アーモンドと巡る、スペインの幸せな風景
2月、スペインではアーモンドの花が満開を迎えます。白い花と香ばしい実がつなぐ、静かな旅の時間。ラルゲタアーモンドの魅力と、その背景に広がる風景をお届けします。
LOHASPAIN
スペインワインと食協会は、2011年の設立以来、「上質なスペインワインと食」の真の価値を伝えることを使命に、日本とスペインを結ぶ架け橋として活動してきました。スペインおよび日本の公的機関、団体・企業、そしてスペインワインと食に関わる生産者、流通・飲食の担い手、さらには生活者まで。多様な立場をつなぎながら、その魅力のさらなる普及に取り組んでいます。
そうした私たちのメディアとしての活動の結晶が、このWebマガジン LOHASPAIN です。
「健康」や「Well-being」への関心が世界的に高まる中、近年、スペインは長寿の国として国際的にも注目を集めています。その背景の一つとして語られるのが、日々の暮らしに深く根づいたスペインの食文化です。伝統を大切にしながら、大地と海がもたらす自然の恵みを尊び、旬の新鮮な素材を味わうこと。そして、ゆっくりと食卓を囲む時間を慈しむこと。そこには、現代を生きる私たちが求める「健康的で持続可能な生活(LOHAS)」を実現するためのヒントが、確かに息づいています。さらにスペインは、近年、世界屈指の美食の国としても注目を集めています。
健やかさと美味しさ、そして幸福が自然に共存する――人生を豊かに味わう喜びと情熱にあふれた国、スペイン。LOHASPAINでは、スペインの食文化を通して「心と体がよろこぶ、しあわせな暮らし」を提案しています。同時に、スペイン産ワインとガストロノミーの背景にある思想や物語を、取材やインタビューを通して、これからも丁寧に発信していきます。
「上質なスペインワインと食文化」を通じ、持続的な価値と新しい発見をお届けすることが、私たちの使命です。
香りで綴る、スペインのワインとガストロノミー
2月、スペインではアーモンドの花が満開を迎えます。白い花と香ばしい実がつなぐ、静かな旅の時間。ラルゲタアーモンドの魅力と、その背景に広がる風景をお届けします。
世界で最も影響力のあるワイン評論家の一人、ジャンシス・ロビンソン氏が「バルセロナ・ワイン・ウィーク(BWW)2026」に初登壇。彼女はスペインワインを“素晴らしきカオス”と表現し、その多様性と革新性、そして未来への可能性を語りました。 本記事では、フェラン・センテリェス氏との対談を通じて紹介された6本のワインとともに、いま世界が注目するスペインワインの現在地を紐解きます。
【銀座マシア】マテウ・ビジャレットシェフ独占インタビュー。日本で育てるカタルーニャ料理とスペインワインの魅力、現場から見た課題と未来像に迫る。
11月18日、「Riedel Glass × ULTERIOR Tasting セミナー」が、リーデル青山本店にて正光社ワイン事業部主催で開催されました。本セミナーでは、英国誌『Decanter』にて「スペインワインの未来を担う若き醸造家10人」に選出された、ヴェルム(VERUM)オーナー醸造家エリアス・ロペス・モンテロ氏を迎えた貴重な機会となりました。 Bodegas Verum 醸造責任者 エリアス・ロペス・モンテロ マドリード、リオハでワイン醸造を学び、地元トメジョーソでキャリアをスタート。2002年、リベラ・デル・デュエロのAALTO、2004年、南アフリカで研鑽を積む。2005年トメジョーソに戻り、家族と共にボデガス・ヴェルム設立、20代でオーナー醸造責任者に就任。2007年、プロジェクト「ウルテリオール」を始動。ラ・マンチャの絶滅危惧品種の復活のため、失われかけた土着品種の植栽を始める。夏はスペインで、冬は南半球のアルゼンチンやチリでワインづくりに勤しむ。英国の「Decanter(2018年3月)」誌で、「スペインワインの将来を築いていく若き醸造家10人」の1人に選ばれる。ドイツのビルトインキッチン機器メーカー ガゲナウの『Respected by GAGGENAU 2021』で、世界最優秀ブドウ栽培家に選ばれた。 ナビゲーターを務めてくださったのは、株式会社HUGEのコーポレートソムリエである石田博さん。石田さんは2014年、ウルテリオールシリーズが誕生したヴェルムのワイナリーを訪問されており、その豊富な見識をもとに、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方の郷土料理のエッセンスも巧みに取り入れたペアリングをご提案くださいました。写真右:株式会社HUGE コーポレートソムリエ 石田 博氏。 国内外のコンクールで数々の優秀な成績を収め、世界の舞台でも高く評価される、日本を代表するソムリエの一人。豊富な経験と確かな審美眼を活かし、ワインの魅力を多彩に伝えるだけでなく、ペアリングやテイスティングに関する著書も手がけ、幅広くワイン文化の普及に貢献している。約40店舗以上におよぶHUGEグループのワインリストを監修し、北参道の「LE BISTRO」のワインリストは Star Wine List of the Year 2025 にてシルバーを受賞。さらに2024年にはフランス農事功労章を受章し、その功績は国際的にも高く評価されている。 右から二番目: アカデミー・デュ・ヴァンの人気講師の林麻由美先生。2014年、VERUMを訪問された経験をお持ちです。右から三番目: ウルテリオール醸造家 エリアス・ロペス・モンテロ氏。左: 筆者。当日、通訳およびVERUM社のマーケティング担当としてご一緒に登壇させていただきました。 「ウルテリオール」とは、ラテン語で「未来」を意味します。気候変動が進む中で、ラ・マンチャのテロワールと伝統をいかに次世代へとつないでいくか─この大きなテーマに向き合いながら、アルビージョ・レアル、ティント・ベラスコ、モラビア・アグリアといったユニークな土着品種の復興や、100年以上前から先祖に伝わる素焼きの大がめ(ティナハ/アンフォラ)などの醸造法を駆使し、唯一無二の個性をもつワインが生まれています。 セミナーの冒頭では、総面積約19万㎢を誇るスペイン最大のワイン産地、カスティーリャ・ラ・マンチャにおける近年のワイン産業の変革について、エリアス氏自ら詳しく解説してくださいました。続いて、これまでのラ・マンチャのイメージを大きく塗り替えるウルテリオールシリーズ誕生の背景やコンセプトが語られ、その後、石田博ソムリエによる丁寧なワイン解説とテイスティングコメントへと進みました。 醸造についてはエリアス氏のコメント、テイスティングやペアリングについては石田ソムリエの言葉を中心に、短くまとめてご紹介いたします。 ■ウルテリオール アルビージョ・レアル(白・2018)醸造・特徴ステンレスタンクで発酵後、アンフォラ(ティナハ・デ・バロ)で熟成。SO₂最小、軽い濾過のみ。透明感と立体感を備え、熟成向きの構造を持つ。 テイスティング花の蜜っぽさを含んだ華やかさも感じられる。味わいは柔らかく厚みがあり、噛めるようなテクスチャー。高い酸が輪郭を引き締め、余韻には旨苦味とほのかな塩味が寄り添う。酸が高いにもかかわらず疲れを感じさせず、料理との適応力の高さが特徴。 ペアリング野菜や白根菜、シャモやほろほろ鳥、ビゴール豚など噛み応えのある肉類、ベーコン、シャルキュトリー。鍋料理(猪鍋、しゃぶしゃぶ、スープ系)にも好適。 ■ウルテリオール ナランハ(オレンジ・2023)醸造・特徴アルビージョ・レアルを皮ごと発酵、黒ぶどうモラビア・アグリアのマストを15%ブレンド。低温発酵後2ヶ月スキンコンタクト(アルビージョ・レアルのみ)、アンフォラで4ヶ月熟成。フリーランのみ使用。ステレオタイプな「早飲みのラ・マンチャ」を覆す、熟成の魅力を備えた一本。 テイスティングマンダリンオレンジ、紅茶、黄色い花、わずかにワックス。酸は穏やかでまろやか、細かいタンニンがスムース。先の白よりも酸は穏やかでまろやかな口当たり。細かいパウダリーなタンニンが心地よく、全体としてスムース。温度は14~16℃が最適。 ペアリング発酵調味料を使った和食(西京焼き、塩麹)、牛肉や子牛のカルパッチョ、軽い焼肉(炭火よりガス火)。ホルモンなど中間的な質感の肉と好相性。 ■ウルテリオール ガルナッチャ(赤・2020)醸造・特徴50%全房、50%除梗でステンレスタンク発酵の途中で果汁と果皮を攪拌する。その後、アンフォラで熟成することで、透明感と軽やかな色調を維持しつつ、ピュアで立体感のある質感を獲得している。 テイスティング香りは赤系果実が中心。スグリ、ザクロ、野苺などのフレッシュな果実に、キャラウェイや甘草といったスイートスパイスが寄り添う。紅茶やコノハ(落ち葉)、木の皮のような淡いアーシーさが奥行きを与え、全体として清涼感と緻密さが際立つ。味わいは口に入れた瞬間から繊細で軽やか。余韻にかけてしなやかなボリュームが広がる。タンニンはきめ細かく、ピュアでクリーンな構成が貫かれている。 ペアリング調理法は「シンプル」「塩をしっかり当てる」「鉄板でサッと火入れ」がベスト。炭焼きや燻香の強い調理よりも、素材の滑らかな質感を生かす火入れが向く。アンフォラ熟成が味わいの純度と繊細さを高めるため、料理側も塩の当て方が非常に重要。調理過程で塩を適切に使うことで、ワインとの相乗効果が大きく高まる ■ウルテリオール マスエロ(=カリニャナ 赤・2019)醸造・特徴乾燥した暑い畑で栽培。徹底したグリーンハーヴェストで健全な果実を確保。100%除梗、50%ステンレスタンク、50%フードル発酵後、アンフォラで10ヶ月熟成。 テイスティングガルナッチャよりも明確に色調が濃く、グラデーションも力強い。香りは黒系果実(ブラックベリー、ブルーベリー)を中心に、血液や生肉のようなニュアンス、ドライハーブ、スパイスが寄り添う。凝縮感がありながら“ウルテリオールらしい”ピュアさが軸にある。味わいは凝縮しつつも柔らかく、余韻にかけてじわりと広がる穏やかなフィニッシュ。カリニャンらしい酸とタンニンは健在だが、攻撃的にならず、優しく包み込むような印象。 ペアリング豚肉とインゲン豆の煮込み(ポチャス)、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、内陸部の伝統的煮込み料理など、温かさ・ほっとする料理との共鳴が大きい。フレッシュさも残るため、重すぎない煮込みが特に好相性。 ■ウルテリオール グラシアーノ(赤・2018)醸造・特徴ラ・マンチャの温暖な気候で完熟が可能。90%アンフォラ、10%古樽熟成。果実の純度とノーブルな質感を重視。 テイスティング艶があり、黒みを帯びた深い色調。カシス、ブルーベリーといった濃密な黒果実に、スイートスパイスやベーキングスパイスが上品に重なる。樽のニュアンスは控えめで、香りに立体感をもたらす役割に徹している。味わいは、スムーズで上質。土着品種にはしばしば見られる素朴さやラステックさはなく、ノーブルで洗練されたキャラクターが際立つ。シリーズの中でも特に“高貴さ”を感じさせるスタイル。 ペアリング家庭料理よりもレストラン向けの“格のある”料理が似合う。・牛フィレ・子羊フィレ・鹿のロースト(ジュニパーベリーを効かせたソースなど)スパイスを用いたソースとの相性も良く、赤身肉のロースト料理を強く引き立てる。...
【1/31】第15回スペインワインと食大学 「スペイン産オリーブオイル」Vol.4 ~オリーブオイルソムリエ 田川敬子さんとスペイン産オリーブオイルの世界を冒険しよう~ オリーブオイルが、食卓を変える。特別ペアリングイベント開催 スペインで昨年秋に搾油されたエキストラバージン・オリーブオイルと、八王子·多摩エリアで「知らない人はいない」と言われる老舗ブランドBASEL(バーゼル)豊田店で味わう特別なひととき。 23区から少し離れた豊田駅に降り立つと、空気がわずかにやわらぎます。いつもより長い移動時間そのものが、これから始まる体験の助走になるような、そんな感覚です。 今年で10周年を迎えた体験型イベント「スペインワインと食大学」の幕開けは、八王子を中心に多摩地区と湘南に展開するグループBASEL「豊田店」で開催しました。 スペイン・バレンシア在住のオリーブオイルソムリエ田川敬子さんを迎えての講座は今回で3回目。主催としての大学開催は、15回目という節目の回でもあります。 BASEL 豊田店 テラス席 ■ なぜ郊外で開催したのか これまで主に23区内で開催してきましたが、今回は初めて多摩地区。その理由は、豊田店に勤める秋山さんの存在がありました。 秋山さんは、これまでのスペインワインと食大学・オリーブオイルシリーズはもちろん、さらにスペインワインの生産者を招いた別企画にも何度も参加してくださっていた常連さま。“お客さま”として時間を共にしてきた方がこんなに大切にしている場所。ならば、きっと良い時間が生まれるはずだと考えました。 「今でもこの空間が大好きなんです」と、豊田店のことをおっしゃる秋山さんに感動し、「10周年の最初の回は、ぜひここでやりたい」そう感じたからです。 秋山さんが長くお勤めなのは知っていましたが、豊田店に23年も継続されていたことはこの時初めて知りました。50年以上にわたり、カフェ、ブラッセリーや洋菓子店として地域に愛され続けてきたBASELグループの中でも、豊田店が2番目に歴史ある人気店舗だということも。 この経緯を理解して、筆者の想いをあたたかく受け止め、後押ししてくださったのが豊田店スタッフの皆さまです。 BASEL 豊田店 入口に焼き菓子やケーキが並びます とはいえ、23区からは少し距離があります。正直なところ、大学としても初めてのことですから集客への不安がなかったわけではありません。しかし、実際に豊田店でランチをいただいて、心震える素敵な空間であることを筆者自身が実感してしまいました。 「この雰囲気なら、移動時間も含めて豊かな体験になる場所に間違いない。開催してみたい。」その思いを止めることができませんでした。 結果として16席はすぐに満席に。ニュースレター配信からすぐにお申し込みくださった皆さん、秋山さんと豊田店の皆さんがご来店の方にもイベントのお声かけをしてくださったおかげです。 ■ 昨年秋のオイルを味わうという体験 この日、講師がスペインからハンドキャリーでご用意くださったのは、2025年秋にスペイン現地で搾油されたばかりのオリーブオイルです。 青いトマトや若草を思わせる香り。フルーツやナッツを想像できる味わい。口に含んだ後、喉の奥に穏やかな辛味や刺激。この時期だからこそ体験できる希少な味わいです。 写真:12airs.主催 斎藤藍さん 講師は、毎回、スペインの最新のオリーブオイル事情を現地で撮影した画像や動画とともに紹介してくださいます。収穫の様子、搾油の現場、気候の変化、品種毎の出来栄え。どれも書籍や二次情報ではなかなか得ることがむずかしい、生きた一次情報です。 まさにスペインに暮らし、生産者と日常的に交流がある講師だからこそ伝えられる内容です。生産者から現場で直に聞き、一緒にオリーブ畑を歩いてきた講師。リアルに学び続け、これまでの知見も加えて、より分かりやすく翻訳された内容を教えてもらえるのですから。 オリーブオイルは農産物なので、イチゴやレタスと同じように、毎年ちがいがあります。そのちがいを知り、変化を味わい、理解を更新していく楽しさがあります。一度だってまったく同じ味わいがないのですから。 このような機会を積み重ねていくことが、まさに「オトナの豊かな学び」と言えるのではないでしょうか。 ...
輸入停止の現実と、4工場視察で見えた熟成の思想 本稿は、筆者が昨年、スペインを訪れ、4つの生産現場を取材した記録をあらためて総括するものです。 当時現地で見聞きしたことが、いま日本で起きている出来事と静かにつながっています。 熟成庫の扉が開いた瞬間、ガラッと空気が変わります。 甘く澄んだ香と静かな緊張感が漂うのです。自然に委ねているように見えて、実際のところ人が細部まで管理しています。 伝統とは、ありのままの自然ではなく、しっかりと設計されて続いていました。 昨年末、日本ではスペイン産生ハムの輸入が停止されました。理由や範囲の詳細は、農林水産省の公表資料をご確認ください。 → 農林水産省「スペインからの豚肉等の輸入一時停止措置について」 https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/251129.html 現地で見た風景と、日本市場の現実。その距離は小さくありません。だからこそ、いま改めて問う必要があります。ハモン・セラーノは、何によって支えられているのか。 昨年訪ねた4つの工場はいずれも、スペイン・ハモン・セラーノ協会(Consorcio del Jamón Serrano Español)規定のもとで生産しています。制度、管理、そして時間。ブランドの強度は、この三層で決まります。 スペイン・ハモン・セラーノ協会 https://spainwinefood.org/consorcio-del-jamon-serrano-1/ なぜ「ここ」でなければならないのか ハモン・セラーノは、豚もも肉と塩のみで仕上げられます。工程は厳格に定められ、検査も重ねられます。 自由度の少なさは制約であると同時に、品質の骨格となるのです。伝統食品”というより、制度でしっかりと守られたブランドと言えます。現場を歩くうち、その印象は強まりました。 3つの生産者と委託専業ハモン・セラーノ製造企業、それぞれの思想 ■Embutidos y Jamones España e Hijos, S.A.(エンブティードス イ ハモネス エスパーニャ)ハモン・セラーノ職人が生み出す味わい 香りが満ちるスライスルームと、職人の技と24時間稼働するパッキングライン → 詳細レポートはこちら ( https://spainwinefood.org/consorcio-del-jamon-serrano-2/) ■NOEL ALIMENTARIA(ノエル・アリメンタリア)|グローバルに拡大する家族企業 世界の食卓へ:スペインの魅力を届ける使命 → 詳細レポートはこちら (https://spainwinefood.org/consorcio-del-jamon-serrano-3/) ■COSTA BRAVA...
2月2日から、高品質スペインワインの国際見本市 Barcelona Wine Week がバルセロナで開催されます。そのBWWの舞台で、筆者が取り組む 「バルセロナ·ワイン·テスト(BWT)」 のプレゼンテーションを行うことになりました。テーマは、「消費者と専門家は、同じワインを好むのか」。2月2日17時より、消費者と専門家(1/26開催)を対象に実施した2つのワインコンクールの結果と、そこから得られたデータが示す“市場のリアル”を発表します。
サン・セバスティアンの人気レストラン〈Narru〉で味わう、料理とワインの調和。食後まで続く上質な美食体験をレポート。
先月「Spanish Lifestyle」でご紹介した「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、多くの皆さまのご協力のもと、無事に幕を閉じました。バルセロナ初の一般参加型ワインコンクールとなった本イベントには、150名の参加者が集い、200種類以上のワインをブラインドでテイスティング。会場は熱気に包まれ、ワイン文化の新たな可能性を象徴する場となりました。 バルセロナワインテストCEOのロジェール・グリフォイ・デクララをはじめ、「Spanish Lifestyle」でもおなじみのテクニカルディレクターのフアン・ムニョス先生、そして筆者自身もチームメンバーとして運営に携わり、約1年にわたり準備を重ねてきました。正直、これまでで最も忙しく大変な1年でした。しかし、若き審査員たちが「また来年も絶対に参加したい!」「ワインがもっと身近な飲み物になった!」と目を輝かせる姿を目にした瞬間、苦労はすべて報われたと感じました。 今回は、現地で紹介された内容を基に、イベントの模様を日本語でお届けします。 バルセロナ・ワインテスト・アーバン2025、大きな成功150名の若者が200種以上のワインをブラインドで体験!バルセロナ 11月7日金曜日、バルセロナのホテル・インターコンチネンタルにて、第1回となる「バルセロナワインテスト・アーバン2025(Barcelona Wine Test Urban 2025)」が開催されました。本イベントは、消費者が本当に好むワインを明らかにすることを目的に設計された、新しいスタイルのワインコンテストです。期待を大きく上回る結果となり、150名の参加者が集まり、さまざまな産地・スタイル・価格帯の200種類以上のワインをブラインドで評価しました。 この呼びかけには特に若い層を中心とした多様な参加者が集まり、来場者は男性55%、女性45%という構成。ワイン愛好家や、新しい銘柄を発見したいと願う一般のワインファンが多数参加しました。応募希望者が定員を大きく上回り、多くの方の参加をお断りせざるを得ないほどでした。これは、テイスティング体験型イベントへの関心の高まりと、消費者の声を重視するワイン業界の新たな動きを象徴しています。 試飲セッションでは、各参加者に15杯のワインがラウンド形式で提供されました。ワインごとに、参加者はボトルのQRコードを読み取り、スマートフォン上の簡易テイスティングシートで「香り」「味わい」「バランス」「好感度」を評価します。ブランド名や原産地、価格は一切知らせず、参加者は独立した秩序ある環境で、完全にブラインドの評価を行いました。 「アマチュアの参加者が15種類ものワインを評価するという挑戦には、少し不安もありましたが、結果はまさに“満点”でした」と、本大会のチームメンバーでありソムリエ養成講師でもあるフアン・ムニョス氏は語ります。「参加者たちは、一つひとつのワインをしっかり味わい、比較し評価していました。その姿は本当に模範的で、頼もしく感じました。」 一方、同チームのロジェール・グリフォイ・デクララ氏は、この規模のテストにおける技術的挑戦について次のように述べています。「初回ということもあり、技術面と物流面の完璧な運営を優先するため、出品ワインを200本に限定しました。評価はすべてリアルタイムでスマートフォンから行われるため、数十件の同時投票には大きな技術的負荷がかかります。まずは体験の質を確実に保証することを最優先にしました。その結果、すべてが完璧に機能しました。」 事前の参加者インタビューでは、多くの若者が「ワインは遠い存在」と感じていることが分かりました。しかし、今回のような動的で参加型、さらにガイド付きのテイスティング体験を通じて、ワインに親しみを感じるきっかけになったことが確認されました。これは、新しい世代との接点を模索するワイン業界にとって、大変意義のある成果と言えます。 テイスティング後には、コンテストに出品した一部のワイナリーの代表者が参加するショールームが開かれ、参加者が生産者と直接会話しながらワインを再度試飲する交流の場となりました。この空間は、造り手と消費者が出会い、品種や地域、スタイル、トレンドについて自由に語り合える貴重な場となりました。 第1回大会の成功により、「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、従来のコンテストに代わる新しいモデルとして、革新的な一歩を踏み出しました。消費者の意見を中心に据えたハイブリッドな試みとして、「味わう」「学ぶ」「共有する」という体験を通じて、人々をつなぐ新しいワイン文化の形を提示したことも、大きな成果です。 主催者は今後、消費者による総合評価と、来場者が最も高く評価したワインの最終ランキングを発表する予定です。また、審査結果や受賞ワインの詳細は、来年2月に開催される「バルセロナワインウィーク(Barcelona Wine Week)」で発表されます。 さらに、次回はプロフェッショナル部門「バルセロナワインテスト・プロフェッショナル2026」が、2026年1月27日にバルセロナで開催されます。こちらは、バイヤー、ソムリエ、ジャーナリスト、ワインコミュニケーターなど業界の専門家が集い、100点満点方式のブラインド・テイスティングを実施。参加ワイナリーにはメダルおよび品質認証が授与される予定です。 最後に 「バルセロナワインテスト・アーバン」を通じて、若い世代がワインに触れ、味わい、学び、共有する場が生まれたことを実感しました。この試みは、次世代の嗜好や考え方を尊重しながら、ワイン文化を新たな形で広げていく可能性を示しています。ワイン業界にとっても、若い世代との接点を深める貴重な機会となりました。 「バルセロナワインテスト・アーバン」は、次世代にワイン文化を継承し、業界全体を活性化するプラットフォームとしての役割を掲げています。参加者と造り手、地域社会をつなぐ架け橋として、ワインを通じた新しい体験の場を創出することを目指しています。来年はさらに国際的な広がりも視野に入れ、より多くの皆さまに感動的で楽しい体験をお届けできるよう、準備を丁寧に重ねてまいります。 【関連記事】バルセロナ発ワインコンクール ― バルセロナワインテスト (Barcelona Wine Test)【2/2 BWW発表】消費者は専門家と同じワインを選ぶのか? バルセロナワインテストが明かす真実【バルセロナワインテスト・アーバン2025 メディア掲載まとめ事】・VineturEl Barcelona Wine Test Urban 2025 reúne a 150 jóvenes en una cata a ciegas de más...
カタルーニャ州バルセロナで、全く新しいワインコンクール「バルセロナワインテスト(Barcelona Wine Test)」が誕生しました。 近年、世界的に若者のアルコール消費は変化していますが、地中海諸国ではワインは昔から人々の暮らしに寄り添う特別な存在。食卓を彩り、人と人との絆をつなぐひとときを育んできました。バルセロナワインテストは、このワイン文化の魅力と価値を未来につなぎ、次世代に受け継ぐため、ワインを楽しむ文化の継承と業界全体の発展を目指す有志が集結して誕生しました。 バルセロナが舞台の理由 バルセロナはワインとトレンドが息づく街であり、国際的にも高く評価されています。ここでは伝統、ガストロノミー、観光、そして地中海文化が調和し、革新と創造性が自然に共存しています。さらに、スペインワインの国際見本市として、年々その存在感を高める「Barcelona Wine Week(BWW)」も、バルセロナをワインの都市として後押ししています。 そのバルセロナから、新しいワインコンクールが誕生しました。生産者、コミュニケーション、マーケティング、テクノロジーのプロフェッショナル、そしてソムリエで教育者でもあるフアン・ムニョス先生と、筆者自身を含む多様なメンバーが力を合わせて立ち上げた―「バルセロナワインテスト(Barcelona Wine Test)」です。このコンクールは、単にワインを評価する場ではありません。生産者を応援し、業界を盛り上げ、そしてワインの未来をともに築いていく―そんな新しい挑戦の舞台です。バルセロナから始まるこの試みが、次世代へとその価値をつなぐ小さな一歩となることを願っています。 バルセロナワインテスト ― 2つの国際コンクール 1. バルセロナワインテスト・アーバン 2025(ワイン&ワイン由来部門)2025年11月7日開催 バルセロナの消費者と感度の高い若者が審査する、世界初のブラインドテイスティング形式ワインコンクール。 コンクール当日、Showroomで、消費者と業界関係者に直接PR 受賞ワインは「Barcelona Wine Week 2026」で国際発表 バルセロナの厳選したワイン専門店で試飲販売プロモーション(Barceloma Wine WeekのLike the cityの一貫として) 長期サポートでブランド価値を持続(オプション) 2.バルセロナワインテスト・プロフェッショナル2026(ワイン&ワイン由来部門)2026年1月26日開催 世界的に活躍する一流ソムリエやバイヤー、ワインジャーナリストによる厳正なブラインドテイスティングで、ワインの品質と市場での競争力を客観的に分析。 メダル受賞は品質と信頼性の証となり、輸出や販路開拓の戦略的機会を提供 バルセロナという国際ブランドの影響力により、受賞ワインは欧州および世界市場で高い注目を獲得 専門家による評価データを体系的にまとめた詳細レポートが、戦略立案やブランド価値向上の重要な指針に 販売・輸出支援やコンサルティングを含むサポートプログラム(オプション) 最後に 今日ご紹介したバルセロナ初のワインコンクール、「バルセロナワインテスト」は、“Spanish Lifestyle”のコンセプトを表現する場でもあります。ワインの未来を見つめ、造り手と飲み手、業界と消費者、そして地域社会と世界をつなぐ架け橋となることを目指しています。このコンクールを通じて、参加者一人ひとりが互いの文化や価値観に触れ合い、新しい発見や学びを得ることができます。また、受賞ワインは専門店や国際市場での販路拡大、輸出の機会へとつながるなど、産業としての成長も後押しします。バルセロナワインテストは、単なるワインコンクールではなく、業界全体を盛り上げ、次世代にワイン文化をに継承していくためのプラットフォームなのです。バルセロナは、多様な文化を受け入れ、創造性を育む土壌を持つ街。ここでは、日本文化や日本食が長年にわたり高い人気を得ており、それに伴い、日本酒やジャパニーズウイスキー、さらには日本ワインへの関心も高まっています。 日本でワインを造る皆さまにも、ぜひこの輪に加わっていただき、ともに未来のワイン文化を育んでいければ、これ以上の喜びはありません。 Barcelona Wine Test バルセロナワインテストBarcelona Wine Test Web サイト@bcnwinetest Barcelona Wine Testについてのお問合せはこちらから...
ガリシア州オウレンセ県、ポルトガル国境に広がるD.O.モンテレイは、ガリシアで最も小さく、そして最も若い原産地呼称です。タメガ川とドウロ川流域という特異な気候条件が生む多彩なブドウ品種と、世代を超えて受け継がれる伝統が、モンテレイのワインに独自の個性を与えています。いま注目されるゴデーリョやメンシアはもちろん、パロミノやドーニャ・ブランカを使ったブレンドにも、この土地ならではの奥深い味わいが息づいています。
【文】フアン・ムニョス 【構成・訳・収穫レポート・写真】原田郁美 今回の Spanish Lifestyle では、35年以上にわたりスペインワインの第一線で活躍し、トップソムリエとして、また教育者として多くのプロフェッショナルを育ててきたフアン先生による「プリオラートのワイン」をご紹介します。収穫で活気に満ちる現地から、今年のブドウの出来や生産者の声も交えてお届けします。どうぞ記事を通して、プリオラートを感じていただければ幸いです。 目次 ※目次の各項目をクリック(またはタップ)すると、該当する本文のセクションへジャンプします。 1.修道院の歴史と、ミネラルが息づく大地 ― DOCaプリオラート 2.2025年、プリオラートの収穫について 1.修道院の歴史と、ミネラルが息づく大地 ― DOCaプリオラート ワインの”ミネラル感”をめぐる論争 プリオラートのスレート土壌「リコレリャ」 「ミネラリーなワイン」と呼ばれるものについては、常に議論がつきまといます。存在そのものを疑問視する人もいれば、むしろ大きな影響を与える要素だと考える人もいる。実際のところ、ワインのミネラリティを捉えるのは容易ではありません。 もっとも分かりやすい例としては、以下のようなものが挙げられます。 石灰質土壌(アルバリサ、チョーク、白い砂利など):塩味や旨味(サピディティ) 火打石や花崗岩:スモーキーさと塩味的ミネラル感 火山性土壌:酸味や灰、ゴムのようなニュアンス スレート(リコレリャ):鉄分を含んだ乾いた石の印象 こうした要素を手がかりに「ワインのミネラル感」を語り始めるわけですが、もちろんそこに気候や標高の影響が加わります。 修道院の文化と、山のブドウ畑が育む個性 プリオラートはまさに「山のワイン」の産地。大陸性気候の厳しさとリコレリャ(スレート)の存在が、その大きな特徴を形づくっています。急斜面の畑、段々畑(コステルス)で育つブドウは手間がかかりますが、1990年代に「クロス」と呼ばれるプロジェクトを立ち上げた先駆者たちのおかげで地域は再び脚光を浴びました。若い世代は自らの土地を信じ、親の畑を守りながら、世界最高峰のワインと肩を並べる銘酒を生み出すようになったのです。 エスカラデイ修道院跡 修道院文化に端を発する小さなワイン産地プリオラートは、どこかルネサンス的な精神をも宿しています。多様なクローンのガルナッチャや、1902年以前に植えられた古木のカリニェナが残され、1940年代にはベルムントの鉱山で働いていたアンダルシア移民が持ち込んだペドロ・ヒメネスも定着しました。これらは地元のガルナッチャ・ブランカとともに、個性豊かな白ワインを生み出しています。それは、過剰なトロピカル香やハーブ香に寄りがちな新世界ワインとは一線を画す、「本物のワイン」といえるでしょう。 世界が認めた銘醸地 世界的に認められたDOCaプリオラートは、特にアメリカ市場で高く評価されたため、価格も上昇しています。フランスやアメリカのワインが1,000ユーロ、2,000ユーロ、あるいは3,000ユーロを超えるのなら、スペインのワインも同様に市場が評価する価格をつけて然るべきです。 とはいえ、プリオラートは小さな産地。むやみに拡大することなく、品質と価格のバランスを保ち続けることが重要です。 プリオラートのワイン――DOQ全域のワインから村名ワイン(Vi de Vila)、区画ワイン(Paratge)、単一畑の格付けワイン(Gran Vinya Classificada、グラン・クリュに相当)まで――はいずれも唯一無二の存在です。そこに込められているのは歴史、個性、そして厳しい大陸性気候やエブロ川流域の自然条件、さらにはミストラルの風がもたらす恩恵といった背景です。 現代のプリオラートを形づくったのは、アルバロ・パラシオス、ダフネ・グロリアン、ペレス家(サラ・ペレスと両親)、ルネ・バルビエ、カルレス・パストラナ、フェルナンド・グラシアらの先駆者たち。その後もフェレール=ボベ、トーレス、ペレラーダ、そして、ワイン評論家からも「気鋭の造り手」と称されるロジェール・グリフォイ・デクララをはじめ、新しい世代の造り手たちが次々と登場し、それぞれの個性と高い品質を追求したワインを生み出しています。 結局のところ、ワインを選ぶ基準は「産地」「品質」「個性」です。プリオラートのワインを選ぶということは、歴史と独自性、そして品質を選ぶことにほかなりません。 「歴史と個性、品質を飲む。それとも凡庸さとブランドを飲むか。選ぶのは自由であり、それぞれが尊重されるべきものです。」 ―Salud, Priorat…そしてもちろんMucho Amor.フアン・ムニョス – あなたのソムリエ Juan Muñoz フアン・ムニョスMaster Sommelier ワイン、飲料、グルメ食材の国際的な権威。スペイン、ラテンアメリカにソムリエ協会を設立し、各国の名門大学で教育に携わる。現在、アカデミー・オブ・サムリエ(ASMSE)会長兼、El Corte Inglésの専門学院で教鞭をとる。14冊の専門書を発表、「フランス農事功労賞」を授与されたスペイン唯一のソムリエ。カタルーニャ最優秀ソムリエ(1987年)、スペイン最優秀ソムリエ(1993年)、欧州最優秀ワイン・美食コミュニケーター(2007年、ロンドン)など、受賞歴多数。ブラジル世界大会ファイナリスト(1992年)。スペイン、メキシコ、アルゼンチン、ウルグアイなどでソムリエ育成を先駆け、世界のワイン文化発展に貢献している。 @juanmunozramos 2. 2025年、プリオラートの収穫について 2022年から3年にわたり続いた干ばつ。2024年は、エル・ヨアール村で発生した山火事の際、村の貯水ダムが干上がっていたため消火が遅れ、ブドウ畑が炎にさらされるという痛ましい出来事もありました。さらに、土地に根を張り続けてきた古木のカリニェナが枯死したニュースは、多くの人々に衝撃を与えました。では2025年は、どのような年となったのでしょうか。プリオラートのエル・モラール村で1736年からブドウ栽培を営む、ファミリーワイナリー「グリフォイ・デクララ」のオーナー兼醸造家、ロジェール・グリフォイ・デクララ氏に話を聞きました。昨年は干ばつの影響で75〜80%もの収量減に見舞われましたが、2025年は通常の80%まで回復。病害もなく、健全なブドウが育ちました。ただし、3年間の極端な干ばつの影響もあり、今年は「畑にどれだけ真摯に向き合ってきたか」で収量や品質に大きな差が出た年でもあるといえます。...
厳選スペイン産グロッサリー
昨年「冬季限定販売」として、LOHASPAINのオンラインショップ「Store」から初めてご案内したラルゲタアーモンドショコラ。 驚くべきことにひと晩で完売となりました。 その様子を知ったパティスリーカノン(patisserie &cafe canon)のオーナー加奈代さんが連絡をくださり、急遽、製作してくださることになりました。 おかげさまで予定外に再入荷できたものの、2度目の販売も翌朝には完売してしまったのです。 手に取ってくださった皆さん、本当にありがとうございます。 「東京で販売しているのに、なぜ大阪のパティスリーなのか」 そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。 この点については、以前の記事で、素材との向き合い方や、ものづくりの考え方も含めて少し詳しく綴っています。 ご興味のある方はぜひ、そちらもあわせてご覧ください。 記事はこちら 一晩で完売するほどの反響をいただいた今、 「なぜ、あの味わいにたどり着いたのか」 「どんな人たちから、一粒が生まれているのか」 ここを、皆さんにきちんとお伝えしたいと感じています。 このアーモンドショコラに使っているのは、スペインでも希少なラルゲタ種のアーモンド。 風味豊かで、噛みしめるほどに旨みが広がる一方で、扱いは決して簡単ではありません。 すでに天然の海塩で塩味になっている個性をどう生かすか。 チョコレートと合わせたとき、アーモンドはどこまで主張するのか。 カノンのオーナー加奈代さんとは、何度もやり取りを重ねてきました。 そしてやっと来週、アーモンドショコラの取材のため、大阪を訪れる予定です。 パティシエの皆さんも、バレンタイン前にきちんとご紹介できるよう、忙しい時期にもかかわらずスケジュールを調整してくださいました。 今回の取材では、 ・なぜラルゲタアーモンドなのか ・どんな試行錯誤を経て今の形になったのか ・作り手が、このひと粒に込めている考え そうした完成品だけでは見えない部分にしっかり耳を傾けたいと考えています。 次回の入荷は、2月初旬を予定しています。 手作業のため数量は多くありませんが、その前にこのアーモンドショコラが生まれる背景を少しずつお届けしていきます。 取材後には、現場で見たこと、聞いたことをもとにあらためてレポートをまとめる予定です。 大阪にある加奈代さんのパティスリー:patisserie &cafe canon(カノン) 入荷の目処が立ち次第、ニュースレターをお読みの皆さんに、いち早くお知らせします。...
2025年冬季休業のお知らせ *冬季休業のお知らせ* 誠に勝手ながら、2025年12月25日(木)から1月4日(土)まで、冬季休業とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 【オフィス休業期間】 2025年12月25日(木)~1月4日(土) 【商品のお届けについて】 ・2025年12月24日(水)までのご注文→ 12月25日(木)までに発送 ・2025年12月25日(木)~1月4日(土)までのご注文→ 1/5(月)から順次発送 【Storeのご注文について】 インターネットは24時間注文受付しております。 【お問い合わせについて】 12月24日(土)12時以降及び、休業期間中のお問い合わせにつきましては、 お電話、メールともに1月5日(月)12時以降、順次折り返しのご返答となります。 予めご了承いただきますようお願い申し上げます。 運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION
今回、初めて記事をご覧になる方は、ぜひアーモンド・キャラメリゼの記事を読んでここに戻ってきていただければ流れがスムーズです。 以前の記事でご紹介した、この夏の「スペイン産ラルゲタアーモンド・キャラメリゼ」。 その経緯はこちら。 記事:「幻の3年を超えて。100箱のキャラメリゼに込めた手仕事と再会の物語」 とはいえ、みなさんお忙しいと思いますので、 こちらに加筆・修正した形で新商品「スペイン産ラルゲタアーモンド・ショコラ」の記事をご紹介します。 1. かつての人気菓子。そして、終わりと始まり。 2020年から2023年までの3年間、 「ラルゲタアーモンドのショコラとキャラメリゼ」は、当時の販売元が企画・製造・販売してくださっていて、それはそれは多くのファンをもつ人気商品でした。 私は、その素材、つまり「ラルゲタアーモンド」を輸入する立場で、その人気を陰から見守らせていただいていたのです。 当時のラルゲタアーモンド・ショコラ “幻の3年”とも言えるその時期、多くのファンを魅了しながらも、やがて製造は終了。しかし、その味を忘れられないという声は、ずっと絶えませんでした。 終売から2年が過ぎても、アーモンド販売の時期には「もう一度、あの味を」という声を必ずいただくのです。今年の春も、また。 そして私は初めて思いました。「あの味は、輸入元の私が形にしなければ、もう2度と味わえないんだな・・・」と。 左側・小さな袋は120g、右側・大きな袋は1Kg業務用 2. 10年越しのご縁と“その時”のひらめき。 2025年の春。年が明けて、ようやく届いた新物のラルゲタアーモンド。例年であれば冬の入荷ですが、気候変動の影響で、今年はそのタイミングさえも変わってしまったのです。「今季の味を、一日でも早く届けたい」と、私は120g入りの一袋を、大阪でパティスリーを営む加奈代さんに送りました。 加奈代さんとのご縁は、もう10年以上前にさかのぼります。きっかけは、まだ「グリフォイオイル」として展開する前の「カミロケオイル」。オリーブオイルを通して出会い、大阪から東京のイベントに駆けつけてくださったり、関西のマルシェで販売してくださったりと、“応援者”という言葉では足りないほど、温かく支えてきてくださった方です。ちなみに、ふたりともドリカムファンという共通点もあって(笑) 2016年夏、大阪にて販売元主催によるオリーブオイルのイベント乾杯の挨拶をしてくださった加奈代さん 2016年夏、大阪イベントにて(加奈代さん・中央列左から二番目、筆者・中央列右側) 2022年秋、スペインワインと食協会後援のワインイベント@東京に駆けつけてくださった加奈代さん(左から2番目) アーモンドショコラ終売の後、加奈代さんがパティスリーをオープンされたのを知ったとき、ふと「いつか、このラルゲタアーモンドでショコラ菓子を一緒に作れたら」そんな未来が思い浮かんだことがありました。 そして今回。新物のアーモンドを購入くださる方々から「もう一度、あの味を」という声が次々と届き、私は思わず加奈代さんに連絡を入れてしまったのです。本当に、衝動のように。 3. たった120gから生まれた、感動のひと口。 すると、数日後。信じられないことが起こりました。 なんと加奈代さんから2種類のアーモンドショコラが届いたのです。だってお送りしたのは、たった120gの一袋のアーモンド。きっと数粒だけを味わい、残りのすべてを試作に使ってくださったのだと思います。 そういうところに、加奈代さんのお人柄と、カフェオーナーとしての覚悟がにじんでいますよね。味に対する敬意、素材に対する愛、そして“想いに応える人”という誠実さ。 「ラルゲタアーモンド・ショコラ」という形になって届いたその味。 ...
2025年夏季休業のお知らせ *夏季休業のお知らせ* 誠に勝手ながら、2025年8月4日(月)から16日(金曜)まで、夏季休業とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 【オフィス休業期間】 2025年8月4日(月)~8月16日(金) 【商品のお届けについて】 ・2025年8月3日(土)までのご注文→ 8月4日(月)までに発送 ・2025年8月4日(月)~16日(金)までのご注文→ 8/18(月)から順次発送 【Storeのご注文について】 インターネットは24時間注文受付しております。 【お問い合わせについて】 8月2日(土)12時以降及び、休業期間中のお問い合わせにつきましては、 お電話、メールともに8月18日(月)12時以降、順次折り返しのご返答となります。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。 撮影:Tomoko Kato 運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION