蒲田に咲く、新しいバスク。 「lober(ロベル)」で味わうピンチョスとシードル、そしてはしご酒。
蒲田で体験する本場バスクの雰囲気。ピンチョスと100種類以上のシードルを楽しめる立ち飲みスペインバル「lober(ロベル)」で、街の“はしご酒文化”と融合した新しい食の時間を。初心者から愛好家まで誰もが楽しめる、居心地のよい空間です。
香りの向こうにある、スペイン
蒲田で体験する本場バスクの雰囲気。ピンチョスと100種類以上のシードルを楽しめる立ち飲みスペインバル「lober(ロベル)」で、街の“はしご酒文化”と融合した新しい食の時間を。初心者から愛好家まで誰もが楽しめる、居心地のよい空間です。
バルセロナの三つ星レストラン 「ディスフルタール(Disfrutar)」 は、伝説のレストラン 「エル・ブジ」 の研究開発チーム出身のシェフ、オリオール・カストロ氏、エドゥアルド・シャトルック氏、マテウ・カサニャス氏が独立して2014年に開いた名店です。 2024年には 「世界のベストレストラン50」 で世界第1位に輝き、今や世界中のフーディーがその席を熱望する「世界一のレストラン」として知られています。11年ぶりに訪れたガストロノミージャーナリストが伝える、その進化し続ける料理体験の魅力とは──。
地中海の旬と日本の技術が交わる、バルセロナのIZAKAYA「アラパル」。シェフのジャウマ・マランビオとヴィッキー・マッカローネが手掛けるこのレストランは、スペインの伝統的なワインバーの温かさを持ちつつ、日本をはじめとしたアジアの料理技法を軽やかに融合。ワインや日本酒とともに、コース仕立てで楽しむ独創的な地中海イザカヤの世界を体験できます。
2月、スペインではアーモンドの花が満開を迎えます。白い花と香ばしい実がつなぐ、静かな旅の時間。ラルゲタアーモンドの魅力と、その背景に広がる風景をお届けします。
世界で最も影響力のあるワイン評論家の一人、ジャンシス・ロビンソン氏が「バルセロナ・ワイン・ウィーク(BWW)2026」に初登壇。彼女はスペインワインを“素晴らしきカオス”と表現し、その多様性と革新性、そして未来への可能性を語りました。 本記事では、フェラン・センテリェス氏との対談を通じて紹介された6本のワインとともに、いま世界が注目するスペインワインの現在地を紐解きます。
【銀座マシア】マテウ・ビジャレットシェフ独占インタビュー。日本で育てるカタルーニャ料理とスペインワインの魅力、現場から見た課題と未来像に迫る。
11月18日、「Riedel Glass × ULTERIOR Tasting セミナー」が、リーデル青山本店にて正光社ワイン事業部主催で開催されました。本セミナーでは、英国誌『Decanter』にて「スペインワインの未来を担う若き醸造家10人」に選出された、ヴェルム(VERUM)オーナー醸造家エリアス・ロペス・モンテロ氏を迎えた貴重な機会となりました。 Bodegas Verum 醸造責任者 エリアス・ロペス・モンテロ マドリード、リオハでワイン醸造を学び、地元トメジョーソでキャリアをスタート。2002年、リベラ・デル・デュエロのAALTO、2004年、南アフリカで研鑽を積む。2005年トメジョーソに戻り、家族と共にボデガス・ヴェルム設立、20代でオーナー醸造責任者に就任。2007年、プロジェクト「ウルテリオール」を始動。ラ・マンチャの絶滅危惧品種の復活のため、失われかけた土着品種の植栽を始める。夏はスペインで、冬は南半球のアルゼンチンやチリでワインづくりに勤しむ。英国の「Decanter(2018年3月)」誌で、「スペインワインの将来を築いていく若き醸造家10人」の1人に選ばれる。ドイツのビルトインキッチン機器メーカー ガゲナウの『Respected by GAGGENAU 2021』で、世界最優秀ブドウ栽培家に選ばれた。 ナビゲーターを務めてくださったのは、株式会社HUGEのコーポレートソムリエである石田博さん。石田さんは2014年、ウルテリオールシリーズが誕生したヴェルムのワイナリーを訪問されており、その豊富な見識をもとに、カスティーリャ・ラ・マンチャ地方の郷土料理のエッセンスも巧みに取り入れたペアリングをご提案くださいました。写真右:株式会社HUGE コーポレートソムリエ 石田 博氏。 国内外のコンクールで数々の優秀な成績を収め、世界の舞台でも高く評価される、日本を代表するソムリエの一人。豊富な経験と確かな審美眼を活かし、ワインの魅力を多彩に伝えるだけでなく、ペアリングやテイスティングに関する著書も手がけ、幅広くワイン文化の普及に貢献している。約40店舗以上におよぶHUGEグループのワインリストを監修し、北参道の「LE BISTRO」のワインリストは Star Wine List of the Year 2025 にてシルバーを受賞。さらに2024年にはフランス農事功労章を受章し、その功績は国際的にも高く評価されている。 右から二番目: アカデミー・デュ・ヴァンの人気講師の林麻由美先生。2014年、VERUMを訪問された経験をお持ちです。右から三番目: ウルテリオール醸造家 エリアス・ロペス・モンテロ氏。左: 筆者。当日、通訳およびVERUM社のマーケティング担当としてご一緒に登壇させていただきました。 「ウルテリオール」とは、ラテン語で「未来」を意味します。気候変動が進む中で、ラ・マンチャのテロワールと伝統をいかに次世代へとつないでいくか─この大きなテーマに向き合いながら、アルビージョ・レアル、ティント・ベラスコ、モラビア・アグリアといったユニークな土着品種の復興や、100年以上前から先祖に伝わる素焼きの大がめ(ティナハ/アンフォラ)などの醸造法を駆使し、唯一無二の個性をもつワインが生まれています。 セミナーの冒頭では、総面積約19万㎢を誇るスペイン最大のワイン産地、カスティーリャ・ラ・マンチャにおける近年のワイン産業の変革について、エリアス氏自ら詳しく解説してくださいました。続いて、これまでのラ・マンチャのイメージを大きく塗り替えるウルテリオールシリーズ誕生の背景やコンセプトが語られ、その後、石田博ソムリエによる丁寧なワイン解説とテイスティングコメントへと進みました。 醸造についてはエリアス氏のコメント、テイスティングやペアリングについては石田ソムリエの言葉を中心に、短くまとめてご紹介いたします。 ■ウルテリオール アルビージョ・レアル(白・2018)醸造・特徴ステンレスタンクで発酵後、アンフォラ(ティナハ・デ・バロ)で熟成。SO₂最小、軽い濾過のみ。透明感と立体感を備え、熟成向きの構造を持つ。 テイスティング花の蜜っぽさを含んだ華やかさも感じられる。味わいは柔らかく厚みがあり、噛めるようなテクスチャー。高い酸が輪郭を引き締め、余韻には旨苦味とほのかな塩味が寄り添う。酸が高いにもかかわらず疲れを感じさせず、料理との適応力の高さが特徴。 ペアリング野菜や白根菜、シャモやほろほろ鳥、ビゴール豚など噛み応えのある肉類、ベーコン、シャルキュトリー。鍋料理(猪鍋、しゃぶしゃぶ、スープ系)にも好適。 ■ウルテリオール ナランハ(オレンジ・2023)醸造・特徴アルビージョ・レアルを皮ごと発酵、黒ぶどうモラビア・アグリアのマストを15%ブレンド。低温発酵後2ヶ月スキンコンタクト(アルビージョ・レアルのみ)、アンフォラで4ヶ月熟成。フリーランのみ使用。ステレオタイプな「早飲みのラ・マンチャ」を覆す、熟成の魅力を備えた一本。 テイスティングマンダリンオレンジ、紅茶、黄色い花、わずかにワックス。酸は穏やかでまろやか、細かいタンニンがスムース。先の白よりも酸は穏やかでまろやかな口当たり。細かいパウダリーなタンニンが心地よく、全体としてスムース。温度は14~16℃が最適。 ペアリング発酵調味料を使った和食(西京焼き、塩麹)、牛肉や子牛のカルパッチョ、軽い焼肉(炭火よりガス火)。ホルモンなど中間的な質感の肉と好相性。 ■ウルテリオール ガルナッチャ(赤・2020)醸造・特徴50%全房、50%除梗でステンレスタンク発酵の途中で果汁と果皮を攪拌する。その後、アンフォラで熟成することで、透明感と軽やかな色調を維持しつつ、ピュアで立体感のある質感を獲得している。 テイスティング香りは赤系果実が中心。スグリ、ザクロ、野苺などのフレッシュな果実に、キャラウェイや甘草といったスイートスパイスが寄り添う。紅茶やコノハ(落ち葉)、木の皮のような淡いアーシーさが奥行きを与え、全体として清涼感と緻密さが際立つ。味わいは口に入れた瞬間から繊細で軽やか。余韻にかけてしなやかなボリュームが広がる。タンニンはきめ細かく、ピュアでクリーンな構成が貫かれている。 ペアリング調理法は「シンプル」「塩をしっかり当てる」「鉄板でサッと火入れ」がベスト。炭焼きや燻香の強い調理よりも、素材の滑らかな質感を生かす火入れが向く。アンフォラ熟成が味わいの純度と繊細さを高めるため、料理側も塩の当て方が非常に重要。調理過程で塩を適切に使うことで、ワインとの相乗効果が大きく高まる ■ウルテリオール マスエロ(=カリニャナ 赤・2019)醸造・特徴乾燥した暑い畑で栽培。徹底したグリーンハーヴェストで健全な果実を確保。100%除梗、50%ステンレスタンク、50%フードル発酵後、アンフォラで10ヶ月熟成。 テイスティングガルナッチャよりも明確に色調が濃く、グラデーションも力強い。香りは黒系果実(ブラックベリー、ブルーベリー)を中心に、血液や生肉のようなニュアンス、ドライハーブ、スパイスが寄り添う。凝縮感がありながら“ウルテリオールらしい”ピュアさが軸にある。味わいは凝縮しつつも柔らかく、余韻にかけてじわりと広がる穏やかなフィニッシュ。カリニャンらしい酸とタンニンは健在だが、攻撃的にならず、優しく包み込むような印象。 ペアリング豚肉とインゲン豆の煮込み(ポチャス)、牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、内陸部の伝統的煮込み料理など、温かさ・ほっとする料理との共鳴が大きい。フレッシュさも残るため、重すぎない煮込みが特に好相性。 ■ウルテリオール グラシアーノ(赤・2018)醸造・特徴ラ・マンチャの温暖な気候で完熟が可能。90%アンフォラ、10%古樽熟成。果実の純度とノーブルな質感を重視。 テイスティング艶があり、黒みを帯びた深い色調。カシス、ブルーベリーといった濃密な黒果実に、スイートスパイスやベーキングスパイスが上品に重なる。樽のニュアンスは控えめで、香りに立体感をもたらす役割に徹している。味わいは、スムーズで上質。土着品種にはしばしば見られる素朴さやラステックさはなく、ノーブルで洗練されたキャラクターが際立つ。シリーズの中でも特に“高貴さ”を感じさせるスタイル。 ペアリング家庭料理よりもレストラン向けの“格のある”料理が似合う。・牛フィレ・子羊フィレ・鹿のロースト(ジュニパーベリーを効かせたソースなど)スパイスを用いたソースとの相性も良く、赤身肉のロースト料理を強く引き立てる。...
12月3日、The Arts Fusion by L’écrin(ジ・アーツ フュージョン・バイ レカン / 上野)にて、クローズドイベント「Next Gen × Spain:スペインワインの未来をひらく夜」を開催させていただきました。Z世代の若手からベテランまで、異なる世代が一つのテーブルを囲み、スペインワインを飲みながら、これからのスペインワインをどのように伝えていくかを自由に語り合う時間は、筆者自身にとっても数多くの学びと発見に満ちたひとときとなりました。参加者の皆さまが持ち寄ったスペインワイン10本を並べて。日本未入荷の熟成CAVAやリアス・バイシャスの赤白、プリオラートの赤白、ペネデスの自然派ワイン、アリベス・デル・ドゥエロの希少品種、さらにテネリフェ島の過酷な畑で育つ自根ワインまで、普段味わえない多彩なラインナップをフランス料理とともに楽しむ、特別なひととき。 開催のきっかけ この会を企画した理由は、大きく3つあります。 1つ目は、今年バルセロナで開催した「バルセロナワインテスト・アーバン」の成功です。若い世代がワインに触れ、味わい、学び、共有する場を生み出せたことは、大きな希望となりました。日本でもスペインワインを通じて、次世代に魅力を伝える場づくりが必要だと感じたことが原動力となりました。関連記事→ワインの未来はここから動き出す─次世代へつなぐ、バルセロナワインテスト2025 2つ目は、テネリフェ島でお話を伺った、レカングループのCBO兼ビバリッジディレクター・近藤佑哉さんの存在です。伝統を守りつつ、新しい価値を創り出す近藤さんの姿勢に深く心を動かされ、ジ・アーツ フュージョン・バイ レカンという空間が生む“芸術と食の融合”を、スペインワインとともに体験していただきたいと思いました。 関連記事→近藤佑哉ソムリエに聞く― 大西洋とテイデが織りなす、テネリフェ島の魅力 3つ目は、恵比寿ガーデンプレイスの人気ワインショップ WINE MARKET PARTY(ワインマーケットパーティー) でスペインワインを担当されている、石川もえさんとの出会いです。22歳でワインの世界に飛び込み、ソムリエエキスパートを取得された彼女のひたむきな情熱に触れ、若い世代ならではの視点を学ばせていただきたい—そう強く思うきっかけとなりました。 当日のテーマ 若い世代に、これからどうワインを楽しんでもらうか 他業態や次世代へ、スペインワインの魅力をどう伝えていくか昭和7年に建築された上野駅旧貴賓室の気品ある雰囲気を生かしつつ、アールデコの美意識と現代的なデザインを融合させ、70年の歴史を経て「The Arts Fusion by L’écrin」として生まれ変わった、アーティスティックな空間で、参加者の皆さまに「芸術 × 食 × スペインワイン」を体験していただきながら、 フランス料理とスペインワインが自然に調和し、リラックスした雰囲気の中で新しいご縁が広がっていくのを感じました。 2000年生まれの若き日本人画家、真田将太朗氏によるペインティングが施された店内。色彩と緻密な構図が織りなす、まるでアートの世界に身を置いたかのような独創的な空間。 世代を超えた対話が生んだもの 日本でもスペインでも、ワインを楽しむ層はどうしても同世代、あるいは上の世代に偏りがちです。Z世代の方にイベントで出会う機会は決して多くありません。私自身もスペイン留学をきっかけにワインに魅了されたのは28歳、ワイン業界に入ったのは30代からでした。 今回ご参加いただいたのは、Z世代からベテランまで、ソムリエ、ワインバイヤー、ワインジャーナリスト、インポーター、ワイン生産者、カメラマン、起業家といった多彩なバックグラウンドを持つ方々です。そうした皆さまと語り合う中で、「次世代へいかにワイン文化をつなげていくか」というテーマのヒントとなる、貴重な示唆を伺うことができました。 ワインサロン「R」のソムリエ、門脇望夢さん(左)と、宮内庁大膳課で50年近くお勤めになった新田晋さん(右)。 最後に(感謝の気持ちを込めて) 今回の「Next Gen × Spain」は、未来へ向けた小さな“プレイベント”ではありましたが、皆さまのお力添えにより、想像以上に豊かな対話が生まれる貴重な時間となりました。ご参加くださいました皆さま、そしてご協力いただいたレカングループの皆さまに、心より御礼申し上げます。 ワインは文化であり、コミュニケーションであり、人と人をつなぐ“架け橋”のような存在です。同じテーブルを囲むだけで自然に心が開き、国や世代の壁も溶けていく——ワインの持つあたたかな力と可能性を改めて感じた夜でした。 また、ワインづくりや文化、ぶどう畑を未来へつなぐためには、造り手がバトンを渡すように、飲み手も次の世代にその魅力を伝えていくことが大切だと感じています。スペインワインの魅力をどう広め、楽しんでいただくかは、次世代とのつながりにかかっている—筆者自身も、これからもワイン会やイベントを通して、皆さまとご一緒に楽しみながら、その方法を探していけたらと思います。ーーーー レストランのご紹介...
Webマガジン「LOHASPAIN」で
展開するスペインワインと食協会の協会ジャーナル
注目の醸造家エリアス・ロペス・モンテロが4月13日(月)来日します。ウルテリオール新作ペットナットの一般初披露と全7種、「コメドール・モンリコ」の料理が響き合う一夜限りの特別ディナー。
第16回スペインワインと食大学 「スペイン料理:アヒージョ」Vol.1 ~スペインにおいてのアヒージョとは。日本ならではのアヒージョ×しょうゆ、「黒アヒージョ」を深掘りする~ アヒージョにしょうゆを加えるとどうなるのでしょうか。 スペイン料理としてすっかり日本に定着したアヒージョ。その料理が、しょうゆという日本の食文化と出会ったとき、どのような可能性が生まれるのかを皆さんともっと深掘りしたい。 そんな問いから生まれた今回のスペインワインと食大学。当日は満席の参加者を迎え、おかげさまで大きな盛り上がりの中でイベントを終えることができました。 きっかけは、ご当地グルメとの出会い 昨年、「黒アヒージョ」コンテストの審査員としてお声かけいただいたことが、この料理との最初の出会いです。 オリーブオイルとにんにくで食材を煮込むスペイン生まれの料理、アヒージョに日本のしょうゆのニュアンスを重ねた一皿。千葉県では、新しいご当地グルメとして盛り上がっていると聞き、興味を惹かれました。 コンテストには、街のレストランからホテルまで、さまざまな料理人が参加。ジャンルもスペイン料理にとどまらず、中華やイタリアンなど、それぞれの解釈で「黒アヒージョ」をつくり、エントリーしていました。 そして最終審査。実際に味わったとき、思わず驚きました。 しょうゆの旨味が加わることで、どこか懐かしさを感じる味になる。けれど同時に、オリーブオイルのコクと重ることで、これまでにない新しい味わいが生まれているのです。 しかも、料理はとてもシンプル。だからこそ、食材の組み合わせ次第で表情が変わり、そこには無限の可能性が広がっています。 この料理は、アレンジという言葉では収まりきらない。 日本ならではの食文化として、もっと深く探ってみたい。 そう思ったことが、今回のイベントを企画する出発点でした。 黒アヒージョコンテストのレポート「黒アヒージョ:日本発、新たなご当地グルメの可能性」はこちら スペイン人講師が語る「本場のアヒージョ」 セミナー前半では、スペイン大使館からルベン・フェルナンデス氏によるアヒージョの解説からスタートしました。ルベン氏と、コンテストでご一緒したとき、「黒アヒージョ」に、とても興味をお持ちだったからです。 ルベン氏は、2009年から日本に在住し、日本の文化も理解しています。また料理にも長く関わっていた方。今回はとくに、生まれ育ったバルセロナでの経験を思い出してもらい、本場での視点を重点的にお話ししていただきました。 皆さんが真剣に耳を傾けていたのが印象的です。 スペイン大使館 ルベン・フェルナンデス氏 黒アヒージョの可能性 講座の後半では、私から黒アヒージョの可能性についてお話ししました。 アヒージョの材料はとてもシンプル。だからこそ、素材の質がそのまま味に表れますし、背景を知るとさらに見え方が変わります。 昨年のコンテストでも、千葉県の食材をふんだんに生かしたレシピが発表されています。肉を主役にした力強い一皿、魚介の旨味を引き出した繊細な一皿、野菜を主役にした優しい味わい、アヒージョと言われなければわからない見た目ながら、アヒージョの材料がしっかりと使われている一皿、など、その多様性と、アレンジの奥行きに、私は心から感激しました。 一流のミシュランシェフが手掛けることもできる一方で、「今夜の夕飯にしよう」と、ご家庭で気軽に作ることもできます。私たちの愛するしょうゆは、多彩な調味料。主役になったり、下味に使ったり、仕上げに使ったりできます。 今回の料理を担当したマドリッド出身のシェフ、フェリペ氏は、その点をとても大切にしていました。 シェフが提案した「黒アヒージョ」は、少し意外なスタイルで登場しました。それはまるでしゃぶしゃぶのように楽しむ一皿です。 まず、刺身用の天使の海老を用意。しょうゆは名産地として知られる千葉県産を選び、海老を軽く漬け込みます。 海老の頭は、にんにくをきかせたオイルで香ばしく焼き上げます。こうして旨味を引き出したオイルがこの料理のベースに。 最後は、熱々のオイルに海老をさっとくぐらせていただく。しゃぶしゃぶのように、自分の手で仕上げながら味わうスタイルです。 オリーブオイルやにんにくと同じように、しょうゆも料理の骨格をつくる大切な要素。見えない部分ですが、特別コースの前菜の下味にもしょうゆを使い、その他、なす、キャベツ、ネギも千葉県産を選んでいたそうです。 ごまかしのきかない料理だからこそ、素材の選択には細心の注意が払われていました。 乾杯とともに始まった食体験 講義が終わり、いよいよ実食です。この日は、本イベントを後援してくださったスペイン国営のインスティトゥト・セルバンテス東京館長ビクトル・アンドレスコ氏にもご参加いただきました。 (インスティトゥト・セルバンテス東京館長ビクトル・アンドレスコ氏:右)...
★【第三弾・10周年】 第17回スペインワインと食大学 第17回スペインワインと食大学~スペイン産オリーブオイルの世界を冒険しよう~ ・スペインワインと食大学とは “オトナの学び場”をテーマに、2016年春に開講したスペインワインと食大学は、おかげさまで今年10周年を迎えます。 “見て、聞いて、薫って、味わって、体感する”五感すべてでスペインワインと食文化に触れる学びの場として、ライブ感あふれる講義と多彩なテーマを重ねてまいりました。 前回1/31のスペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.4の様子 ・初めての試み!第17回のテーマは、オリーブオイル生産者来日「オリーブオイルメーカーズディナー」 (オリーブオイルが主役ですが、素敵なスペインワインをご用意していますよ!) ★お申し込みはこちらからどうぞ アンダルシア産オリーブオイルが主役のメーカーズディナーをスペインワインと食協会 推奨レストランで開催 第17回目のテーマは、アンダルシア産オリーブオイルが主役のメーカーズディナーです。オリーブオイル生産者「ベルデ・ディビーノ社」イルデフォンソ氏の来日を記念し、日本未入荷のオリーブオイルと、日本の魚介料理とのスペシャルコースを堪能していただきます。 今回は、魚介に特化したスペインレストラン「マリスケリア ソル」さんで開催します。スペインワインと食協会 推奨レストランでもあります。これから知られていく特別なオイルと「日本の魚介」の意外な組み合わせを深掘りします。 前回2/22スペインワインと食大学の様子 最高の形で実現します。 スペインでもトップクラスのオリーブオイル生産地であるアンダルシア産エキストラバージン・オリーブオイル。多くの生産者が素晴らしいオイルを手掛けています。 なかでも今回の日本未入荷「ベルデ・ディビーノ社」のオイルは、すでに現地ではプロフェッショナルからも注目を浴びています。デザインは、あのイザベル・カベージョ氏。オリーブボトルのデザイナーとして業界でもトップクラスです。 スペインワインと食大学で人気シリーズの「オリーブオイル講座」を3回に渡り講師をしてくださっているバレンシア在住オリーブオイルソムリエ田川敬子さんも、太鼓判の味わいなのです。 敬子さんのオリーブオイルプロフェッショナルな仲間たちと現地を訪問されています。そのうちのお一人はすでにスイスに輸出し、スイスでも好評なオイルです。 ベルデ・ディビーノ社のオリーブ畑(撮影:田川敬子さん) 今回は、スペイン人講師のレクチャー、そして講師としても人気の田川敬子さんによる通訳とテイスティングという他にない貴重な内容です。ちなみに講師のイルデフォンソ氏は、来日は2度目。すでに4月の来日をとても楽しみにしてくださっています。 1/31スペインワインと食大学〜オリーブオイルソムリエ田川敬子さんが講師に レポートはこちら 【レポート】【1/31】第15回スペインワインと食大学 「スペイン産オリーブオイル」Vol.4 ・講師は、「ベルデ・ディビーノ社(Verdedivino)」イルデフォンソ・チャイチーオ・プラネット氏 マドリードのレイ・フアン・カルロス大学で経営学を専攻し、マーケティング、国際経営、そしてエクストラバージンオリーブオイル製品開発についても学ぶ。25年以上にわたり香水・化粧品事業、銀行、食品などの戦略的分野で管理・財務部門を率い、2024年8月よりベルデ・ディビーノの営業ディレクターに就任。以降、マドリード、バルセロナ、バレンシア、マルベーリャ、サン・セバスティアンなどの主要グルメショップでブランドを確立し、国外ではメキシコ、スイス、フランス、ドイツ、韓国などの重要市場への拡大を推進。現在、IFS FoodやISO規格などの国際的な食品安全認証の導入や新製品ラインの開発、新たな商業的展開の開拓などの指揮をとっている。...
【1/31】第15回スペインワインと食大学 「スペイン産オリーブオイル」Vol.4 ~オリーブオイルソムリエ 田川敬子さんとスペイン産オリーブオイルの世界を冒険しよう~ オリーブオイルが、食卓を変える。特別ペアリングイベント開催 スペインで昨年秋に搾油されたエキストラバージン・オリーブオイルと、八王子·多摩エリアで「知らない人はいない」と言われる老舗ブランドBASEL(バーゼル)豊田店で味わう特別なひととき。 23区から少し離れた豊田駅に降り立つと、空気がわずかにやわらぎます。いつもより長い移動時間そのものが、これから始まる体験の助走になるような、そんな感覚です。 今年で10周年を迎えた体験型イベント「スペインワインと食大学」の幕開けは、八王子を中心に多摩地区と湘南に展開するグループBASEL「豊田店」で開催しました。 スペイン・バレンシア在住のオリーブオイルソムリエ田川敬子さんを迎えての講座は今回で3回目。主催としての大学開催は、15回目という節目の回でもあります。 BASEL 豊田店 テラス席 ■ なぜ郊外で開催したのか これまで主に23区内で開催してきましたが、今回は初めて多摩地区。その理由は、豊田店に勤める秋山さんの存在がありました。 秋山さんは、これまでのスペインワインと食大学・オリーブオイルシリーズはもちろん、さらにスペインワインの生産者を招いた別企画にも何度も参加してくださっていた常連さま。“お客さま”として時間を共にしてきた方がこんなに大切にしている場所。ならば、きっと良い時間が生まれるはずだと考えました。 「今でもこの空間が大好きなんです」と、豊田店のことをおっしゃる秋山さんに感動し、「10周年の最初の回は、ぜひここでやりたい」そう感じたからです。 秋山さんが長くお勤めなのは知っていましたが、豊田店に23年も継続されていたことはこの時初めて知りました。50年以上にわたり、カフェ、ブラッセリーや洋菓子店として地域に愛され続けてきたBASELグループの中でも、豊田店が2番目に歴史ある人気店舗だということも。 この経緯を理解して、筆者の想いをあたたかく受け止め、後押ししてくださったのが豊田店スタッフの皆さまです。 BASEL 豊田店 入口に焼き菓子やケーキが並びます とはいえ、23区からは少し距離があります。正直なところ、大学としても初めてのことですから集客への不安がなかったわけではありません。しかし、実際に豊田店でランチをいただいて、心震える素敵な空間であることを筆者自身が実感してしまいました。 「この雰囲気なら、移動時間も含めて豊かな体験になる場所に間違いない。開催してみたい。」その思いを止めることができませんでした。 結果として16席はすぐに満席に。ニュースレター配信からすぐにお申し込みくださった皆さん、秋山さんと豊田店の皆さんがご来店の方にもイベントのお声かけをしてくださったおかげです。 ■ 昨年秋のオイルを味わうという体験 この日、講師がスペインからハンドキャリーでご用意くださったのは、2025年秋にスペイン現地で搾油されたばかりのオリーブオイルです。 青いトマトや若草を思わせる香り。フルーツやナッツを想像できる味わい。口に含んだ後、喉の奥に穏やかな辛味や刺激。この時期だからこそ体験できる希少な味わいです。 写真:12airs.主催 斎藤藍さん 講師は、毎回、スペインの最新のオリーブオイル事情を現地で撮影した画像や動画とともに紹介してくださいます。収穫の様子、搾油の現場、気候の変化、品種毎の出来栄え。どれも書籍や二次情報ではなかなか得ることがむずかしい、生きた一次情報です。 まさにスペインに暮らし、生産者と日常的に交流がある講師だからこそ伝えられる内容です。生産者から現場で直に聞き、一緒にオリーブ畑を歩いてきた講師。リアルに学び続け、これまでの知見も加えて、より分かりやすく翻訳された内容を教えてもらえるのですから。 オリーブオイルは農産物なので、イチゴやレタスと同じように、毎年ちがいがあります。そのちがいを知り、変化を味わい、理解を更新していく楽しさがあります。一度だってまったく同じ味わいがないのですから。 このような機会を積み重ねていくことが、まさに「オトナの豊かな学び」と言えるのではないでしょうか。 ...
輸入停止の現実と、4工場視察で見えた熟成の思想 本稿は、筆者が昨年、スペインを訪れ、4つの生産現場を取材した記録をあらためて総括するものです。 当時現地で見聞きしたことが、いま日本で起きている出来事と静かにつながっています。 熟成庫の扉が開いた瞬間、ガラッと空気が変わります。 甘く澄んだ香と静かな緊張感が漂うのです。自然に委ねているように見えて、実際のところ人が細部まで管理しています。 伝統とは、ありのままの自然ではなく、しっかりと設計されて続いていました。 昨年末、日本ではスペイン産生ハムの輸入が停止されました。理由や範囲の詳細は、農林水産省の公表資料をご確認ください。 → 農林水産省「スペインからの豚肉等の輸入一時停止措置について」 https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/251129.html 現地で見た風景と、日本市場の現実。その距離は小さくありません。だからこそ、いま改めて問う必要があります。ハモン・セラーノは、何によって支えられているのか。 昨年訪ねた4つの工場はいずれも、スペイン・ハモン・セラーノ協会(Consorcio del Jamón Serrano Español)規定のもとで生産しています。制度、管理、そして時間。ブランドの強度は、この三層で決まります。 スペイン・ハモン・セラーノ協会 https://spainwinefood.org/consorcio-del-jamon-serrano-1/ なぜ「ここ」でなければならないのか ハモン・セラーノは、豚もも肉と塩のみで仕上げられます。工程は厳格に定められ、検査も重ねられます。 自由度の少なさは制約であると同時に、品質の骨格となるのです。伝統食品”というより、制度でしっかりと守られたブランドと言えます。現場を歩くうち、その印象は強まりました。 3つの生産者と委託専業ハモン・セラーノ製造企業、それぞれの思想 ■Embutidos y Jamones España e Hijos, S.A.(エンブティードス イ ハモネス エスパーニャ)ハモン・セラーノ職人が生み出す味わい 香りが満ちるスライスルームと、職人の技と24時間稼働するパッキングライン → 詳細レポートはこちら ( https://spainwinefood.org/consorcio-del-jamon-serrano-2/) ■NOEL ALIMENTARIA(ノエル・アリメンタリア)|グローバルに拡大する家族企業 世界の食卓へ:スペインの魅力を届ける使命 → 詳細レポートはこちら (https://spainwinefood.org/consorcio-del-jamon-serrano-3/) ■COSTA BRAVA...
2月2日から4日まで、バルセロナで高品質スペインワインの展示会「バルセロナ・ワイン・ウィーク(BWW)2026」が開催されました。会場には1,350軒のワイナリーと世界73カ国からのバイヤーが集まり、スペインワインの多様性と魅力を改めて示す場となりました。今回の展示会は、国際市場とのつながりをさらに広げる重要な機会となっています。
【満員御礼】1/31 第15回スペインワインと食大学 「スペイン産オリーブオイル」Vol.4 ~オリーブオイルソムリエ 田川敬子さんとスペイン産オリーブオイルの世界を冒険しよう~ “オトナの学び場”をテーマに、2016年春に開講したスペインワインと食大学。 “見て、聞いて、薫って、味わって、体感する”五感すべてでスペインワインと食文化に触れる学びの場として、ライブ感あふれる講義と多彩なテーマを重ねてまいりました。 そして2026年1月。本講座は今年で開講10周年という節目を迎えます。その記念すべき年の第一回目の開催が決定しました。 第15回目のテーマは「“新モノ” スペイン産オリーブオイル」。 オリーブオイル生産量世界一を誇るスペイン。しかしその一方で、本当に上質なスペイン産オリーブオイルの魅力は、まだ十分に知られているとは言えません。 今回の講師は、これまで3回にわたり大きな反響を呼んだ、バレンシア在住のオリーブオイルソムリエであり、スペインワインと食協会ライターの 田川敬子さん。 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.2の様子 帰国のタイミングに合わせ、搾りたての新油をスペインからハンドキャリーでお持ちいただく、この時期だけの特別な講座が実現しました。 講師は、バレンシア在住 田川敬子さん 田川 敬子 Keiko Tagawa 東京都出身。大のスペイン好きが高じて2002年春よりバレンシア在住。日系企業と地元企業のOLを経て、現在はフリー。2014年にオリーブオイルの魅力に目覚めて以来勉強を続けるかたわら、業界での通訳や翻訳、農園視察のアテンド、生産者さんと輸入業者さんの仲介などを手掛ける。日本帰国中にはスペインオリーブオイルテイスティングセミナーも開催。オリーブオイルのすばらしさを日本に広めることがライフワーク。日本オリーブオイルソムリエ協会認定オリーブオイルソムリエ® ハエン大学バージンオリーブオイルテイスティングエキスパートコース修了 (eオリーブオイル選びより) 10周年の幕開けにふさわしい、“今”だからこそ味わえるスペインの恵みを、ぜひご体感ください。 初めての方もそうでない方も、これまで知らなかったスペイン産オリーブオイル世界を体感できるはずです。スペイン産オイルをより楽しむためのコツや視点など、他にない内容が盛りだくさん。 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.2の様子 またご自身の食生活に活かせるヒントなど、日本ではなかなか聞けない質問も直接できる貴重な機会です。 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.3の様子 講師の敬子さんから次のようなメッセージをいただいています。 「意外と知られていないオリーブオイルの基礎知識を学び、今シーズンのおいしいスペイン産エキストラバージンオリーブオイルをテイスティングします。これまで食べていたオリーブオイルが本物だったのかどうか、この講座に来ていただければわかるはずです。どうぞお気軽にお越しください」 スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.3の様子 そして今回の開催は、スペインワインと食大学として初めての多摩地区開催となります。会場は、八王子·多摩エリアで「知らない人はいない」と言われる老舗ブランド、BASEL(バーゼル)豊田店。 50年以上にわたり、カフェやブラッセリー、洋菓子店として地域に愛され続けてきたBASELの中でも、豊田店は2番目に歴史ある人気店舗です。 実は今回、豊田店で開催したいと最初にお声がけしたのは私からでした。 多摩地区ならではのゆったりとした空間の使い方、白を基調とした心地よさ、そして一杯のコーヒーや紅茶にまで行き届いた丁寧な仕事。 「10周年の最初の回は、ぜひここでやりたい」そう感じたのです。 その想いをあたたかく受け止め、後押ししてくださったのが、豊田店スタッフの皆さまのご協力でした。 昨年開催された「スペインワインと食大学·オリーブオイル第3回」での体験をきっかけに、「この学びと味わいをお店のお客さまにも届けたい」という共通の思いが重なり、今回の開催が実現します。 この場所ならではのあたたかさと一体感も、ぜひ当日、感じていただけたら嬉しく思います。 最寄り駅からは少し距離があります。 けれどその分、訪れた先には、都心ではなかなか出会えない時間がゆっくりと流れる空間が広がります。光をやわらかく取り込む店内は、入り口から思わず深呼吸したくなるような心地よさ。席と席の間にもゆとりがあり、味わうことに集中できます。 選び抜かれたコーヒー豆、丁寧に淹れられる紅茶。...
新年あけましておめでとうございます。 2026年が、皆さまにとって健やかで、心豊かに味わう時間に満ちた一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。 このたびWebマガジン「LOHASPAIN」では、新たに「Spain Wine Food JOURNAL」を立ち上げました。 本ジャーナルは、スペインワインと食協会による協会公式のジャーナルとして、わたしたちの活動やリアルな取材によって執筆した記事を発信する場です。 協会主催・後援イベントの公式レポートをはじめ、スペイン各地の州政府、日本・スペイン両国の公的機関、団体・企業との取り組み、そして国内外の現場で積み重ねてきた実務と経験の蓄積。 その一つひとつを、事実として正確に記録するだけでなく、背景にある文脈や思想とともにお伝えしていきます。 ワインや食について私たちはこう考えています。 「土地の記憶であり、人の営みであり、時代を映す文化そのもの」 「Spain Wine Food JOURNAL」では、協会ならではの視点からスペインのワインと食の’いま”を見つめ、皆さんに共有していきたいと考えています。 2026年、新しい一年のはじまりに。 このジャーナルが、皆さまの日常に小さな発見や学び、そしてスペインワインと食をより深く楽しむきっかけをもたらすことを願って。 プエルタ・デル・ソル:マドリードの中心からスペイン各地へ続く道路の出発点。写真のプレートはゼロkm地点を示す。 本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 スペインワインと食協会 スペインワインと食協会とは スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。 スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田) WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org Tomoko Kato 加藤智子 Journalist (Spanish...
スペインから、今季のオリーブオイル「カシータス・デ・ウアルド」がまもなく届く時期となりました。 毎年、春の気配が感じられる季節になると、新モノのオリーブオイルの入荷を楽しみにしながら準備を進めています。 というのは、オリーブの味わいもまた、ブドウ、イチゴやキュウリなどと同じように、その年ごとに少しずつ味わいがちがうからです。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑の横にある畑のトマト すべてがまったく同じではない。だからこそ、一年をかけて育くまれ、現地で丁寧につくられた新しいロットが、今年はどのような香と味わい見せてくれるのか。最初にわかる瞬間は、少しの緊張と楽しみがあるのです。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑 一方で今年は、輸入をとり巻く環境にこれまで以上に大きな変化が生じています。 昨年より続く円安、世界的な物価上昇に加え、直近では中東情勢の影響により航空輸送にも大きな変動が出ています。航空会社からは航空貨物運賃(AIR FREIGHT)が従来の倍以上になるとの連絡を受けています。 できる限りこれまでの条件を維持できるよう努めてまいりましたが、現在の国際物流状況では難しく、今季入荷の新しいロットより新価格でのご案内をお願いすることとなりました。 私たちにとっても大変心苦しい決断ではあります。それでも変えたくなかったのは、中身そのものです。 昨年、料理の現場でつかってくださっているシェフの方から、こんな言葉をいただいたことがありました。 「最近は価格を抑えるために内容や品質が変わってしまうものも少なくないけれど、あなたが選ぶオイルはそういうことがない。ちゃんとつくられている。食べればわかる」派手なちがいではなくても、味わったときに確実に伝わるものがある。そう言っていただけたことが、強く印象に残っています。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑の中にある搾油所にて 世界情勢はもちろんですが、日本と同じく、スペインでも気候変動が心配される昨今です。それでも現地の生産者たちは、変わらず目の前のオリーブに真摯に向き合い、その年ごとの実りをベストな状態になるよう誠実に仕上げています。 味わいをごまかすなんて、もってのほか。無理に整えすぎるのではなく、自然に敬意を払って、コンセプトを守りながらも、その年の個性をきちんと残した味わいを大切にしてくれています。その積み重ねが、香りや味わいの奥行きにつながっているのだと思います。 カシータス・デ・ウアルド:搾りたてのエキストラバージン・オリーブオイル 今季からの価格改定をご案内した後にも、小売店様や料理人の方々からも、変わらずご注文をいただいております。 老舗のシェフからは、「あなたたちのオリーブオイルが好きなので、価格の高騰はやむを得ないです。まだよろしくお願いします」というお言葉もいただきました。 また「私たちの代わりに、現地に行ってみてきてくれたオイルだから信頼できるんです」とか、「これからも応援しています」などと、声をかけてくださる方々が少なくありませんでした。その言葉に励まされながら、今回も準備を進めています。 カシータス・デ・ウアルド:搾油所から出荷されるオイルの確認 そのため入荷前ですが、新価格となっても変わらず、すでにご予約分でほぼ完売しております。通販分としてなんとか確保した分は限られた数量となっております。 もちろん今季も緊急の追加発注も検討します。しかし現在、航空便だけでなく船便も遅れています。すでにカタルーニャ、ラ・マンチャとそれぞれこちらに向かっている船が、実際に東京に到着しないことには、次回入荷時期を明確にお約束できない状況です。 カシータス・デ・ウアルド:子どもから始める本物の味わい 毎日の食卓でつかうひとさじとしても、料理の仕上がりを支えるひと回しのオイルとしても。プロアマ問わず、できる限り今年も安心してお選びいただける一本をお届けできればと考えております。 来週は、メールマガジン読者の皆さまへ先行してご案内を予定しております。ご購入をご希望の方は、どうぞお早めにご覧いただけましたら幸いです。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑 「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから。 Tomoko Kato 加藤智子 Journalist (Spanish Food...
スペインから、日本へ。 これまでにないコンセプトをまとったオリーブオイル、その名も「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」が、いよいよ日本に上陸します。 その特徴は、味わいを音楽のジャンルで表現していること。 青いボトルは JAZZ。 赤いボトルは BLUES。 それぞれのオイルがもつ香りや余韻、口に広がる印象そのものを、音楽の個性に重ねて表現しています。 まるでひとつのレコードを選ぶように、その日の気分で一本を選ぶ。 そんな感覚を食卓にもたらしてくれるオイルです。 青はJAZZ。香りを奏でる一本 「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」の青ボトルJAZZにつかわれているのは、マイルドでやわなか個性をもつアルベキーナ種。 オリーブオイルの中でも、やわらかく繊細な味わいで知られる品種です。グリーンオリーブ、青リンゴ、青いアーモンドを思わせるフルーティーな香り。苦みはほとんどなく、わずかな辛みだけが心地よく残る。口当たりはなめらかで、とてもクリーンでフレッシュ。 まるでジャズが流れるように、繊細で軽やかに料理へ寄り添います。 白身魚、グリルチキン、フレッシュなチーズ、焼きたてのピザにひとまわしかけるるだけで、朝の一皿が特別になります。まるでJAZZの旋律のように、軽やかで洗練されたニュアンスが楽しめます。 赤はBLUES。深みを響かせる一本 「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」の赤ボトルBLUESにつかわれているのは スペインを代表する品種、ピクアル種。 青い葉や青いバナナ、そしてミントを感じさせる立体的な香り。第一印象から複雑でアロマティック、インテンスで濃厚です。余韻が長く続くのが特徴です。 ひと口で、料理の輪郭が変わる。卵やオリーブなど具材の多いサラダはもちろん、焼きたてのパンや肉料理、グリル野菜、お米料理に合わせると、その奥行きが際立ちます。 BLUESのように深く、余韻が残る一本です。 手がけるのはスペイン屈指の名門生産者 このシリーズを生み出しているのは、スペインでもトップクラスの生産者。 古都トレドに拠点を置く名門生産者、カサス・デ・ウアルド社です。 スペイン国内はもちろん、世界のさまざまなコンテストで最高評価を獲得するオイルも手がける実力派。その品質は世界市場で高く認められています。 確かな品質に、音楽という個性を重ね、デザインと物語が加わったスペシャルなエキストラバージン・オリーブオイルがこのシリーズです。 その背景については、別記事で詳しく紹介しています。 【生産者紹介記事はこちら】https://spainwinefood.org/hualdo/ オリーブオイルは、調味料からライフスタイルへ これまでオリーブオイルは「健康にいいもの」、「料理に使うもの」として選ばれることが多かったかもしれません。 でも「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」は違います。 流したい音楽が変わるように、装いのちがいを楽しむように、その日の気分でオイルを選ぶ。 今日はどんな音楽で料理する?そんな気分で選べるから。 食卓に音楽のような感性を持ち込む、新しい楽しみ方です。 気づいたらオイルを選ぶ時間まで、美しくなる。まさに、味わう音楽。 今日は軽やかなJAZZか、それとも奥深いBLUESか。 その日の料理、その日の気分、その日の空気で選ぶ。...
最高の人生を叶えるスペイン流レシピ
2月2日から、高品質スペインワインの国際見本市 Barcelona Wine Week がバルセロナで開催されます。そのBWWの舞台で、筆者が取り組む 「バルセロナ·ワイン·テスト(BWT)」 のプレゼンテーションを行うことになりました。テーマは、「消費者と専門家は、同じワインを好むのか」。2月2日17時より、消費者と専門家(1/26開催)を対象に実施した2つのワインコンクールの結果と、そこから得られたデータが示す“市場のリアル”を発表します。
サン・セバスティアンの人気レストラン〈Narru〉で味わう、料理とワインの調和。食後まで続く上質な美食体験をレポート。
先月「Spanish Lifestyle」でご紹介した「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、多くの皆さまのご協力のもと、無事に幕を閉じました。バルセロナ初の一般参加型ワインコンクールとなった本イベントには、150名の参加者が集い、200種類以上のワインをブラインドでテイスティング。会場は熱気に包まれ、ワイン文化の新たな可能性を象徴する場となりました。 バルセロナワインテストCEOのロジェール・グリフォイ・デクララをはじめ、「Spanish Lifestyle」でもおなじみのテクニカルディレクターのフアン・ムニョス先生、そして筆者自身もチームメンバーとして運営に携わり、約1年にわたり準備を重ねてきました。正直、これまでで最も忙しく大変な1年でした。しかし、若き審査員たちが「また来年も絶対に参加したい!」「ワインがもっと身近な飲み物になった!」と目を輝かせる姿を目にした瞬間、苦労はすべて報われたと感じました。 今回は、現地で紹介された内容を基に、イベントの模様を日本語でお届けします。 バルセロナ・ワインテスト・アーバン2025、大きな成功150名の若者が200種以上のワインをブラインドで体験!バルセロナ 11月7日金曜日、バルセロナのホテル・インターコンチネンタルにて、第1回となる「バルセロナワインテスト・アーバン2025(Barcelona Wine Test Urban 2025)」が開催されました。本イベントは、消費者が本当に好むワインを明らかにすることを目的に設計された、新しいスタイルのワインコンテストです。期待を大きく上回る結果となり、150名の参加者が集まり、さまざまな産地・スタイル・価格帯の200種類以上のワインをブラインドで評価しました。 この呼びかけには特に若い層を中心とした多様な参加者が集まり、来場者は男性55%、女性45%という構成。ワイン愛好家や、新しい銘柄を発見したいと願う一般のワインファンが多数参加しました。応募希望者が定員を大きく上回り、多くの方の参加をお断りせざるを得ないほどでした。これは、テイスティング体験型イベントへの関心の高まりと、消費者の声を重視するワイン業界の新たな動きを象徴しています。 試飲セッションでは、各参加者に15杯のワインがラウンド形式で提供されました。ワインごとに、参加者はボトルのQRコードを読み取り、スマートフォン上の簡易テイスティングシートで「香り」「味わい」「バランス」「好感度」を評価します。ブランド名や原産地、価格は一切知らせず、参加者は独立した秩序ある環境で、完全にブラインドの評価を行いました。 「アマチュアの参加者が15種類ものワインを評価するという挑戦には、少し不安もありましたが、結果はまさに“満点”でした」と、本大会のチームメンバーでありソムリエ養成講師でもあるフアン・ムニョス氏は語ります。「参加者たちは、一つひとつのワインをしっかり味わい、比較し評価していました。その姿は本当に模範的で、頼もしく感じました。」 一方、同チームのロジェール・グリフォイ・デクララ氏は、この規模のテストにおける技術的挑戦について次のように述べています。「初回ということもあり、技術面と物流面の完璧な運営を優先するため、出品ワインを200本に限定しました。評価はすべてリアルタイムでスマートフォンから行われるため、数十件の同時投票には大きな技術的負荷がかかります。まずは体験の質を確実に保証することを最優先にしました。その結果、すべてが完璧に機能しました。」 事前の参加者インタビューでは、多くの若者が「ワインは遠い存在」と感じていることが分かりました。しかし、今回のような動的で参加型、さらにガイド付きのテイスティング体験を通じて、ワインに親しみを感じるきっかけになったことが確認されました。これは、新しい世代との接点を模索するワイン業界にとって、大変意義のある成果と言えます。 テイスティング後には、コンテストに出品した一部のワイナリーの代表者が参加するショールームが開かれ、参加者が生産者と直接会話しながらワインを再度試飲する交流の場となりました。この空間は、造り手と消費者が出会い、品種や地域、スタイル、トレンドについて自由に語り合える貴重な場となりました。 第1回大会の成功により、「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、従来のコンテストに代わる新しいモデルとして、革新的な一歩を踏み出しました。消費者の意見を中心に据えたハイブリッドな試みとして、「味わう」「学ぶ」「共有する」という体験を通じて、人々をつなぐ新しいワイン文化の形を提示したことも、大きな成果です。 主催者は今後、消費者による総合評価と、来場者が最も高く評価したワインの最終ランキングを発表する予定です。また、審査結果や受賞ワインの詳細は、来年2月に開催される「バルセロナワインウィーク(Barcelona Wine Week)」で発表されます。 さらに、次回はプロフェッショナル部門「バルセロナワインテスト・プロフェッショナル2026」が、2026年1月27日にバルセロナで開催されます。こちらは、バイヤー、ソムリエ、ジャーナリスト、ワインコミュニケーターなど業界の専門家が集い、100点満点方式のブラインド・テイスティングを実施。参加ワイナリーにはメダルおよび品質認証が授与される予定です。 最後に 「バルセロナワインテスト・アーバン」を通じて、若い世代がワインに触れ、味わい、学び、共有する場が生まれたことを実感しました。この試みは、次世代の嗜好や考え方を尊重しながら、ワイン文化を新たな形で広げていく可能性を示しています。ワイン業界にとっても、若い世代との接点を深める貴重な機会となりました。 「バルセロナワインテスト・アーバン」は、次世代にワイン文化を継承し、業界全体を活性化するプラットフォームとしての役割を掲げています。参加者と造り手、地域社会をつなぐ架け橋として、ワインを通じた新しい体験の場を創出することを目指しています。来年はさらに国際的な広がりも視野に入れ、より多くの皆さまに感動的で楽しい体験をお届けできるよう、準備を丁寧に重ねてまいります。 【関連記事】バルセロナ発ワインコンクール ― バルセロナワインテスト (Barcelona Wine Test)【2/2 BWW発表】消費者は専門家と同じワインを選ぶのか? バルセロナワインテストが明かす真実【バルセロナワインテスト・アーバン2025 メディア掲載まとめ事】・VineturEl Barcelona Wine Test Urban 2025 reúne a 150 jóvenes en una cata a ciegas de más...
カタルーニャ州バルセロナで、全く新しいワインコンクール「バルセロナワインテスト(Barcelona Wine Test)」が誕生しました。 近年、世界的に若者のアルコール消費は変化していますが、地中海諸国ではワインは昔から人々の暮らしに寄り添う特別な存在。食卓を彩り、人と人との絆をつなぐひとときを育んできました。バルセロナワインテストは、このワイン文化の魅力と価値を未来につなぎ、次世代に受け継ぐため、ワインを楽しむ文化の継承と業界全体の発展を目指す有志が集結して誕生しました。 バルセロナが舞台の理由 バルセロナはワインとトレンドが息づく街であり、国際的にも高く評価されています。ここでは伝統、ガストロノミー、観光、そして地中海文化が調和し、革新と創造性が自然に共存しています。さらに、スペインワインの国際見本市として、年々その存在感を高める「Barcelona Wine Week(BWW)」も、バルセロナをワインの都市として後押ししています。 そのバルセロナから、新しいワインコンクールが誕生しました。生産者、コミュニケーション、マーケティング、テクノロジーのプロフェッショナル、そしてソムリエで教育者でもあるフアン・ムニョス先生と、筆者自身を含む多様なメンバーが力を合わせて立ち上げた―「バルセロナワインテスト(Barcelona Wine Test)」です。このコンクールは、単にワインを評価する場ではありません。生産者を応援し、業界を盛り上げ、そしてワインの未来をともに築いていく―そんな新しい挑戦の舞台です。バルセロナから始まるこの試みが、次世代へとその価値をつなぐ小さな一歩となることを願っています。 バルセロナワインテスト ― 2つの国際コンクール 1. バルセロナワインテスト・アーバン 2025(ワイン&ワイン由来部門)2025年11月7日開催 バルセロナの消費者と感度の高い若者が審査する、世界初のブラインドテイスティング形式ワインコンクール。 コンクール当日、Showroomで、消費者と業界関係者に直接PR 受賞ワインは「Barcelona Wine Week 2026」で国際発表 バルセロナの厳選したワイン専門店で試飲販売プロモーション(Barceloma Wine WeekのLike the cityの一貫として) 長期サポートでブランド価値を持続(オプション) 2.バルセロナワインテスト・プロフェッショナル2026(ワイン&ワイン由来部門)2026年1月26日開催 世界的に活躍する一流ソムリエやバイヤー、ワインジャーナリストによる厳正なブラインドテイスティングで、ワインの品質と市場での競争力を客観的に分析。 メダル受賞は品質と信頼性の証となり、輸出や販路開拓の戦略的機会を提供 バルセロナという国際ブランドの影響力により、受賞ワインは欧州および世界市場で高い注目を獲得 専門家による評価データを体系的にまとめた詳細レポートが、戦略立案やブランド価値向上の重要な指針に 販売・輸出支援やコンサルティングを含むサポートプログラム(オプション) 最後に 今日ご紹介したバルセロナ初のワインコンクール、「バルセロナワインテスト」は、“Spanish Lifestyle”のコンセプトを表現する場でもあります。ワインの未来を見つめ、造り手と飲み手、業界と消費者、そして地域社会と世界をつなぐ架け橋となることを目指しています。このコンクールを通じて、参加者一人ひとりが互いの文化や価値観に触れ合い、新しい発見や学びを得ることができます。また、受賞ワインは専門店や国際市場での販路拡大、輸出の機会へとつながるなど、産業としての成長も後押しします。バルセロナワインテストは、単なるワインコンクールではなく、業界全体を盛り上げ、次世代にワイン文化をに継承していくためのプラットフォームなのです。バルセロナは、多様な文化を受け入れ、創造性を育む土壌を持つ街。ここでは、日本文化や日本食が長年にわたり高い人気を得ており、それに伴い、日本酒やジャパニーズウイスキー、さらには日本ワインへの関心も高まっています。 日本でワインを造る皆さまにも、ぜひこの輪に加わっていただき、ともに未来のワイン文化を育んでいければ、これ以上の喜びはありません。 Barcelona Wine Test バルセロナワインテストBarcelona Wine Test Web サイト@bcnwinetest Barcelona Wine Testについてのお問合せはこちらから...
ガリシア州オウレンセ県、ポルトガル国境に広がるD.O.モンテレイは、ガリシアで最も小さく、そして最も若い原産地呼称です。タメガ川とドウロ川流域という特異な気候条件が生む多彩なブドウ品種と、世代を超えて受け継がれる伝統が、モンテレイのワインに独自の個性を与えています。いま注目されるゴデーリョやメンシアはもちろん、パロミノやドーニャ・ブランカを使ったブレンドにも、この土地ならではの奥深い味わいが息づいています。
【文】フアン・ムニョス 【構成・訳・収穫レポート・写真】原田郁美 今回の Spanish Lifestyle では、35年以上にわたりスペインワインの第一線で活躍し、トップソムリエとして、また教育者として多くのプロフェッショナルを育ててきたフアン先生による「プリオラートのワイン」をご紹介します。収穫で活気に満ちる現地から、今年のブドウの出来や生産者の声も交えてお届けします。どうぞ記事を通して、プリオラートを感じていただければ幸いです。 目次 ※目次の各項目をクリック(またはタップ)すると、該当する本文のセクションへジャンプします。 1.修道院の歴史と、ミネラルが息づく大地 ― DOCaプリオラート 2.2025年、プリオラートの収穫について 1.修道院の歴史と、ミネラルが息づく大地 ― DOCaプリオラート ワインの”ミネラル感”をめぐる論争 プリオラートのスレート土壌「リコレリャ」 「ミネラリーなワイン」と呼ばれるものについては、常に議論がつきまといます。存在そのものを疑問視する人もいれば、むしろ大きな影響を与える要素だと考える人もいる。実際のところ、ワインのミネラリティを捉えるのは容易ではありません。 もっとも分かりやすい例としては、以下のようなものが挙げられます。 石灰質土壌(アルバリサ、チョーク、白い砂利など):塩味や旨味(サピディティ) 火打石や花崗岩:スモーキーさと塩味的ミネラル感 火山性土壌:酸味や灰、ゴムのようなニュアンス スレート(リコレリャ):鉄分を含んだ乾いた石の印象 こうした要素を手がかりに「ワインのミネラル感」を語り始めるわけですが、もちろんそこに気候や標高の影響が加わります。 修道院の文化と、山のブドウ畑が育む個性 プリオラートはまさに「山のワイン」の産地。大陸性気候の厳しさとリコレリャ(スレート)の存在が、その大きな特徴を形づくっています。急斜面の畑、段々畑(コステルス)で育つブドウは手間がかかりますが、1990年代に「クロス」と呼ばれるプロジェクトを立ち上げた先駆者たちのおかげで地域は再び脚光を浴びました。若い世代は自らの土地を信じ、親の畑を守りながら、世界最高峰のワインと肩を並べる銘酒を生み出すようになったのです。 エスカラデイ修道院跡 修道院文化に端を発する小さなワイン産地プリオラートは、どこかルネサンス的な精神をも宿しています。多様なクローンのガルナッチャや、1902年以前に植えられた古木のカリニェナが残され、1940年代にはベルムントの鉱山で働いていたアンダルシア移民が持ち込んだペドロ・ヒメネスも定着しました。これらは地元のガルナッチャ・ブランカとともに、個性豊かな白ワインを生み出しています。それは、過剰なトロピカル香やハーブ香に寄りがちな新世界ワインとは一線を画す、「本物のワイン」といえるでしょう。 世界が認めた銘醸地 世界的に認められたDOCaプリオラートは、特にアメリカ市場で高く評価されたため、価格も上昇しています。フランスやアメリカのワインが1,000ユーロ、2,000ユーロ、あるいは3,000ユーロを超えるのなら、スペインのワインも同様に市場が評価する価格をつけて然るべきです。 とはいえ、プリオラートは小さな産地。むやみに拡大することなく、品質と価格のバランスを保ち続けることが重要です。 プリオラートのワイン――DOQ全域のワインから村名ワイン(Vi de Vila)、区画ワイン(Paratge)、単一畑の格付けワイン(Gran Vinya Classificada、グラン・クリュに相当)まで――はいずれも唯一無二の存在です。そこに込められているのは歴史、個性、そして厳しい大陸性気候やエブロ川流域の自然条件、さらにはミストラルの風がもたらす恩恵といった背景です。 現代のプリオラートを形づくったのは、アルバロ・パラシオス、ダフネ・グロリアン、ペレス家(サラ・ペレスと両親)、ルネ・バルビエ、カルレス・パストラナ、フェルナンド・グラシアらの先駆者たち。その後もフェレール=ボベ、トーレス、ペレラーダ、そして、ワイン評論家からも「気鋭の造り手」と称されるロジェール・グリフォイ・デクララをはじめ、新しい世代の造り手たちが次々と登場し、それぞれの個性と高い品質を追求したワインを生み出しています。 結局のところ、ワインを選ぶ基準は「産地」「品質」「個性」です。プリオラートのワインを選ぶということは、歴史と独自性、そして品質を選ぶことにほかなりません。 「歴史と個性、品質を飲む。それとも凡庸さとブランドを飲むか。選ぶのは自由であり、それぞれが尊重されるべきものです。」 ―Salud, Priorat…そしてもちろんMucho Amor.フアン・ムニョス – あなたのソムリエ Juan Muñoz フアン・ムニョスMaster Sommelier ワイン、飲料、グルメ食材の国際的な権威。スペイン、ラテンアメリカにソムリエ協会を設立し、各国の名門大学で教育に携わる。現在、アカデミー・オブ・サムリエ(ASMSE)会長兼、El Corte Inglésの専門学院で教鞭をとる。14冊の専門書を発表、「フランス農事功労賞」を授与されたスペイン唯一のソムリエ。カタルーニャ最優秀ソムリエ(1987年)、スペイン最優秀ソムリエ(1993年)、欧州最優秀ワイン・美食コミュニケーター(2007年、ロンドン)など、受賞歴多数。ブラジル世界大会ファイナリスト(1992年)。スペイン、メキシコ、アルゼンチン、ウルグアイなどでソムリエ育成を先駆け、世界のワイン文化発展に貢献している。 @juanmunozramos 2. 2025年、プリオラートの収穫について 2022年から3年にわたり続いた干ばつ。2024年は、エル・ヨアール村で発生した山火事の際、村の貯水ダムが干上がっていたため消火が遅れ、ブドウ畑が炎にさらされるという痛ましい出来事もありました。さらに、土地に根を張り続けてきた古木のカリニェナが枯死したニュースは、多くの人々に衝撃を与えました。では2025年は、どのような年となったのでしょうか。プリオラートのエル・モラール村で1736年からブドウ栽培を営む、ファミリーワイナリー「グリフォイ・デクララ」のオーナー兼醸造家、ロジェール・グリフォイ・デクララ氏に話を聞きました。昨年は干ばつの影響で75〜80%もの収量減に見舞われましたが、2025年は通常の80%まで回復。病害もなく、健全なブドウが育ちました。ただし、3年間の極端な干ばつの影響もあり、今年は「畑にどれだけ真摯に向き合ってきたか」で収量や品質に大きな差が出た年でもあるといえます。...
バルセロナに根づく日本食文化 スペインの中でも特に日本食人気が高いのは、国際的な港町バルセロナです。寿司はもちろん、ラーメンも若い世代なら誰もが知る日本食となりました。2005年に筆者がバルセロナに留学していた頃も、すでに意識の高い人たちの間では日本食ブームが起きていました。当時ベルギー人のクラスメイトが連れていってくれた回転寿司店では、マグロやサーモンの寿司と、餃子だけが回っていて、ショックを受けたのを今でも覚えています。その当時大半の日本食店は、中国人が経営していました。その後、日本好きのグルメなラトビア人の友人に連れて行ってもらったのが「Shunka(旬香)」。2001年に松久秀樹シェフがオープンした店で、当時の和食店とは一線を画す存在でした。 スペインで最も有名な日本人シェフ 松久秀樹シェフ 松久シェフは1972年愛知県豊田市生まれ。寿司職人である父のもとで育ち、1997年にスペインに渡ります。地中海食材の多様さと質に魅了され、日本の伝統技法との融合を目指しました。2009年には「Koy Shunka」をオープン。カウンターを囲むオープンキッチンという当時まだ珍しいスタイルと、松久シェフが手掛ける緻密で本格的な日本料理が大きな話題を呼び、国内外のセレブリティたちも訪れる人気店となりました。2012年、スペインで初めて日本人シェフとしてミシュラン一つ星を獲得。筆者は2016年に「Koy Shunka」を訪れましたが、その頃には、松久シェフは、テレビCMや料理番組にも登場するスターシェフでした。現在はバルセロナに4店舗、スペイン国内に6店舗を展開し、約90人のスタッフを率いる経営者としても注目の存在です。 バルセロナの街に捧げる「IKOYA」 2021年、パンデミックの最中にオープンしたのが「IKOYA」です。松久シェフはこの店についてこう語ります。「これは、自分自身とバルセロナへの贈り物です。30年近く料理をしてきた、この街との関係への感謝の気持ちを込めて。」 シェフが、東京で親しんだ居酒屋文化を、バルセロナに再現したのが「IKOYA」です。賑やかさと煙、日本酒や焼酎が飛び交うカウンターに、精緻な日本料理がカジュアルで楽しい表情を見せる。天井が高く、広く開放的な店内には、炭火焼きのカウンターが象徴的に設えられ、特注の鱈のランプやアートが、日本的な雰囲気をまとった未来感のあるモダンな世界観を作り上げています。立地は、サンタ・カテリーナ市場の向かい、カテドラルからもほど近い便利な場所。バルセロナの街並みに自然に溶け込む居酒屋です。 一皿から伝わる松久シェフの哲学 最初に供されたのは、枝豆の炭火焼き。居酒屋の定番ともいえる枝豆が、ここではガストロノミックな一皿として登場します。 刺身や握り、細巻き、ラーメン、肉や魚の炉端焼き…。どの料理からも、新鮮な素材の確かさと丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。さらに、日本の居酒屋料理にガストロノミックなひねりを加えた、やや濃いめの味付けが、現地のお客さんの胃袋をしっかりつかむことに深く共感しました。お酒やワインも進み、店内はいつの間にか活気にあふれていました。 日本ならではの持ち味を存分に活かしつつ、スペイン人の好みにも寄り添いながら、居酒屋らしく、ワイワイとカジュアルに、シェアして楽しめるのが、「IKOYA」の大きな魅力だと感じました。 そして料理を引き立てるのは、44種類におよぶ職人仕込みの日本酒のセレクションです。 「ゲストを喜ばせるための料理でなければ意味がない」松久シェフの信念が、一皿一皿に込められています。 バルセロナで広がる「IZAKAYA」 和食の伝統を礎にしながらも、こだわりを押し付けるのではなく、現地の人々の心に響く料理を生み出す。その結果「IKOYA」は、バルセロナの人々に愛され、日本人にとっても新鮮な発見をもたらす唯一無二の居酒屋となりました。 近年、スペインの美食家の間で「OMAKASE」という言葉が浸透したように、いま「IZAKAYA」という日本語が「IKOYA」を通じてバルセロナに広がりつつあります。地中海の恵みと日本料理が交わる場所から、新しい食文化が芽吹いているのです。ーーーーーーIKOYA📍 Av. Francesc Cambó, 23, BarcelonaWeb:https://ikoyaizakaya.com/Instagram:@ikoyaizakaya Ikumi Harada 原田郁美Journalist & Creative Director スペインワインとガストロノミー専門ジャーナリスト。大学卒業後、広告代理店でデザイナーとして、クリエイティブな視点と戦略的思考を培う。2005年から留学を機にスペイン食文化に魅了され、その研究に人生を捧げる。2009年から日本・アジア市場でスペインワインの輸出とプロモーションに従事。2011年に「スペインワインと食協会(AGE)」を創設し、クリエイティブディレクションや執筆を通じてスペイン食文化の普及と市場拡大に寄与している。2012年、プリオラートでワイン造りを始め、2024年に自らの初ヴィンテージをリリース。2025年より、フアン・ムニョス氏と共同企画「Spanish Lifestyle」連載開始。WSET® Level 3, Spanish Wine Specialist(ICEX認定)。山口県出身。 @ikumiharada Juan Muñoz フアン・ムニョスMaster Sommelier ワイン、飲料、グルメ食材の国際的な権威。スペイン、ラテンアメリカにソムリエ協会を設立し、各国の名門大学で教育に携わる。現在、アカデミー・オブ・サムリエ(ASMSE)会長兼、El Corte Inglésの専門学院で教鞭をとる。14冊の専門書を発表、「フランス農事功労賞」を授与されたスペイン唯一のソムリエ。カタルーニャ最優秀ソムリエ(1987年)、スペイン最優秀ソムリエ(1993年)、欧州最優秀ワイン・美食コミュニケーター(2007年、ロンドン)など、受賞歴多数。ブラジル世界大会ファイナリスト(1992年)。スペイン、メキシコ、アルゼンチン、ウルグアイなどでソムリエ育成を先駆け、世界のワイン文化発展に貢献している。 @juanmunozramos
「Cadaqués(カダケス)」は、バルセロナとマドリード、どちらの店舗も都会にありながら、まるで本物のカダケスの町を訪れたような、地中海の自然を感じられるゆったりとした空間です。 薪火の香りに包まれながら、こだわり旬の素材を味わう─そんなしあわせなひとときを提供してくれるレストラン。 カタルーニャ北東部、まるで絵本から抜け出したような美しい町「カダケス」の風景や文化の豊かさ、そして、薪火パエリアの美味しさに触れたい方は、ぜひ一度足を運んでいただきたいレストランです。
いつもオンラインショップ「LOHASPAIN」をご利用いただき、ありがとうございます。 これまでできるだけ現状の送料を維持できるよう努めてまいりましたが、配送会社の料金改定や物流コストの上昇に伴い、このたび送料を見直すこととなりました。 日頃ご利用いただいている皆さまにはご負担をおかけしてしまい、大変心苦しく思っておりますが、これからも安心してお買い物を楽しんでいただけるよう、より良い商品とサービスをお届けできるよう努めてまいります。 ■改定日2026年3月17日(火)ご注文分より ■送料全国一律 880円(税込) ■送料無料について8,800円(税込)以上のご注文で送料無料となります。 何卒ご理解いただけますと幸いです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。 無料購読はこちらから。
昨年「冬季限定販売」として、LOHASPAINのオンラインショップ「Store」から初めてご案内したラルゲタアーモンドショコラ。 驚くべきことにひと晩で完売となりました。 その様子を知ったパティスリーカノン(patisserie &cafe canon)のオーナー加奈代さんが連絡をくださり、急遽、製作してくださることになりました。 おかげさまで予定外に再入荷できたものの、2度目の販売も翌朝には完売してしまったのです。 手に取ってくださった皆さん、本当にありがとうございます。 「東京で販売しているのに、なぜ大阪のパティスリーなのか」 そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。 この点については、以前の記事で、素材との向き合い方や、ものづくりの考え方も含めて少し詳しく綴っています。 ご興味のある方はぜひ、そちらもあわせてご覧ください。 記事はこちら 一晩で完売するほどの反響をいただいた今、 「なぜ、あの味わいにたどり着いたのか」 「どんな人たちから、一粒が生まれているのか」 ここを、皆さんにきちんとお伝えしたいと感じています。 このアーモンドショコラに使っているのは、スペインでも希少なラルゲタ種のアーモンド。 風味豊かで、噛みしめるほどに旨みが広がる一方で、扱いは決して簡単ではありません。 すでに天然の海塩で塩味になっている個性をどう生かすか。 チョコレートと合わせたとき、アーモンドはどこまで主張するのか。 カノンのオーナー加奈代さんとは、何度もやり取りを重ねてきました。 そしてやっと来週、アーモンドショコラの取材のため、大阪を訪れる予定です。 パティシエの皆さんも、バレンタイン前にきちんとご紹介できるよう、忙しい時期にもかかわらずスケジュールを調整してくださいました。 今回の取材では、 ・なぜラルゲタアーモンドなのか ・どんな試行錯誤を経て今の形になったのか ・作り手が、このひと粒に込めている考え そうした完成品だけでは見えない部分にしっかり耳を傾けたいと考えています。 次回の入荷は、2月初旬を予定しています。 手作業のため数量は多くありませんが、その前にこのアーモンドショコラが生まれる背景を少しずつお届けしていきます。 取材後には、現場で見たこと、聞いたことをもとにあらためてレポートをまとめる予定です。 大阪にある加奈代さんのパティスリー:patisserie &cafe canon(カノン) 入荷の目処が立ち次第、ニュースレターをお読みの皆さんに、いち早くお知らせします。...
2025年冬季休業のお知らせ *冬季休業のお知らせ* 誠に勝手ながら、2025年12月25日(木)から1月4日(土)まで、冬季休業とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 【オフィス休業期間】 2025年12月25日(木)~1月4日(土) 【商品のお届けについて】 ・2025年12月24日(水)までのご注文→ 12月25日(木)までに発送 ・2025年12月25日(木)~1月4日(土)までのご注文→ 1/5(月)から順次発送 【Storeのご注文について】 インターネットは24時間注文受付しております。 【お問い合わせについて】 12月24日(土)12時以降及び、休業期間中のお問い合わせにつきましては、 お電話、メールともに1月5日(月)12時以降、順次折り返しのご返答となります。 予めご了承いただきますようお願い申し上げます。 運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION
今回、初めて記事をご覧になる方は、ぜひアーモンド・キャラメリゼの記事を読んでここに戻ってきていただければ流れがスムーズです。 以前の記事でご紹介した、この夏の「スペイン産ラルゲタアーモンド・キャラメリゼ」。 その経緯はこちら。 記事:「幻の3年を超えて。100箱のキャラメリゼに込めた手仕事と再会の物語」 とはいえ、みなさんお忙しいと思いますので、 こちらに加筆・修正した形で新商品「スペイン産ラルゲタアーモンド・ショコラ」の記事をご紹介します。 1. かつての人気菓子。そして、終わりと始まり。 2020年から2023年までの3年間、 「ラルゲタアーモンドのショコラとキャラメリゼ」は、当時の販売元が企画・製造・販売してくださっていて、それはそれは多くのファンをもつ人気商品でした。 私は、その素材、つまり「ラルゲタアーモンド」を輸入する立場で、その人気を陰から見守らせていただいていたのです。 当時のラルゲタアーモンド・ショコラ “幻の3年”とも言えるその時期、多くのファンを魅了しながらも、やがて製造は終了。しかし、その味を忘れられないという声は、ずっと絶えませんでした。 終売から2年が過ぎても、アーモンド販売の時期には「もう一度、あの味を」という声を必ずいただくのです。今年の春も、また。 そして私は初めて思いました。「あの味は、輸入元の私が形にしなければ、もう2度と味わえないんだな・・・」と。 左側・小さな袋は120g、右側・大きな袋は1Kg業務用 2. 10年越しのご縁と“その時”のひらめき。 2025年の春。年が明けて、ようやく届いた新物のラルゲタアーモンド。例年であれば冬の入荷ですが、気候変動の影響で、今年はそのタイミングさえも変わってしまったのです。「今季の味を、一日でも早く届けたい」と、私は120g入りの一袋を、大阪でパティスリーを営む加奈代さんに送りました。 加奈代さんとのご縁は、もう10年以上前にさかのぼります。きっかけは、まだ「グリフォイオイル」として展開する前の「カミロケオイル」。オリーブオイルを通して出会い、大阪から東京のイベントに駆けつけてくださったり、関西のマルシェで販売してくださったりと、“応援者”という言葉では足りないほど、温かく支えてきてくださった方です。ちなみに、ふたりともドリカムファンという共通点もあって(笑) 2016年夏、大阪にて販売元主催によるオリーブオイルのイベント乾杯の挨拶をしてくださった加奈代さん 2016年夏、大阪イベントにて(加奈代さん・中央列左から二番目、筆者・中央列右側) 2022年秋、スペインワインと食協会後援のワインイベント@東京に駆けつけてくださった加奈代さん(左から2番目) アーモンドショコラ終売の後、加奈代さんがパティスリーをオープンされたのを知ったとき、ふと「いつか、このラルゲタアーモンドでショコラ菓子を一緒に作れたら」そんな未来が思い浮かんだことがありました。 そして今回。新物のアーモンドを購入くださる方々から「もう一度、あの味を」という声が次々と届き、私は思わず加奈代さんに連絡を入れてしまったのです。本当に、衝動のように。 3. たった120gから生まれた、感動のひと口。 すると、数日後。信じられないことが起こりました。 なんと加奈代さんから2種類のアーモンドショコラが届いたのです。だってお送りしたのは、たった120gの一袋のアーモンド。きっと数粒だけを味わい、残りのすべてを試作に使ってくださったのだと思います。 そういうところに、加奈代さんのお人柄と、カフェオーナーとしての覚悟がにじんでいますよね。味に対する敬意、素材に対する愛、そして“想いに応える人”という誠実さ。 「ラルゲタアーモンド・ショコラ」という形になって届いたその味。 ...
三鷹・天神山須藤園、都内唯一のオリーブ生産者を訪ねて 正直に言うと、この日、私は取材として訪問したのではありません。 スペイン在住でオリーブオイルソムリエ®の田川敬子さんからお声がけいただいて、都内にあるオリーブ農園を「見学」する、そのくらいの気持ちでお伺いしたのでした。けれど現地に立った瞬間、その認識は完全に覆されました。 想像していた「都市農園」とは、まったく違った 目の前に広がっていたのは、とても東京とは思えない農家の風景でした。入口に立った瞬間「この土地は、一体どれくらいの時間を見守ってきたのだろう」そんなことを思わず想像してしまうほど、健康で立派な樹々が迎えてくれます。よく手入れされた畑には、たっぷりと光が差し込み、敷地全体が明るく穏やかな空気に包まれていました。 須藤さん(左)、オランダ人のオリーブオイルテイスターニッキー(中)と、スペイン在住のオリーブオイルソムリエ®田川敬子さん(右) ここは東京・三鷹の天神山。 住宅地のなかにありながら、風の通りがよく、土が生きていることが専門家でなくても伝わってきます。オリーブ畑には下草が残され、樹々の葉は美しく生き生きとしていました。 さらに驚かされたのは、敷地内に搾油所があり、実際に稼働する設備が整えられていたことでした。そして栽培されているオリーブの品種を聞き、思わず言葉を失います。 アルベキーナ種、ピクアル種。スペインを代表する品種に加え、イタリアのカロレア種も育てられているというのです。その瞬間、スペイン産オリーブオイルを専門に扱ってきた私のなかで「これはただの訪問では終われない。この場所は、記事にして伝えなければ」というスイッチが入りました。 静かに、しかし確かな意志をもつ人、須藤さん この農園を率いる須藤さんは、2020年にジュニアソムリエ、2021年にオリーブオイルソムリエ®の資格を取得し、さらにマスターミラー(搾油技術)講座やマスターグロワー(栽培)講座を受講されています。「農」に携わりながら、味わいを言葉にする学びを重ねてこられたことが、その歩みからも伝わってきます。 第一印象は、とても穏やかで、おおらかな方。けれどお話を伺っていくうち、その眼差しが過去・現在・未来を同時に見渡していることに気づかされました。 「子どもたちが興味をもってくれることをやりたい」 「農作物を通して、いろいろな人とつながっていけたら」 2025年収穫「天神山オリーブオイル」をテイスティング:とてもマイルドで優しい風味の後にポリフェノールを感じるアクセントも。オリーブオイルのプロフェッショナルが全員笑顔になる味わいだった。 多くを語るわけではありません。けれど須藤さんの言葉には、これまで積み重ねてきた時間と経験が自然に滲み出ていて、穏やかな口調の奥から、本当に大切なことが胸に届いてくるのを感じます。 気づけば人が集まり、自然と輪が生まれていく。その中心に、須藤さんが静かに立っている。信頼とは、声高に語られるものではなく、畑と仕事の積み重ねの中から、立ち上がってくるものなのだと感じました。 オリーブの隣に、竹と柚子と、蔵がある風景 須藤園のオリーブ畑の隣には、見事な竹林も広がっています。スペイン在住の田川敬子さんは「竹とオリーブが並んで見える姿は、スペインにはなく日本らしくて忘れられない」と言います。 美しく育っているその竹は、たとえばパレスホテルの七夕装飾用として、ホテルの担当者が実際に足を運び、選び抜いていくそう。 樹齢100年をこえる柚子の木があり、その枝いっぱいに実をつけています。 周囲には、さまざまな柑橘類や柿が点在し、季節ごとに豊かな表情を見せてくれることを想像できます。 果樹園や畑を潤す水は、すべて井戸水。この土地の記憶をたたえた水が、長い時間をかけて土を育み、樹々を支えてきたのでしょう。 敷地内には戦前から残る蔵も佇んでいます。時代を超えて受け継がれてきた風景の中で、今も変わらずに農の営みが続いているのです。 命を育てる土づくり、 都市農業の理想形 須藤園の土づくりは、徹底しています。府中の東京農工大学・馬術部から譲り受ける馬糞、剪定した木のチップ、地元三鷹の刈谷珈琲店から出るコーヒーかす、それらを発酵させて自家製の堆肥をつくっているそうです。 オリーブは地中海性気候の作物ですが、ここでは「東京の土」で、東京のやり方で、オリーブがしっかりと根を張っていることがわかります。 都市の中で、農を未来へつなぐという挑戦...
スペイン・ワイン テロワール・ディプロマ・コース スペインワインを「産地」や「品種」ではなく、テロワールという視点でもう一歩深く知る。 そんな体系的な学びの場が、再び開催されます。 スペインワインは、いま世界的に再評価の流れの中にあります。価格や流行ではなく、「土地そのものをどう表現しているか」があらためて問われているように感じます。その流れの中で、長年にわたりテロワールを軸にワイン造りを実践してきたグランデス・パゴス・デ・エスパーニャ(GPE:Grandes Pagos de España)の考え方は、今だからこそ、学ぶ価値のある本質だと考えています。 グランデス・パゴス・デ・エスパーニャ(GPE) このコースを主催するグランデス・パゴス・デ・エスパーニャ(GPE)は、2000年に設立。「単一畑」のワインをつくる非営利団体として現在31の優れたワイナリーから構成されています。スペインにおいていち早くテロワールを表現するワイン造りを提唱・実践してきたパイオニア的生産者たちの組織です。 「なぜ、このワインは、この土地でしか生まれないのか」 その問いに、テロワール・気候・歴史・文化と伝統、そして人の営みという根っこの部分から向き合う2日間。 知識を積み重ねるというよりも、ワインをみる視点、そこが更新される時間になるのではないかと思います。 第1回参加者からの反響 2025年10月に開催された第1回は、参加者の方々から非常に高い評価があったと伺っています。 一方で、筆者と同じく「日程が合わず参加できなかった」というお声も多く寄せられたとのことで、今回、第2回の開催が決定しました。 知人のインポーターさんが第1回を受講され、ブログにまとめてあったのでご紹介します。 Blog:スペインワインの“テロワール”を学ぶ スペインワイン・テロワール・ディプロマコース修了 ワインインポーターの杉本紗良さん(株式会社SARA CORPORATION)のブログ 読んでいて印象的だったのは、スペインワインの専門として活躍し続けている紗良さんでさえ「スペインという国のスケールの大きさと、土地ごとに息づく個性の強さに、改めて感動しました。」という感想があったことでした。 このコースで体験できること~31種のテロワールを味わう 数をこなすための試飲ではなく、テロワールの違いを立体的に理解するための構成です。 試飲 ・著名醸造家のボデガやビノ・デ・パゴを含む高品質ワイン生産 31 社から各 1 本 (カタカナ読みアイウエオ順。最初の字が赤の14社は輸入元なし。) アアルト AALTO アストビサ ASTOBIZA アバディア・レトゥエルタ ABADÍA RETUERTA アルベアール ALVEAR アルタ・アレーリャ ALTA ALELLA アロンソ・デル・イエロ ALONSO DEL YERRO エンリケ・メンドーサ...
暑すぎた夏が遠い昔のように思えるほど、落ち着いた気温、金木犀の香り、と、秋真っ盛りな東京です。 さて東京の街で、思わず心が踊るような“スペインの香り”に出会いました。 日本ではまだ珍しいスペイン産チーズ。都内23区で見つけた専門店を訪ね、厳選のチーズ6種をテイスティング。 じつはサッと購入して、レポート提出する予定が、ここに来るまでに少し時間がかかりました。というのも、スペインのチーズは流通量が少なく、取り扱いがある実店舗は限られてくるのですね。 最近の「スペイン産チーズ事情」として、経緯からご紹介します。 スペイン産チーズはどこにある? つい先日、とある課題のためにスペイン産チーズ5種盛りをつくる必要がありました。 チーズ専門店にお伺いすると、スペイン産は2種だけ!多くのチーズが所狭しと並ぶなか、その日はまさかの2種に驚きを隠せませんでした。 その場でスペイン産を入手するには、本格的に探さなければならないことを悟った筆者は、この日はまず最近の人気どころ味わおうと「スタッフさんのおすすめ」を購入させていただくことに。 フランス産とオランダ産のチーズ、それに合わせたワイン、さらにチーズ製品をいくつか(小麦粉なしのチーズケーキなど)を購入しました。 ちなみにワイン仲間が教えてくれたこちらの専門店は、スペイン産以外のチーズをお探しのときには心からおすすめできます。好みのタイプを理解し、良い状態のチーズを教えてくださる詳しいスタッフさんがいらっしゃいます。 スペイン産以外であっても、現在、日本で売れている人気の味わいを実際に味わってみることも、とても勉強になりますね。 やっと見つけた!スペイン産チーズ専門店 その後、いろいろ調べた結果、分かったこと。 日本ではまだ珍しいスペイン産チーズ。種類も限られ、実店舗でフランス産のように揃う場所はほとんどありません。 そんななかスペインチーズの専門店を探し、ネットで見つけた「QUESO(ケソ)チーズ工房」さんにお伺いしてきました。 店の前に行くとまさかのクローズ。お店が開いていません。その場で電話をおかけすると卸販売専門だったそうです。(初めてのお店にお伺いするときは、電話で確認するのが間違いないと改めて学びました、汗) しかし、お店の方が電話口でとても親切に、都内でスペインチーズをおろしてらっしゃる店舗さんをいくつか教えてくださいました。 その後の問い合わせで、神楽坂のアルパージュさんに5種のスペイン産があると確認できたのです。 店舗にてこちらも多くのフランスチーズが並ぶ中、6種のスペイン産チーズに出会えました! スペイン産チーズ6種盛り合わせ 今週入手できたスペイン産チーズ6種類をご紹介します。(お店に並ぶラインナップは変わる可能性があります) 画像の干し柿の手前から、食べやすいと思う順で並べました。 *同じお店で購入していても、チーズの熟成加減、その個体差による味わいの繊細な違いがあります。食べる順は都度、ご自身で状態を確かめることをおすすめします。 ・エル トフィオ(クラード)(El Tofio) カナリア諸島 フエルテベントゥーラ島 山羊乳をつかったチーズ 60日熟成 外皮:パプリカで覆われています ・ケソ・デ・ムルシア・アル・ピノD.O.P.(Queso de Murcia al Vino) ムルシア州 ムルシア種の山羊乳をつかったウォッシュタイプの圧縮チーズ 赤ワインに漬けて熟成させます。 大きなサイズ1kg以上:最低45日熟成...
6月中旬、雨の気配すら忘れるような暑さの平日。 都会のど真ん中にもかかわらず大通りを曲がるとすぐにグリーンが溢れる空間に佇むレストラン「アクアパッツア」にお伺いしました。 この日いただいたのは、季節のスペシャルコースです。前菜からデザートまで、コンセプトが貫かれた構成、そしてペアリングされたワインとともに深く魅了されました。皿に盛られる素材のひとつひとつは、全国各地の信頼できる生産者から届く珠玉の食材ばかり。中には、名前を聞くのも初めてのものや、百貨店の棚ではまず出会えないような、希少で個性的なものも少なくありません。「これほど忙しい日々の中で、どうやって見つけてくるのだろう?」と、つい私は、何度も考えてしまったほどです。 今季のオイルのティスティングのとき(4月) 料理人の目と舌、そして人とのつながりがなければ辿り着けないはず。まさにプロの料理人だけが出会える選ばれし素材たちが、何度も登場しました。 花ズッキーニの儚さ、乳清で和えられた冷製フェデリーニの清涼感、鱧の旨味が際立つサルサヴェルデ。すべてが「いま、この瞬間」を最大限にときめかせてくれます。そして確かな共通点に気がつきました。それはエキストラバージン・オリーブオイルの存在を大切にしてらっしゃること。 テーブルに運ばれた一皿一皿には、私たちの通販サイトでご紹介している各種オイルが丁寧につかわれていました。オイルが料理をまとめたり、時には前に出て主張したり、はたまた素材を引き立てる影の演出者として機能していたり。 川合シェフの温かなご配慮で、各料理につかわれたオリーブオイルのボトルを、ソムリエの方が毎回テーブルまで運んでくださいました。実は、オイルのボトルと料理を一緒に撮影したいという希望は、私だけのもの。他のお客様にはその必要がない中で、わざわざその都度、ボトルを添え、私が一瞬で写真を撮り終えるのを待ち、すぐにキッチンへと戻る。この静かで美しい動作を、ソムリエは何度も繰り返してくださいました。頼んでもいないのに、ここまでしてくださることがただただ嬉しくて、心がほどけるような思いでした。 「こうしたら、きっと喜んでくれるだろう」と、誰かが気づいた小さな期待をそっと先回りして形にする。そういう方達だと知っていましたが、そんな気づきと優しさにあふれたレストランチームの姿勢に、改めて深く胸を打たれました。 チームの細やかな連携と、食に真摯に向き合う姿勢がにじんでいて、今も心に強く残っています。 1皿目 花ズッキーニのフリットと空っ風生ハム、サラミ サクッとした衣の中に、夏の余韻がいっぱいの花ズッキーニ。生ハムとサラミの塩気が、心地よく口内を引き締める。スプマンテとともに食欲をスタートさせてくれた。 2皿目 吉田牧場の乳清で和えた冷製フェデリーニ アオリイカとウイキョウ添え おだやかな塩気と乳清のミルキーさが絶妙なバランスで絡む冷製パスタ。シャクっとしたアオリイカ、香りがたまらないウイキョウ。繊細な風味に合わせた白ワインの透明感が、料理の構造を一層引き立てる。オイルの香りも静かに溶け込んでいる。 3皿目 天草産鱧のフリット サルサヴェルデ 揚げ物でありながら、驚くほどふんわり軽やか。サルサヴェルデの酸味と鱧の旨味がオイルと見事に調和。ここでもワインが、魚のニュアンスと完璧に寄り添う。 4皿目 トリッパ、ガツ、豚ハラミの煮込み スカマルツァアフミカートのオーブン焼き 上品な野性味と複雑な旨味が絡み合う皿。燻製チーズの香ばしさと煮込みの深みが、滑らかで上品ながらタンニンのある赤ワインと絶妙なコントラストを描く。重厚な余韻に、オリーブオイルが丸みと広がりを添える。 5皿目 駿河湾の赤海老とジロールのタリアテッレ 濃密な甲殻の旨味、香りたかいジロール茸。季節が色濃く現れる一皿にも、先ほどのIDDAロッソの赤ワインがよく合う。オイルが、素材同士をつなぐ潤滑油のように機能しているのが印象的。 6皿目 キンメダイのアクアパッツァ 名物のアクアパッツア。目の前で鮮やかにデクパージュ(お魚の取り分け)してくださる。スプーンとフォークだけで、骨まで取り、箸を使う以上のテクニックは、毎回のように見入ってしまう。ふっくらと火が入ったキンメダイに、滋味深いスープ。ここで用いられたオイルは、魚介の香りと複雑に絡み、まさに“命を吹き込む役割”を果たしていた。合わせたワインもブロンドのような品格で、素材の声をグッと引き出してくれた。 7皿目 青森県産銀鴨 胸ともものロースト 鴨の脂が持つ旨み、香ばしさ、そしてしっとりした肉の質感が最大限に感じられるような火入れ加減に感激した。さらにオイルの使い方にシェフの配慮が光る。赤ワインとともに、このランチのクライマックスをしっかりと締めくくった。 デザート チーズケーキと夏香...
心も体も自然もハッピーに。ロハスペイン厳選グロッサリー