちがオモチャで遊べるように、12月25日に渡すケースが増えてきているそうです。   ・12月25日 クリスマスNavidad/Nadal 家族一同集まって、家でクリスマスランチをいただきます。乾杯はワインで。日本のクリスマスは恋人と過ごすロマンチックな日、というイメージですが、スペインのクリスマスはみんな家族と家で過ごします。数年前までは、バルセロナのような都会でも、休業のお店が多く、街中はコーヒーを飲むのも難しいほど閑散とした雰囲気に包まれていたものですが、近年では、観光スポットには外国人の行列ができ、レストランでクリスマスコースを食べる地元の人たちも増えているようで、時代の移り変わりを感じます。   【前菜(Aperitivo/Aperitiu)】 ボガバンテ(オマール海老)、アングーラ(うなぎの稚魚)などの高級食材をはじめ、フォアグラやサーモンのカナッペ、定番のハモン・イベリコ(生ハム)や、ロンガニサやチョリソなどの腸詰め、ムール貝、エビなどが食卓に並びます。 【一皿目(Primer plato/Primer plat)】 カタルーニャのクリスマス料理といえば、エスクデーリャ・イ・カルン・ダリャ(Escudella i carn d'olla) 。4種類の肉 (豚、牛、鶏肉、子羊)と7種類の野菜を入れて煮込んだエスクデーリャのスープに、ピロータ(ミートボール))やガレッツ(貝の形のショートパスタ)をたっぷり入れていただきます。体の芯から温まるカタルーニャの冬の定番スープです。       【ニ皿目(Segundo plato /Segon plat)】...

年末年始のご注文、配送についてのお知らせ
お歳暮ギフトクリスマスギフトクリスマスプレゼント年末年始
by KatoTomoko12月,06,2024

年末年始のご注文、配送についてのお知らせ

お客様各位   日頃より「LOHASPAIN」をご利用いただきまして、ありがとうございます。 誠に勝手ながら年末年始の間、下記のとおり休業させていただきます。   【年末年始休業日】 2024年12月27日(金)~2024年1月5日(日)   年内最終出荷:2023年12月25日(水)まで(25日のご注文は、23:59受付分まで26日に出荷いたします) 年明け後出荷:2024年1月6日(月)より順次出荷いたします。   【Storeのご注文について】 ご注文は、年末年始の休業日にかかわらず、24時間365日受け付けております。   【お問い合わせについて】 休業期間中のお問合わせや、商品到着指定日の変更・キャンセル等は、ご返信・ご対応を致しかねます。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。   年末年始は、荷物の遅配が発生しやすくなりますので、時間に余裕を持ってご注文いただきますよう、お願いいたします。また、時間帯指定をご利用された場合も、ご希望の時間帯にお届けできない可能性もありますので、 予めご了承いただきますようお願い申し上げます。   運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION      

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「ビネガーで!スキル0秒、レストラン級」かけるだけ、整うごはん。Vol.5
かけるごはんエキストラバージン・オリーブオイルオリーブオイルビネガー海塩
by KatoTomoko10月,31,2025

「ビネガーで!スキル0秒、レストラン級」かけるだけ、整うごはん。Vol.5

 かけるだけ、整うごはん。Vol.5 「ビネガーで!スキル0秒、レストラン級」 「かけるだけ、整うごはん。」は、 エキストラバージン・オリーブオイルを主役にしたレシピ連載です。 今日のご紹介は、ホワイトアスパラガスのチーズグラタン。 もう、冬がすぐそばに。 あたたかい湯気にのせられた香りで、 お腹がもっと空いてしまう。   洗って皮を剥いて・・・と、冷たい水をつかわずに、瓶詰め野菜をつかって オイルとチーズで焼いて、香りのいいビネガーをひとさじかける。   それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。     材料 瓶詰めホワイトアスパラガス 適量 とろけるチーズ ひとつかみ エクストラバージンオリーブオイル 少々 フルール・ド・セル(または粗塩) ロリ・フェレール・バルサミコ・レセルバ・シェリービネガー 少々  作り方(調理時間:3分) 温めたフライパンにオリーブオイルを入れ、アスパラガスを焼いたらチーズをのせて溶かす。 完全にチーズが溶ける前に、ひっくり返し、チーズがカリカリになるまで焼く。 仕上げにシェリービネガーをまわしかけ、天日海塩をぱらりとちらす。   味わうための小さなコツ • 最後にまわしかけたエキストラバージン・オリーブオイルとシェリービネガーがお皿に余ると、バケットをつけて最後まで楽しめます • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に  【今回使ったシェリービネガー】 ロリ・フェレール・バルサミコ・レセルバ(250ml) ・原料は、極上シェリー酒「ペドロ・ヒメネス」に使われる白ぶどう100%。   ・スペイン伝統の「ソレラ方式」で17年以上熟成されたその味は、バルサミコのようなコクと、   まるでワインのような滑らかな酸味を両立する、まさに“プロのための調味料”。   連載記事に登場したアイテムを、特別に。 「かけるだけ、整うごはん」に登場したシェリービネガーを、公式オンラインショップ「Store」にて、10月31日~11月14日(23:59まで)SETでお得な限定価格でご用意しました。 ◻︎ 【最大10%OFF】期間限定特別価格 ロリ・フェレール・バルサミコ・レセルバ 250ml   https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/vinegar/products/loliferrer-bio12   ビネガーの記事 発酵のチカラ~シェリービネガー(酢)が私たちの体にもたらしてくれるもの〜    ...

「焼くだけ!手抜きで、舌だけうならせる。」〜かけるだけ、整うごはん。Vol.4
かけるだけオリーブオイルスペイン産オリーブオイル
by KatoTomoko10月,24,2025

「焼くだけ!手抜きで、舌だけうならせる。」〜かけるだけ、整うごはん。Vol.4

 かけるだけ、整うごはん。Vol.4 「焼くだけ!手抜きで、舌だけうならせる。」 ピリッとした寒さが増えてきた日々。 冬の訪れを感じるときだからこそ、 あたたかいものを、食べたくなる。 そんなとき手軽な缶詰をつかって、焼いて、 香りのいいオイルをひとさじかける。   それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。     材料 アンチョビのパテ 適量 とろけるチーズ ひとつかみ 市販のピザ生地(画像はカルディのもの)     あれば大葉 せん切り 少々 エクストラバージンオリーブオイル フルール・ド・セル(または粗塩)  作り方(調理時間:3分) 市販のピザ生地にアンチョビペーストを塗って、オリーブオイルをしいたフライパンで焼く。(ペーストを塗った方が上) ピザ生地を取り、フライパンにとろけるチーズを入れ、10秒後にピザ生地を被せる(ペーストを塗った方をチーズにつける) 仕上げにエクストラバージンオリーブオイルをまわしかける。大葉の千切りを乗せ、好みで天日海塩をふりかける。   味わうための小さなコツ • オイルは、アンチョビに合わせて味わいにハーブのニュアンスやインパクトのあるものを選ぶ(大葉がなくてもオイルがいい仕事をしてくれるから) • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に    今回使ったオイル パラシオ・デ・ロス・オリーボス (500ml)   商品ページはこちら  → https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/olive-oil/products/palacio-pic-250 • スペイン・ラ・マンチャ地方のピクアル種100%使用 • フレッシュな青い香りにエレガントな苦味と辛味が絶妙なバランス • ミシュランレストランのシェフからも選ばれているインパクトのある味わい   【レポート】「アクアパッツア」季節を語る一皿と、オリーブオイル https://lohaspain.spainwinefood.org/blogs/news-1/acquapazza     まるで、食材の“引き出し役”。 忙しい日ほど、こんな主役級のオイルに頼ってみてください。   「かけるだけ、整うごはん」をすぐに始めたい方へ...

「缶詰をつかってちゃんとした一皿に。」 〜かけるだけ、整うごはん。Vol.3
かけるだけパテ缶詰
by KatoTomoko10月,08,2025

「缶詰をつかってちゃんとした一皿に。」 〜かけるだけ、整うごはん。Vol.3

 かけるだけ、整うごはん。Vol.3 「火を使わないごちそう(時短×非加熱)」 やっと秋晴れに恵まれて過ごしやすくなってきた日々。 季節の変わり目だからこそ、 体にやさしいものを、ちゃんと食べたいと思う。 そんなとき手軽な缶詰をつかって 香りのいいオイルをひとさじかける。   それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。     材料 アンチョビのパテ 適量 北海道産クリームチーズ 100g 牛乳 30g パン(お好みのもの) 大葉 みじん切り 少々 エクストラバージンオリーブオイル フルール・ド・セル(または粗塩)  作り方(調理時間:3分) パンを軽くトーストする間に、北海道産クリームチーズに少量の牛乳を混ぜ、なめらかなクリーム状にする。 トーストにクリームを塗り、その上にアンチョビパテを重ね、みじん切りにした大葉をのせる。 エクストラバージンオリーブオイルを少量かけ、仕上げに塩をひとつまみふりかける。   味わうための小さなコツ • オイルは、アンチョビに合わせて味わいにハーブのニュアンスやインパクトのあるものを選ぶ • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に    今回使ったオイル パラシオ・デ・ロス・オリーボス (500ml)   商品ページはこちら  → https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/olive-oil/products/palacio-pic-250 • スペイン・ラ・マンチャ地方のピクアル種100%使用 • フレッシュな青い香りにエレガントな苦味と辛味が絶妙なバランス • ミシュランレストランのシェフからも選ばれているインパクトのある味わい   【レポート】「アクアパッツア」季節を語る一皿と、オリーブオイル https://lohaspain.spainwinefood.org/blogs/news-1/acquapazza       まるで、食材の“引き出し役”。 忙しい日ほど、こんな主役級のオイルに頼ってみてください。...

火を使わないごちそう(時短×非加熱)〜かけるだけ、整うごはん。Vol.2
by KatoTomoko9月,11,2025

火を使わないごちそう(時短×非加熱)〜かけるだけ、整うごはん。Vol.2

 かけるだけ、整うごはん。Vol.2 「火を使わないごちそう(時短×非加熱)」 なんとなく夏の疲れが残っている日。 台所に立つ気力もないけれど、 体にやさしいものを、ちゃんと食べたいと思う。 そんなとき、切った野菜に 香りのいいオイルをひとさじかける。   それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。      材料(1人分) • 白菜、おかひじき • エキストラバージン・オリーブオイル :ゆっくりたっぷりとひとまわし • 自然の塩(海塩) :ひとつまみ ・胡麻ドレッシング(市販のもの):大さじ1 • お好みで味変に:黒胡椒など  作り方(調理時間:1分) 1. 野菜を洗う。白菜は食べやすい厚さにスライスする。 2. 胡麻ドレッシングをかける。塩とオリーブオイルをやさしくかける 味わうための小さなコツ • オイルは、まろやかなものを選んで • 市販の胡麻ドレッシングを薄めるつもりでオイルをたっぷりかける • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に    今回使ったオイル グリフォイ・デクララ・エキストラバージンオリーブオイル(500ml)   商品ページはこちら  →https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/olive-oil/products/grifolloil • スペイン・カタルーニャのアルベキーナ種100%使用 • さらりとした口当たりと、やさしいアクセント • ミシュランレストランのシェフからも選ばれている万能な味わい   才能が繋がる瞬間 ー グリフォイオイルと出会った丹野シェフと渡邉シェフの物語...

「野菜にオイル。それだけで、豊かな前菜に。」 〜かけるだけ、整うごはん。Vol.1
by KatoTomoko9月,03,2025

「野菜にオイル。それだけで、豊かな前菜に。」 〜かけるだけ、整うごはん。Vol.1

 かけるだけ、整うごはん。Vol.1 「野菜にオイル。それだけで、豊かな前菜に。」 なんとなく夏の疲れが残っている日。 台所に立つ気力もないけれど、 体にやさしいものを、ちゃんと食べたいと思う。 そんなとき、切った野菜に 香りのいいオイルをひとさじかける。   それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。   今日のテーマ:夏野菜 トマトときゅうりは、手間をかけたくないときの味方。 けれど、旬のフルーツを少し添えてオイルをひとさじ足すだけで、食卓の主役になります。 口に入れた瞬間、いちじくのやさしい甘みが絡まったトマトやきゅうりが フレッシュなオリーブの香りがふわっと重なって、 静かな「ごちそう」に変わる。      材料(1人分) • トマト、きゅうり(あれば、いちじく、なし) • エキストラバージン・オリーブオイル :ゆっくりとひとまわし • 自然の塩(海塩) :ひとつまみ • お好みで味変に:黒胡椒など  作り方(調理時間:1分) 1. 野菜を洗って、ひと口に切る 2. 塩とオリーブオイルをやさしくかける 味わうための小さなコツ • オイルは、まろやかなものを選んで • トマトを一番先に切って塩を振っておく(塩を振ったトマトから出る水分も旨みになります) • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に    今回使ったオイル グリフォイ・デクララ・エキストラバージンオリーブオイル(500ml)   商品ページはこちら  →https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/olive-oil/products/grifolloil • スペイン・カタルーニャのアルベキーナ種100%使用...

新連載スタート:「かけるだけ、整うごはん。」という、新しい習慣。
オリーブオイルレシピレシピ連載
by KatoTomoko8月,29,2025

新連載スタート:「かけるだけ、整うごはん。」という、新しい習慣。

「かけるだけ、整うごはん。」という、新しい習慣。 〜忙しい毎日に、香りと余白を添えるオイルレシピ〜   料理は、ちょっとめんどう。 でも、食べることをおろそかにはしたくない。 そんなふうに思ったこと、ありませんか?  「かけるだけ、整うごはん。」は、 エキストラバージン・オリーブオイルを主役にしたレシピ連載です。 フライパンも、火も、包丁も使わない日があっていい。 でも、身体にやさしくて、ちゃんと味わえるものを食べたい。 この連載は、そんな気持ちにそっと寄り添う連載です。   主役になるのは、スペインから届く選りすぐりの5種のオリーブオイル。 それぞれに個性があり、 味のバランスも、香りの余韻も、つかうシーンで変わってきます。 子どもからも大人気ながら、ミシュランのシェフたちが選ぶやさしいまろやかなグリフォイオイル。 素材の輪郭を引き出しながら世界トップクラスの存在感を感じられるしっかりとしたパラシオオイル。 食卓の気分に合わせて、選ぶたのしさも増えていきます。   オイルを変えるだけで、 昨日と同じ野菜が、 変わり映えのないごはんが、 まるで“整えられた一皿”になる。 そんな魔法のような変化を、日常のなかに。   このレシピたちは、 「がんばらない」ことを肯定してくれます。 それでもちゃんと、食べることを大切にしたいあなたへ。 まずは、かけるだけのひとさじのオイルから。   特別に、連載スタートに合わせて「かけるだけ、整うごはん。スターターセット」をご用意しますので、お楽しみに!   ■LOHASPAIN オンラインショップ「Store(ストア)」 https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/collection           Tomoko Kato 加藤智子Editor-in-chief  福岡県出身のフードジャーナリスト、インポーター。1997年から様々なレストランにて調理やワイン販売などの経験を積み、リストランテ「アクアパッツァ」にて広報・PRとして従事。2009年、スペイン産オリーブオイルに一目惚れし「LA PASION」を立ち上げ、今年で16年目を迎えるインポーターとして多くの顧客に恵まれている。2011年に「スペインワインと食協会」を設立。企画運営している「スペインワインと食大学」は人気講座に成長を遂げ、企業や行政からオファーが相次ぐ。取材・執筆では、スペイン・アンダルシア州政府より日本代表として現地スペインに正式招聘されるなど、企業や州政府からの取材依頼が絶え間なく続いている。Webマガジン「LOHASPAIN」の編集長として、スペイン食文化やワインの魅力を国内外に発信中。 @ tomoko_kato_lapasion

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