行列のできる町中華「水新菜館」× テネリフェ火山島ワイン「ビニャティゴ」 美味なる融合
浅草橋の行列ができる町中華「水新菜館」で開催された、スペイン・テネリフェ島のワイナリー「ビニャティゴ」のメーカーズディナー。中華料理とカナリア諸島の個性豊かなワインが織りなすペアリングを紹介します。
浅草橋の行列ができる町中華「水新菜館」で開催された、スペイン・テネリフェ島のワイナリー「ビニャティゴ」のメーカーズディナー。中華料理とカナリア諸島の個性豊かなワインが織りなすペアリングを紹介します。
醸造責任者として25回目の収穫を迎えたロジェール・グリフォイ・デクララに聞く、プリオラート2026年ヴィンテージ。厳しい気候に向き合う栽培、古木の力、土地の個性、そして日本への深い想い。
木下太陽(ソル)さんと廣岡海(マール)さんが、スペイン・ラ・マンチャ、トメジョーソのワイナリー「ヴェルム」でワイン造りを体験。醸造家エリアスとの再会と、二人の1か月を綴ります。
一杯の冷たいスープをめぐる、スペイン食文化の長い旅 「ガスパチョ」と聞いて、まず思い浮かぶのは何でしょう。 真っ赤に熟したトマト、きゅうり、ピーマン、にんにく。オリーブオイルとビネガーの心地よい酸味。そして、真夏の太陽の下で冷たく冷やしていただく、あの爽やかな味わいではないでしょうか。 けれども、ガスパチョの歴史を少し遡ってみると、私たちが今知っている冷たいスープは、長い物語のほんの一章にすぎないことがわかります。 実は、昔のガスパチョにはトマトさえ入っていませんでした。 それどころか、「gazpacho」という言葉そのものも、最初からアンダルシアの冷製スープを指していたわけではないのです。 昨年のちょうど今頃、ニュースレターでフアン先生の寄稿「ガスパチョの歴史、味わいのルーツを辿る」をご紹介したところ、大変ご好評をいただきました。 今年はそこからもう一歩踏み込み、この料理の「味わいのルーツ」をたどってみたいと思います。 「ガスパチョ」という言葉は、どこから来たのか? 近年、この言葉のルーツをめぐる、とても興味深い研究が発表されました。 2023年、カスティーリャ=ラ・マンチャ大学のラテン語文献学者、マリア・テレサ・サンタマリア・エルナンデス教授は、学術誌『Myrtia』に「Etimología de gazpacho (caccabaceus): significado originario y evolución fonética」という論文を発表しました。 この研究では、「gazpacho」はラテン語の caccabaceus に由来するとされています。caccabaceus は「鍋・釜」を意味する caccabus から派生した言葉です。さらに興味深いのは、古代ローマの文献における caccabaceus が、鍋そのものではなく、鍋の中で液体とともに調理するパンを指していたと解釈されていることです。 つまり、この新しい語源説に従えば、ガスパチョの遠いルーツは、冷たい野菜のスープではなく、パンと液体を組み合わせた料理にあった可能性があります。 この説を知ると、現代の「ガスパチョ・マンチェゴ(gazpacho manchego)」が、にわかに興味深い存在に見えてきます。 カスティーリャ=ラ・マンチャ地方のガスパチョは、アンダルシアの冷たいスープとはまったく違います。ウサギなどの肉や狩猟肉を煮込み、そこに「トルタ・センセーニャ(torta cenceña)」と呼ばれる薄い無発酵のパンをちぎって加える、温かく力強い料理です。 現在の研究では、このパンの存在が、古代の caccabaceus という言葉と結びつく可能性が指摘されています。 そう考えると、ガスパチョの歴史は、単なる「アンダルシアの冷製スープの歴史」ではありません。 むしろ、パンを液体とともに食べるという古い食文化の延長線上に、現在の多様なガスパチョが存在している。 そう考えると、一杯のガスパチョが、急に長い歴史を持つ料理に見えてきます。 トマトのないガスパチョと、庶民の知恵 では、私たちが親しんでいる「赤いガスパチョ」は、いつ生まれたのでしょうか。 トマトはアメリカ大陸原産です。そのため、大航海時代以前のヨーロッパに、現在のようなトマト入りガスパチョが存在することはありませんでした。 かつてのガスパチョは、もっと質素なものでした。硬くなったパン。水。オリーブオイル。酢。塩。そして、にんにく。 17世紀初頭、スペイン語の辞典を編纂したセバスティアン・デ・コバルビアスも、ガスパチョをパンや油、酢などを使った庶民的な食べ物として記録しています。 つまりガスパチョは、宮廷の洗練された料理というより、農作業や季節労働に携わる人々の食卓に根付いた料理でした。 手元に硬くなったパンがあれば、それを使う。畑に野菜があれば、それを加える。土地にあるものを、その季節にある方法でおいしく食べる。この柔軟さこそが、ガスパチョが各地へ広がり、土地ごとに姿を変えていった理由なのかもしれません。 アホブランコから、赤いガスパチョへ アホ・ブランコはスペインのアンダルシア地方の伝統的なスープ料理。アーモンド、ニンニク、オリーブオイルなどを用いる白い冷製スープである。白いガスパチョとも呼ばれる。 アンダルシアの冷製スープの系譜をたどると、トマト以前の姿が見えてきます。その代表格が「アホブランコ(ajoblanco)」です。 パン、にんにく、オリーブオイル、酢、水にアーモンドを加えた白い冷製スープ。 その起源については、ローマ時代やイスラム期、アル=アンダルスの食文化との関連など、さまざまな説があります。ただ、ここでも「これが唯一の起源」と断定するのではなく、古くから地中海世界に存在したパン、油、にんにく、酢、ナッツといった食材の組み合わせの中で育まれてきた料理と考える方が自然でしょう。...
2026年ヴィンテージがいよいよスタート。カナリア諸島・テネリフェ島のビニャティゴ(Viñátigo)で、ブドウ栽培家兼醸造家ホルヘ・メンデス氏(Jorge Méndez)に、今年の収穫とヴィンテージの見通しをインタビューしました。
CICADAには、少し思い入れがあります。表参道に移転する前、西麻布にあった頃に何度か伺いました。 そして表参道へ移転し、今回の訪問は、たしか6回目。今年初めてのCICADAです。そのため前回に伺ったのはどんな感じだったかなと、久しぶりに友人を訪ねるような気持ちでした。 表参道の通りから一歩、路地へ入ります。緑に囲まれた空間が現れると、東京の真ん中なのに、そこだけ時間の流れが少し違うように感じられます。 店内に入った瞬間から、よりCICADAらしい時間が始まります。 こちらを見ながら、スタッフの方が次々に声をかけてくださいます。たとえ何か作業をしていても、一度手を止めて、きちんと顔を見て挨拶をしてくれる。それがひとりではありません。レセプションからテーブルにつくまで、何人ものスタッフが、それこそ10人以上です。 ほんの数秒のことです。けれどその数秒が、とても心地いい。「今日ここで過ごす食事の時間が、あなたにとって素敵なひとときになりますように」そんな気持ちまで一緒に手渡されたように感じるからです。 もちろん、そんな言葉を実際に言われたわけではありません。でも、その自然な所作から、そうした思いが伝わってくるのです。 先のとおり私は今年初めて伺いましたが、スタッフの方々にとっては、きっといつもの一日です。毎日、多くのゲストを迎え、何度も同じように挨拶をしていると想像できます。 それなのに誰ひとりとして「慣れた仕事」という感じを一ミリも見せず、目の前のゲストにきちんと向き合う。心を込めてゲストを迎える。 レセプション、キッチン、サービスも。店全体で、同じ温度のサービスが保たれているのです。CICADAのプロフェッショナルを久しぶりに目の当たりにしました。レストランのサービスというのは、こういう小さな瞬間の積み重ねなのかもしれません。 約50年前に建てられた建物をリノベーションしたという空間には、ヨーロッパ・コロニアルの趣があります。バーやテラス、店内のシャンデリアまで、食事の時間を楽しむための舞台が整えられています。 CICADAの公式ストーリーによれば、その料理の発想はスペインやモロッコを中心とした環地中海料理。ひとつの国の料理に限定するのではなく、地中海を囲むさまざまな食文化を自由に行き来します。 それが、この店の面白さなのだと思います。 料理が運んでくれる、小さな旅 今回いただいたのは、冷たい前菜、温かい前菜、魚料理、そして肉料理。そしてCAVA、白ワイン、ロゼワイン、カフェ。 料理をいただいて、改めて印象に残ったのが、塩とスパイスの使い方でした。どちらも決して料理を覆い隠すのではなく、素材の味を引き出しながら、もう一段奥行きをつくっている。 ひと口食べて、「この塩味加減がいいな」、「このスパイスの香り、好きだな」と、いちいち感じてしまうのです。大袈裟で派手な驚きではなく、食べ進むほどにわかってくる存在感。 そして、スペイン産の食材が皿に登場すると、やっぱり嬉しくなります。今回は、マンチェゴチーズと、ハモン・イベリコ・ベジョータ。 東京で見つける、スペインワインと食を訪ねる連載だから、ということもありますが、見慣れた名前がメニューの中にあるだけで、心が少し弾みます。 東京で食事をしているのに、味覚だけがスペインへ向かっていく。ワインを合わせると、その感覚はさらに強くなる。 「スペイン料理」だけではないからこそ CICADAは、スペイン料理専門店ではありません。だからスペインを入口にして、地中海というもっと大きな食文化の世界へ入っていける気がします。 料理から料理、白ワインからロゼ、そしてひとつの皿から次の皿へと、それぞれの味わいを楽しみながら、テーブル全体ではひとつの流れができていきます。 今回は、支配人の木村さんをご紹介いただきました。 料理人やスタッフの皆さんの仕事について、取材もしていないのに久々の短い訪問だけで多くを語ることはできません。けれども入店したときのお声かけと、あたたかい視線。料理が運ばれてくる絶妙なタイミング、ワインが注がれる時間、そして食事をしている人たちの生き生きとした表情を見ていると、この店が長く愛されてきた理由の一端が感じられます。 料理だけではなく、そこで過ごす時間そのものを楽しませてくれる。それがCICADAなのだと思います。 西麻布から、表参道へ 西麻布時代に何度か訪れたCICADA。その記憶があるからこそ、表参道の店を訪れるたびに、少し不思議な気持ちになります。 場所は変わったし、建物も違う。けれど料理を前にしてワインを飲み、誰かと話しながら過ごす時間には、どこか昔の記憶につながるものがある。 ...
その日、筆者が訪れたのは、オリーブオイルの専門家たちが集う場に参加するためでした。 完全予約制。旅する店主が料理をつくる店、日本橋・小伝馬町にある「麹と野菜とワインの小さな台所 Mino みーの」。 そう聞くと、まずは料理を味わう場所を想像するかもしれません。けれど、実際に足を運んでみると、この店にはもうひとつの顔があることに気づきます。オリーブオイルはもちろん、ワイン、日本酒、味噌づくり。食にまつわる魅力的な講座や学びの場も、ここでは開かれています。 店の軸にあるのは麹と野菜。さらに食材だけでなく、塩、油などの調味料にも店主みのりさんがこだわりぬいた選択があります。ひとことでお伝えするなら「創作料理を味わう店」。しかしこの店を訪れる理由は、料理のジャンルだけではあまりにも説明しきれないのです。 店主みのりさんは、自分の足で外へ出る みのりさんは、時間をつくっては、国内にとどまらず海外にも向かいます。現地で食べ、飲み、その土地の空気のなかで食文化にグッと触れるのです。気に入った器なども日本も海外も関係なく、ご自身で選び購入されます。 そして、その経験が店に戻ってきます。 旅先で見つけたものを、そのまま再現するのではありません。みのりさん自身が実際に体験し、体感したことが、みのりさんのフィルターをとおして皿の上の料理へと移されていきます。だから訪れた方々は、料理を食べるというだけでなく、みのりさんが外の世界で受けとってきた味わいや感覚に触れることになるのです。 「発信」という言葉を聞くと、SNSを思い浮かべる方が少なくありません。しかし「発信は画面の向こうだけで行われるものではない」と、こちらへ伺うといつも筆者は感じます。なぜならこの店では、味わいから発信されるから。みのりさんが見つけ、確かめ、もち帰ったものが、料理を通じてお客さまへ渡されていく。その意味で、この小伝馬町の店そのものが、まさに一つの発信基地になっています。 いつも少し早く、外へ向かう みのりさんには、世間の流れより少し早く反応するアンテナがあるとしか思えません。「流行を追う」というより、ご自身が気になったものがあればすぐに現場に飛ぶ。その行動が、いつもとても早いのです。 この行動力は、料理の背景として無視できません。それは店で出される味わいが、厨房のなかだけで考えられたものではないから。みのりさんが移動した距離、現地で得た体験、その前後にかかった時間までもが、料理の構成に加わっています。 だからお店では定番の味わいを楽しみつつ、いつも新しい発見があります。最初は「おいしい食事をしよう」、「みのりさんにお会いできるのが嬉しい」と思って訪れます。しかし食べ進めるうちに、知らなかった食材や味の組み合わせ、旅先の文化に触れる機会が生まれます。だからその日の食事が、味の記憶だけで終わらないのです。 ここでは食事をしながら、まるで広い世界を覗くような感覚になります。自分の知見までもが少しずつ広がっていくような、そんな気持ちにすらなるから不思議です。 麹と野菜を中心に据える理由 この店の料理は麹と野菜を中心に組み立てられています。ただし「野菜料理だから軽い」というシンプルな話ではありません。料理の随所につかわれている麹はもちろん、調味料にもこだわりの選択があり、つかい分けも幅広く意識が向けられていることがわかるはずです。 食べる側として印象に残るのは、しっかり食べたあとのこと。料理とワインを楽しみ、その素晴らしさに気がつけば普段以上に食べてしまいます。それでも一度だって食後に胃もたれを感じたことがないのです。 そして何度か伺ううち、ここでの食事が美味しいだけの時間ではなくなっていることに気づいていきます。その理由をひとつに断定することは難しいです。しかしみのりさんが食材や調味料、油を選び、麹を料理に取り入れていることは、この食後感と切り離せない大きな要素だと感じています。だから「おいしかった」という感想だけでは、ここで起きていることを説明できないのです。しかし帰宅したとき、自分の身体の状態から理解できます。 ひとりでつくり、ひとりで動く みのりさんは、基本的にひとりで立ち仕事をこなし、料理をつくり、店を運営されています。その一方で、店の外へ出る時間もつくる。その行動は以前お聞きした「健康」というテーマともつながっているように見えます。 健康とは。みのりさんの場合、日々の立ち仕事を続けながら店を営み、時間をつくって旅へ出る身体と行動そのものが、その言葉に具体性を与えていると感じます。 食べることを仕事にしている人の健康は、必ずしも料理だけで証明されるものではないです。どのように働き、動き、外の世界と接するか。 みのりさんの姿を見ていると、店で提供される料理と、ご自身の生活が別々に存在しているわけではないことがわかります。 「健康になってもらいたい」ということ みのりさんの料理には、「ここへ来た人に、本当の意味で健康になってもらいたい。」という想いが根底にあります。とてもシンプルでまっすぐな想い。しかし、それを料理として表現し続けることは簡単ではないはずです。 季節の野菜や食材を選び、調味料を選び、油を選び、麹をつかう。自分自身で外へ出て、新しいものに触れ、その経験を店へ持ち帰る。ひとりで料理をつくり、お客さまに出す。 こうした行動の積み重ねがあるから、「健康になってもらいたい」という言葉が、店の説明文としてではなく、実際の食事のなかで受け取る方が少なくないのだと思います。 みのりさんはご自身が実際に体験していないものを、ただ情報として料理にしません。そういうリアリティは、この店の料理を支えているはずです。 食べ終えたあとに残るもの 知らなかった味、旅先から持ち帰られた食文化、初めて見る柄の器。そして店を出るころには、休息したというより、少し力が戻っているのがわかります。みのりさん自身に会えば、この店の料理がなぜこうした方向へ向かうのか、理解しやすいのかもしれません。 みのりさんがピンときて訪れた国内外のこと。そこで得たものを、また小伝馬町へ持ち帰り、みのりさんのフィルターを通した料理として登場します。定番の味わい、そして新しい味わいも、その繰り返しのなかで、店の料理はこれからも変化していくのだと思います。ここでは料理を食べて終わりません。食事を終えたあと、たとえその日の料理名をすべて覚えていなくても。 それは、味覚はもちろん、身体が忘れないから。...
暑い日が続くと、お酒にも涼しさを求めたくなりませんか。 先日、出張で九州・福岡へ行き、都内より暑い気温を体験。暑さのせいか、夜のアルコールがより五臓六腑にしみわたりました。 キリッと冷えたビールをグラスに注いで、料理と一緒にすこしずつ味わう。夏のお酒といえばビール、CAVA、白ワインがまず浮かびます。だけど40度近い気温を体感し、今年はあらためてシェリーを楽しむご提案をしたいと考えました。 アンダルシアのシェリーは、南に位置するアンダルシア、暑い土地で飲まれてきたイメージが強いです。だからこそ日本でも、8月の夏の食卓だと妙にしっくりくる気がしませんか。 シェリーは食前にいただくドライで軽やかなものだけではありません。食事とともにじっくり飲みたくなるもの、食後に味わいたいものと、バラエティがとても豊か。シェリーとひとくちにいっても、選び方はかなり幅広く楽しめます。 そういえば2年前、「アンダルシア産ワイン」という括りで、生産者来日の展示会を取材しました。アンダルシアでつくられるワインはもちろん、シェリーもご紹介しています。現地から来た生産者のことば、日本のインポーターさんの話、シェリーを愛するソムリエの方々からのリアルなエピソードが忘れられません。
東京を飛び出し、長野県飯島町へ。 スペインから届いたオリーブオイルが、日本の森の恵みと出会った特別な時間をお届けします。 こんにちは。先日、長野県飯島町へ伺ってきました。きっかけは、わたしたちがお届けしているスペイン産エキストラバージン・オリーブオイルをつかった石けんづくりのワークショップが「いいじま森の会」の精油工房にて開催されることになったためです。 今回の主役は、オリーブオイルだけではありません。この町の豊かな森に自生するクロモジという植物の恵み。そして、その価値を未来へつないでいこうと活動されている人たち。そこにスペインから届いたオリーブオイルが出会い、ひとつの形になりました。
今回の第18回スペインワインと食大学では、「スペインワインとオリーブオイルから食文化を体験する」というコンセプトのもと、テーマを「バレンシア」に設定しました。(開催概要はこちら) このテーマを選んだ理由は、講師のお二人にあります。講師 田川敬子さんはバレンシアに暮らし、現地からスペインの文化や食の魅力を発信されています。講師 常田聡史さんも、かつてバレンシアで生活し、その土地を深く知るお一人です。お二人がそれぞれの立場から見つめてきた「バレンシア」だからこそ、その土地の歴史や文化、人々の暮らし、ワインやオリーブオイル、食文化までガイドブックには載っていないような奥深い魅力をお届けできると考え、テーマに決まりました。 ご参加の皆さまには大学では初の試みとして「バレンシアをイメージした装い」を呼びかけたところ、講義に加えて、料理やワイン、空間、そして参加者一人ひとりの装いまで、会場全体でバレンシアの世界観を楽しんでいただく一日に。 講義で学び、料理を味わい、ワインを楽しみ、人と語り合い、文化を持ち帰る。そんな五感で学ぶ一日を、講師陣、そして共催のバーゼルさんとともにつくり上げることができました。 蒸し暑い夏の日だったので到着後にはウエルカムドリンクとして「スペイン産シェリービネガーの炭酸割」をご用意。半数以上は東京23区からご参加の方々、遠方の方も含めて全員がご来場くださり、この日への期待を感じるスタートとなりました。 「ここで開催したい」と決めた、あの日のランチ 今回の開催には、ひとつのきっかけがありました。 昨年12月、バーゼルグループ 豊田店にいらっしゃる秋山さんにお声がけいただき、初めてこちらのレストランでランチをいただいた時のこと。店内に入った瞬間にピン!と衝撃が走ったことを今でも覚えています。 「次の大学は、ぜひここで開催したい」と、突然に。ワクワクする気持ちをどうにか落ち着けながら、料理、ワインを味わいました。 空間の心地よさ、スタッフ皆さんの自然で温かなサービス、そして店全体から伝わるチームワークをその場で体感し、食事を終える頃には、直感がすでに予定に変わっていました。 数ヶ月後に、今回のイベントを担当された伊藤さんと鷲尾シェフからオファーをいただく形で、今回の開催を実現することができたのです。 講義から始まる、文化との出会い 今回も、第一線で活躍する講師お二人をお迎えし、スペイン産オリーブオイルとワインについて講義をしていただきました。知識だけを伝えるのではなく、その土地で暮らす人々の文化や背景まで紐解いてくださる講義は、まさに旅をしているような時間だったのでは。熱心にメモを取る姿や、うなずきながら耳を傾ける参加者の表情がとても印象的でした。 スペイン産オリーブオイル 【講師:田川敬子氏】 @keiko_spain_oliveoil サプライズで、テーマにしたバレンシアのご紹介をしてくださった後に、オリーブオイルの講義が始まりました。講師 田川さんだからこそ伝えられる現地の情報をふんだんに取り入れた内容は、他にはありません。そのうえまだ日本には輸入されていないバレンシア産のオイルも登場。そこに加え、品種の違い、作り手のこだわりがわかるオイルを絡めて、4種のテイスティングがありました。 スペインワイン 【講師:常田 諭史氏】 @satoshi_tsuneda 「コルピナット」という、スペイン産スパークリングワインの乾杯のあと、ワイングラスを目の前にリアルに味わいながら、講師 常田さんがワインの講義をしてくださいました。東京在住ですが頻繁に現地を訪問されている常田さんならではの内容でした。テーマに合わせた「バレンシアワインについて」だけでなく、政府観光局からバレンシアの資料を皆さんにご用意してくださっていたことは、当日の驚きでもありました。地図もあり、持っていたい内容が詰まっていましたね。 講義を終える頃には、参加者の皆さんの表情から「早く料理と次のワインを味わってみたい」という期待が伝わってきました。 乾杯のタイミングに込められた、小さな工夫 講義のあとは、共催レストランの有限会社バーゼル洋菓子店 渡辺社長より乾杯のご挨拶をいただきました。実は今回の進行には、当日だからこそ生まれた小さな工夫がありました。 有限会社バーゼル洋菓子店代表取締役 渡辺 純さん 当初は二つの講義を終え、乾杯を行う予定でした。しかし当日は朝から暑い気温だったこともあり、会場全体の流れや雰囲気をみた常田さんから「せっかくならワインは講義を聞きながら味わっていただきましょうか」と提案があったのです。そこで急きょ、乾杯をワイン講義の前に行うことになりました。 その判断は結果的に大正解でした。というのも参加者の皆さんがグラスを片手に、実際にワインの香りや味わいを確かめながら講義を聞くことができ、言葉だけでは伝わらない魅力を五感で体験していただける時間となったからです。 Nadal Brut...
7皿の料理と13社の展示から見る、食材の多彩な使い方 2026年10月15日、東京・日比谷パレスで「バレンシア州アグリフード マリアージュ・展示会 2026」が開催されました。 主催は、スペイン・バレンシア州政府商業支援室(IVACE+i)。バレンシア州の食品・飲料企業13社が参加し、地中海沿岸の食文化を支える多彩な食材や商品が紹介されました。 イベントの前半に行われたマリアージュでは、日比谷パレスの松本シェフがバレンシア州産の米やオリーブオイル、香辛料、はちみつ、チョコレートなどを日本の食材と組み合わせ、7品のフランス料理に仕立てました。2種類のプティパンと、バレンシア州産の白ワイン、赤ワインも提供されています。 会場の1階では、参加企業による商品展示会も開催。料理として味わい、商品として知るという二つの側面から、バレンシア州の食に触れる機会となりました。 地中海沿岸に育まれた、バレンシア州の食文化 スペイン東部、地中海に面するバレンシア州は、温暖な気候に恵まれ、米やオリーブ、柑橘類、ブドウなどの栽培が盛んな地域です。 とりわけ米は、バレンシア州の食文化を語るうえで欠かせない食材。世界各地で親しまれているパエリアもこの地方にルーツがあります。さらにさまざまな品種からつくられたオリーブオイル、ワイン、香辛料、はちみつやチョコレートなどにも、地域の食の幅広さが表れています。 今回のマリアージュには、こうした食材が取り入れられました。 バレンシアの食文化を知るシェフの解説とともに 今回のマリアージュでとくに貴重だったのは、バレンシアの食文化に精通したスペイン郷土料理「イレーネ」数井 理央シェフから、食材について直接解説を聞きながらテイスティングできたことです。 スペイン郷土料理「イレーネ」数井 理央シェフ 講師は、料理に使われた食材の特徴や現地での親しまれ方を紹介。産地の食文化や食材の背景を知ることで、目の前の料理への理解もぐっと深まります。現地の食を知る専門家の言葉と、実際の味わいを結びつけられる充実したひとときでした。 「日比谷パレス」松本 健二シェフ 料理そのものも、7皿の素晴らしい構成が印象に残っています。ひと皿ごとに味わいや食感の変化がありました。提供する順序、絶妙な量のポーションにも細やかな配慮が感じられました。最後のデザートまで飽きることなく、心地よく味わえる流れは、日比谷パレスの松本シェフが率いるチームの技術と感性を感じさせるものでした。 7皿で楽しむ、バレンシア州産食材の多彩な魅力 以下、当日配布された資料をもとに各料理の特徴と使用されたバレンシア州産食材をご紹介します。 1 マルメロとフロマージュのカナッペ 使用食材:Campomar Nature/オーガニックマルメロペースト コースの始まりは、マルメロとフロマージュを組み合わせたカナッペです。 この料理には、Campomar Natureのオーガニックマルメロペーストを使用。コクのあるチーズにスペイン産有機マルメロ(西洋かりん)のペーストを重ねた、素材の味わいを活かしたカナッペ。 2 白いんげん豆のヴルーテ Velouté 使用食材:Beneolivas S. Coop. VL/オリーブオイル「SJRスムム」 Bras del Port/天然海塩フレーク 白いんげん豆を使ったヴルーテには、Beneolivasのオリーブオイルと、Bras del Portの天然海塩フレークが使用されました。 白インゲン豆のやさしい甘みと爽やかなオリーブオイルに、フレーク状の海塩の軽やかな食感と塩気が重なるスープです。 3 彩り野菜と米のサラダ Entrée 使用食材:Arroz Dacsa/寿司用特選米(エクストラ等級) El Avión/パプリカパウダー Finca 9 Oliveres/オーガニックEVオリーブオイル 100%ブランケータ Campomar...
2026年9月28日、ホテルニューオータニ東京にて、スペイン貿易投資庁(ICEX)とスペイン大使館経済商務部が主催する「Spain Food Nation Summit Japan 2026」が開催されました。今回のテーマは、「手の届く贅沢(Affordable Luxury)」です。 円安や世界情勢の不安定化に伴う物価上昇によって、輸入食品やワインを取り巻く環境が変化しています。これからスペイン産食品と飲料が日本市場でどのような価値を提供できるのか。その可能性を探るサミットです。 スペインは地域ごとに異なる気候風土に育まれた豊かな食文化をもち、EU最大の有機栽培面積を誇るオーガニック大国でもあります。しかし日本ではまだ十分に知られていない食材や食文化も数多くあります。 本サミットでは、ワインと食品、それぞれの分野で活躍する専門家によるラウンドテーブルが行われました。スペイン産品の価値をどのように伝え、日本の消費者との接点を広げていくのか。業界の第一線で活躍する方々の議論から、多くの気づきを得る機会となりました。 異なる立場のプロフェッショナルが語る、スペインの可能性 ワインラウンドテーブルでは、「コスパからの脱却」プレミアム化への具体戦略がテーマ。スペインワインの魅力を価格だけでなく、その価値によって伝えていくための戦略が取り上げられました。登壇者は、カーヴ・ド・リラックスの人見裕介氏、ウォンズパブリシングの名越康子氏、ジェロボームのカール・ロビンソン氏、東京ソムリエギルドの須藤亜希氏です。 一方、食品ラウンドテーブルでは、豚肉の「次の一手」を探るというテーマ。アフリカ豚熱による豚肉の輸出停止を背景に、これまで十分に紹介されてこなかったスペイン食材の可能性が議論されました。登壇者は、三越伊勢丹の中野健一氏、V&Kの岡本ビクトル栄氏、ビオセボン・ジャポンの向井昭登氏です。 とくに印象的だったのは、登壇者それぞれの専門領域や立場の違いが、より議論に奥行きを生み出していたことです。輸入、流通、小売、飲食、情報発信など、異なる領域で経験を重ねてきた専門家の方々は、同じスペイン産品について語る際にも、それぞれちがう視点と経験があります。商品の品質や背景にあるストーリーをどう伝えるか。消費者にどのようなきっかけで興味を持ってもらうか。そして、実際の購買につなげるには何が必要なのか。 一つのテーマを複数の視点から捉える。そうすることで「スペイン食文化の普及」という大きな課題が、より具体的なものとして見えてきました。それぞれの分野の第一線で活躍する方々の経験や考えに、一度に触れられたことは非常に貴重でした。 専門的な議論をわかりやすく伝える工夫 ラウンドテーブルの進行方法にも、印象に残った工夫がありました。議論に合わせて、要点を簡潔にまとめたスライドがスクリーンに映し出されていたことです。 登壇者の方々が自身の経験を交えたり、過去の事例や具体的なエピソードを紹介される際、ステージにスライドがあることで、その話が全体のテーマとどのようにつながっているのかが理解しやすくなっていました。スライドの存在により要点が視覚的に整理され、登壇者の話を自然に追うことができたからです。 この工夫は、スペイン食文化の普及にも通じるものだと思いました。どれほど魅力的な食材やワインであっても、その価値が相手に伝わらなければ、興味をもってもらうことは難しいものです。 専門的な知識や豊富な経験を、受け手にとってわかりやすい形に整理して届けること。その重要性を、サミットの進行そのものからも感じました。 百貨店から始まる、新しいスペインとの出会い 今回のサミットで、とくに印象に残った提案があります。第二部 食品ラウンドテーブル「手の届く贅沢~豚肉の次の一手を探る」というテーマにて、登壇された三越伊勢丹の中野健一氏によるスペイン菓子をテーマにした百貨店催事のアイデアです。 この発想は、まさに目から鱗でした。日本には、全国各地のお菓子を求めて百貨店の催事に足を運び、新しい味わいやつくり手との出会いを楽しむ方々がいます。お菓子そのものに強い関心を持ち、まだ知らないおいしさを積極的に探している消費者層です。そうした方々に向けて、「スペイン菓子」という新しいテーマを提案するのだと。 これは、今までありそうでなかったものです。スペインに関心がある人を集めるのではなく、すでにお菓子に関心を持っている人々に、スペインと出会う機会をつくるという発想です。 「スペインが好きだからスペイン菓子を食べる」のではなく、「お菓子が好きだからスペインを知る」。この順序の転換に、大きな可能性を感じました。 スペイン食文化の普及を考えるとき、私たちはつい、スペインの魅力をどう説明するか、何を紹介するかという視点から考えがちです。しかし消費者にすでに存在する興味や関心から出発すれば、これまでスペインに特別な関心をもっていなかった方々にも、自然な形でその魅力を届けることができるのでは、と。 菓子は、地域の歴史や風土、食習慣とも深く結びついています。一つのお菓子を味わうことが、その土地の文化を知るきっかけになるかもしれません。日本で知られていないスペイン菓子はたくさんあります。 さらに菓子を入り口とし、スペインの食材や飲み物、地域ごとの食文化へと興味が広がっていく可能性もあります。その土地の素材や伝統に興味をもち、やがて別の料理やワインを知る。そうした出会いの積み重ねが、食文化への理解を深めていくのだと思います。というより、そうなるよう広げていきたいものです。 百貨店という多様な消費者が訪れる場所だからこそ、そうした新しい出会いを生み出せるのではないでしょうか。消費者との接点を熟知する小売のプロフェッショナルならではの視点に、強く惹かれました。まずは三越伊勢丹さんで、ぜひ実現してほしい企画です。開催されたときには、当協会も張り切って現場取材したいと思います。 「手の届く贅沢」とは、価値ある体験との出会い 今回のサミットを通して改めて考えたのが「手の届く贅沢」という言葉の意味。贅沢とは、必ずしも高価なものを購入することだけではありません。 これまで知らなかった味わいに出会うこと。食材の産地やつくり手の思いを知ること。日々の食卓に、少し特別な楽しみが加わること。そうした体験にこそ、豊かさがあると考えています。...
本格スペイン料理、ワインやシェリーのフェスティバル。「マス マス スペイン 2026」が10月24日・25日に大阪・YOLO BASEで開催!パエリアや生ハム、スペインワイン、シェリーなど、スペインの美食とワインを楽しめる人気イベントの最新情報をご紹介します。
スペイン好き、ワイン好きの皆さんにうれしいお知らせです! パナバックプレゼンツ、FMから、スペインをもっと身近に感じられる新番組 「旅するスペインワイン」 がスタートします!番組では、毎回スペイン各地のワイン産地を巡り、その土地ならではのワインはもちろん、料理や食文化、歴史、観光スポット、そしてスペインワインの楽しみ方まで、多彩なテーマでスペインの魅力をお届け。まるで現地を旅しているような気分で、スペインワインの世界を楽しめる番組です。スペインが好きな方も、ワインに興味がある方も、ぜひチェックしてみてくださいね! タッキー816 みのおエフエム初回は【7月5日(日) 15:30~】ぜひ、チャンネルを合わせてください!番組名: 旅するスペインワイン みのおFM 81.6 MHzパーソナリティ: 岡本 麻友子 @mayuko_okamoto_番組ナビゲーター: 長崎わこ提供: 株式会社パナバック@panavac_co 毎月 第一日曜日 15:30-16:00再放送1 : 同日 22:30-23:00再放送2 : 翌日(月) 15:30-16:00 スペインワインと食協会とは スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。 スペインワインと食大学運営:スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田) WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org 今年も「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから。 Tomoko Kato 加藤智子Editor-in-chief 福岡県出身のフードジャーナリスト、インポーター。1997年からシェフやワイン販売などの経験を積み、調理師免許を取得。青山の老舗レストランではワインのトップセールスとして活躍し、その後リストランテ「アクアパッツァ」にて広報・PRを担当。2009年、スペイン産オリーブオイルに一目惚れして「LA PASION」を立ち上げ、今年で16年目を迎えるインポーターとして多くの顧客に恵まれている。2011年には「スペインワインと食協会」を設立し、30回以上のプロモーションを手がける。スペイン・アンダルシア州政府から、世界一のオリーブオイル展示会にプレスとして正式招聘され、取材・執筆を担当。特に「スペインワインと食大学」は告知と同時に満席になる人気講座として好評を博している。現在はWebマガジン「LOHASPAIN」の編集長として、スペイン食文化やワインの魅力を国内外に発信中。 @ tomoko_kato_lapasion
★【第4弾・10周年】 第18回スペインワインと食大学~スペインワイン&オリーブオイル~ ・スペインワインと食大学とは スペインワインと食大学は、スペインワインと食協会の企画として“オトナの学び場”をテーマに、2016年春に開講しました。おかげさまで今年10周年を迎えます。 “見て、聞いて、薫って、味わって、体感する”五感すべてでスペインワインと食文化に触れる学びの場として、ライブ感あふれる講義と多彩なテーマを重ねてまいりました。 前回1/31のスペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」VOL.4の様子 ・初めての試み!第18回のテーマは、「スペインワイン&オリーブオイル」のダブル講義 スペインワインとオリーブオイル。第18回目のスペインワインと食大学は、“知る”と“味わう”を一度に楽しめる、特別なダブル講義を開催します。 スペインを、味覚で旅する夏の一日。 7月、場所は都立大学南大沢キャンパス。 23区から約1時間。駅を降りると、広い空と豊かな緑が迎えてくれます。大学の門をくぐり、木々に囲まれた散歩道を歩く時間は、まるで小さな旅のはじまり。どこか懐かしい、あの頃の青春の空気を感じながら、ゆったりと会場へ向かいます。 緑のキャンパスで過ごす、小さな旅 今回の会場は、国際交流会館内にあるBASEL Public House。 八王子を中心に、多摩・湘南エリアで長く愛され続けてきた有限会社バーゼル洋菓子店が手がけるレストランです。 「本物で永続する地域一番店」を掲げ、今年で創業59周年。 ケーキカフェ「BASEL」、自家焙煎コーヒーを楽しめる「TAKAO COFFEE ROASTERY & CREAM」、リゾートスタイルの「PAPER MOON」など、“本物”を大切にしたブランドを展開してきました。 BASELグループの中で2番目にオープンした豊田店。 1/31スペインワインと食大学開催はこちらで1/31レポートはこちら そんなバーゼルが昨年新たにオープンしたバーゼルパブリックハウス(BASEL Public House)は、学生、地域の人々、そして海外からのゲストが自然に集う空間。 緑あふれるキャンパスの中で、上質な食と豊かな時間を楽しめる特別な場所です。 人と人、地域と世界をゆるやかにつなぐ。BASEL Public Houseは、食を通して新しいコミュニティを育む、開かれたレストランです。 バーゼルパブリックハウス(BASEL Public House) 今回、この場所で開催するのが、スペイン・バレンシアをテーマにした特別イベント。スペインワインとオリーブオイルを深く楽しむ、“知る”と“味わう”のダブル講座です。 今回お招きするのは、毎回キャンセル待ちとなる大人気のオリーブオイル講師・田川敬子氏と、待望のスペインワイン講師・常田諭史氏。 実はお二人は、スペイン・バレンシアで出会って以来、姉弟のように親交を深めてきた特別な存在。ワイン講師である常田氏がスペインのワイナリーを巡る中で田川氏と出会い、そこから長く交流が続いています。 だからこそ、現地の空気や人の温度まで感じられるリアリティがあります。 バレンシアでつながった、二人の講師...
フアン・ムニョス先生監修。スペインのベルモットの歴史と食文化をひも解き、レウスに根づくベルモット文化から、現代の多様なスタイルや料理とのペアリングまで紹介します。
2月2日から、高品質スペインワインの国際見本市 Barcelona Wine Week がバルセロナで開催されます。そのBWWの舞台で、筆者が取り組む 「バルセロナ·ワイン·テスト(BWT)」 のプレゼンテーションを行うことになりました。テーマは、「消費者と専門家は、同じワインを好むのか」。2月2日17時より、消費者と専門家(1/26開催)を対象に実施した2つのワインコンクールの結果と、そこから得られたデータが示す“市場のリアル”を発表します。
サン・セバスティアンの人気レストラン〈Narru〉で味わう、料理とワインの調和。食後まで続く上質な美食体験をレポート。
先月「Spanish Lifestyle」でご紹介した「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、多くの皆さまのご協力のもと、無事に幕を閉じました。バルセロナ初の一般参加型ワインコンクールとなった本イベントには、150名の参加者が集い、200種類以上のワインをブラインドでテイスティング。会場は熱気に包まれ、ワイン文化の新たな可能性を象徴する場となりました。 バルセロナワインテストCEOのロジェール・グリフォイ・デクララをはじめ、「Spanish Lifestyle」でもおなじみのテクニカルディレクターのフアン・ムニョス先生、そして筆者自身もチームメンバーとして運営に携わり、約1年にわたり準備を重ねてきました。正直、これまでで最も忙しく大変な1年でした。しかし、若き審査員たちが「また来年も絶対に参加したい!」「ワインがもっと身近な飲み物になった!」と目を輝かせる姿を目にした瞬間、苦労はすべて報われたと感じました。 今回は、現地で紹介された内容を基に、イベントの模様を日本語でお届けします。 バルセロナ・ワインテスト・アーバン2025、大きな成功150名の若者が200種以上のワインをブラインドで体験!バルセロナ 11月7日金曜日、バルセロナのホテル・インターコンチネンタルにて、第1回となる「バルセロナワインテスト・アーバン2025(Barcelona Wine Test Urban 2025)」が開催されました。本イベントは、消費者が本当に好むワインを明らかにすることを目的に設計された、新しいスタイルのワインコンテストです。期待を大きく上回る結果となり、150名の参加者が集まり、さまざまな産地・スタイル・価格帯の200種類以上のワインをブラインドで評価しました。 この呼びかけには特に若い層を中心とした多様な参加者が集まり、来場者は男性55%、女性45%という構成。ワイン愛好家や、新しい銘柄を発見したいと願う一般のワインファンが多数参加しました。応募希望者が定員を大きく上回り、多くの方の参加をお断りせざるを得ないほどでした。これは、テイスティング体験型イベントへの関心の高まりと、消費者の声を重視するワイン業界の新たな動きを象徴しています。 試飲セッションでは、各参加者に15杯のワインがラウンド形式で提供されました。ワインごとに、参加者はボトルのQRコードを読み取り、スマートフォン上の簡易テイスティングシートで「香り」「味わい」「バランス」「好感度」を評価します。ブランド名や原産地、価格は一切知らせず、参加者は独立した秩序ある環境で、完全にブラインドの評価を行いました。 「アマチュアの参加者が15種類ものワインを評価するという挑戦には、少し不安もありましたが、結果はまさに“満点”でした」と、本大会のチームメンバーでありソムリエ養成講師でもあるフアン・ムニョス氏は語ります。「参加者たちは、一つひとつのワインをしっかり味わい、比較し評価していました。その姿は本当に模範的で、頼もしく感じました。」 一方、同チームのロジェール・グリフォイ・デクララ氏は、この規模のテストにおける技術的挑戦について次のように述べています。「初回ということもあり、技術面と物流面の完璧な運営を優先するため、出品ワインを200本に限定しました。評価はすべてリアルタイムでスマートフォンから行われるため、数十件の同時投票には大きな技術的負荷がかかります。まずは体験の質を確実に保証することを最優先にしました。その結果、すべてが完璧に機能しました。」 事前の参加者インタビューでは、多くの若者が「ワインは遠い存在」と感じていることが分かりました。しかし、今回のような動的で参加型、さらにガイド付きのテイスティング体験を通じて、ワインに親しみを感じるきっかけになったことが確認されました。これは、新しい世代との接点を模索するワイン業界にとって、大変意義のある成果と言えます。 テイスティング後には、コンテストに出品した一部のワイナリーの代表者が参加するショールームが開かれ、参加者が生産者と直接会話しながらワインを再度試飲する交流の場となりました。この空間は、造り手と消費者が出会い、品種や地域、スタイル、トレンドについて自由に語り合える貴重な場となりました。 第1回大会の成功により、「バルセロナワインテスト・アーバン2025」は、従来のコンテストに代わる新しいモデルとして、革新的な一歩を踏み出しました。消費者の意見を中心に据えたハイブリッドな試みとして、「味わう」「学ぶ」「共有する」という体験を通じて、人々をつなぐ新しいワイン文化の形を提示したことも、大きな成果です。 主催者は今後、消費者による総合評価と、来場者が最も高く評価したワインの最終ランキングを発表する予定です。また、審査結果や受賞ワインの詳細は、来年2月に開催される「バルセロナワインウィーク(Barcelona Wine Week)」で発表されます。 さらに、次回はプロフェッショナル部門「バルセロナワインテスト・プロフェッショナル2026」が、2026年1月27日にバルセロナで開催されます。こちらは、バイヤー、ソムリエ、ジャーナリスト、ワインコミュニケーターなど業界の専門家が集い、100点満点方式のブラインド・テイスティングを実施。参加ワイナリーにはメダルおよび品質認証が授与される予定です。 最後に 「バルセロナワインテスト・アーバン」を通じて、若い世代がワインに触れ、味わい、学び、共有する場が生まれたことを実感しました。この試みは、次世代の嗜好や考え方を尊重しながら、ワイン文化を新たな形で広げていく可能性を示しています。ワイン業界にとっても、若い世代との接点を深める貴重な機会となりました。 「バルセロナワインテスト・アーバン」は、次世代にワイン文化を継承し、業界全体を活性化するプラットフォームとしての役割を掲げています。参加者と造り手、地域社会をつなぐ架け橋として、ワインを通じた新しい体験の場を創出することを目指しています。来年はさらに国際的な広がりも視野に入れ、より多くの皆さまに感動的で楽しい体験をお届けできるよう、準備を丁寧に重ねてまいります。 【関連記事】バルセロナ発ワインコンクール ― バルセロナワインテスト (Barcelona Wine Test)【2/2 BWW発表】消費者は専門家と同じワインを選ぶのか? バルセロナワインテストが明かす真実【バルセロナワインテスト・アーバン2025 メディア掲載まとめ事】・VineturEl Barcelona Wine Test Urban 2025 reúne a 150 jóvenes en una cata a ciegas de más...
カタルーニャ州バルセロナで、全く新しいワインコンクール「バルセロナワインテスト(Barcelona Wine Test)」が誕生しました。 近年、世界的に若者のアルコール消費は変化していますが、地中海諸国ではワインは昔から人々の暮らしに寄り添う特別な存在。食卓を彩り、人と人との絆をつなぐひとときを育んできました。バルセロナワインテストは、このワイン文化の魅力と価値を未来につなぎ、次世代に受け継ぐため、ワインを楽しむ文化の継承と業界全体の発展を目指す有志が集結して誕生しました。 バルセロナが舞台の理由 バルセロナはワインとトレンドが息づく街であり、国際的にも高く評価されています。ここでは伝統、ガストロノミー、観光、そして地中海文化が調和し、革新と創造性が自然に共存しています。さらに、スペインワインの国際見本市として、年々その存在感を高める「Barcelona Wine Week(BWW)」も、バルセロナをワインの都市として後押ししています。 そのバルセロナから、新しいワインコンクールが誕生しました。生産者、コミュニケーション、マーケティング、テクノロジーのプロフェッショナル、そしてソムリエで教育者でもあるフアン・ムニョス先生と、筆者自身を含む多様なメンバーが力を合わせて立ち上げた―「バルセロナワインテスト(Barcelona Wine Test)」です。このコンクールは、単にワインを評価する場ではありません。生産者を応援し、業界を盛り上げ、そしてワインの未来をともに築いていく―そんな新しい挑戦の舞台です。バルセロナから始まるこの試みが、次世代へとその価値をつなぐ小さな一歩となることを願っています。 バルセロナワインテスト ― 2つの国際コンクール 1. バルセロナワインテスト・アーバン 2025(ワイン&ワイン由来部門)2025年11月7日開催 バルセロナの消費者と感度の高い若者が審査する、世界初のブラインドテイスティング形式ワインコンクール。 コンクール当日、Showroomで、消費者と業界関係者に直接PR 受賞ワインは「Barcelona Wine Week 2026」で国際発表 バルセロナの厳選したワイン専門店で試飲販売プロモーション(Barceloma Wine WeekのLike the cityの一貫として) 長期サポートでブランド価値を持続(オプション) 2.バルセロナワインテスト・プロフェッショナル2026(ワイン&ワイン由来部門)2026年1月26日開催 世界的に活躍する一流ソムリエやバイヤー、ワインジャーナリストによる厳正なブラインドテイスティングで、ワインの品質と市場での競争力を客観的に分析。 メダル受賞は品質と信頼性の証となり、輸出や販路開拓の戦略的機会を提供 バルセロナという国際ブランドの影響力により、受賞ワインは欧州および世界市場で高い注目を獲得 専門家による評価データを体系的にまとめた詳細レポートが、戦略立案やブランド価値向上の重要な指針に 販売・輸出支援やコンサルティングを含むサポートプログラム(オプション) 最後に 今日ご紹介したバルセロナ初のワインコンクール、「バルセロナワインテスト」は、“Spanish Lifestyle”のコンセプトを表現する場でもあります。ワインの未来を見つめ、造り手と飲み手、業界と消費者、そして地域社会と世界をつなぐ架け橋となることを目指しています。このコンクールを通じて、参加者一人ひとりが互いの文化や価値観に触れ合い、新しい発見や学びを得ることができます。また、受賞ワインは専門店や国際市場での販路拡大、輸出の機会へとつながるなど、産業としての成長も後押しします。バルセロナワインテストは、単なるワインコンクールではなく、業界全体を盛り上げ、次世代にワイン文化をに継承していくためのプラットフォームなのです。バルセロナは、多様な文化を受け入れ、創造性を育む土壌を持つ街。ここでは、日本文化や日本食が長年にわたり高い人気を得ており、それに伴い、日本酒やジャパニーズウイスキー、さらには日本ワインへの関心も高まっています。 日本でワインを造る皆さまにも、ぜひこの輪に加わっていただき、ともに未来のワイン文化を育んでいければ、これ以上の喜びはありません。 Barcelona Wine Test バルセロナワインテストBarcelona Wine Test Web サイト@bcnwinetest Barcelona Wine Testについてのお問合せはこちらから...
これまで「LOHASPAIN’S Store」をご利用くださった皆さまへ いつもLOHASPAINをご覧いただき、ありがとうございます。 これまで「LOHASPAIN’S Store」では、イベントチケット等とともに、スペイン産の輸入食材を販売してまいりましたが、9月末をもっての輸入食材の販売のみ、を終了いたしました。 10月からは、スペイン産の輸入食材は、輸入元であるLA PASIONが運営する新しいオンラインショップ 「LA PASION'S STORE」にて販売いたします。 「LA PASION'S STORE」は、「LOHASPAIN’S Store」の移転やリニューアルではなく、LA PASIONが取り扱うスペイン産の食材をお届けする新しいオンラインショップです。 これまで「 LOHASPAIN’S Store」を訪れてくださった皆さま、そしてスペインの食材を選んでくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。なお「LOHASPAIN’S Store」は今後も、WEBマガジン"LOHASPAIN”に関わる様々なサービスをご購入いただけるオンラインショップとして、これまで通り運営してまいります。 「知る」楽しみと「味わう」楽しみ これからは、それぞれの場所で、それぞれの役割を大切にしながら、スペインの食の魅力をお届けしていきます。 「LOHASPAINのWEBマガジン」では、スペインの食文化や料理、食材、生産者などを「知る」楽しみを。 「LOHASPAIN’S STORE」では、スペインワインと食協会の活動の一環として開催するイベントやセミナーなどを通して、スペインの食や文化に「出会い、集う」楽しみを。 そして「LA PASION'S STORE」では、スペインから届いた食材を「選び、味わう」楽しみを。 それぞれの場所から、スペインの食の魅力をお届けしていきます。 これからも スペインの食を、もっと味わいたい方へ スペインの食材を実際に選び、味わってみたい方は、輸入元LA PASIONが運営するオンラインショップ 「LA PASION'S STORE」をご覧ください。 オリーブオイルをはじめ、これからもLA PASIONが選び、輸入するスペインの食材をご紹介していきます。 また 「LA PASION'S STORE」では、産地や生産者、味わい方、料理との合わせ方など、スペインの食をより楽しんでいただくための情報もお届けしていく予定です。 「 LA PASION'S STORE」はこちらからご覧いただけます。 https://la-pasion.square.site これまで「LOHASPAIN’S Store」をご利用くださった皆さまにも、これからスペインの食に出会う皆さまにも、新しい味わいとの出会いを楽しんでいただければ幸いです。 ...
いつも当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。 このたび発生した熊本県を中心とした地震の影響により、各配送会社におきまして熊本県を発着するお荷物の受付停止、および一部地域でのお届け遅延が発生しております。 現在、当店で利用しております配送会社においても、以下の影響が出ております。 日本郵便(ゆうパック)について 熊本県全域に発着するゆうパックのお引き受けを一時的に停止しております。九州地方を中心とする地域で引受けまたは配達となる郵便物およびゆうパックなどのお届けに遅れが生じる可能性があります。 https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/pressrelease/9879629480.html そのため熊本県を発着するご注文につきましては、現在発送を承ることができない状況です。また、その他の地域につきましても、道路状況や配送会社の対応状況により、お荷物のお届けに遅れが発生する可能性がございます。 当店では、ご注文いただいた商品をできる限りお届けできるよう努めておりますが、安全を最優先に配送会社の状況を確認しながら対応してまいります。 お待ちいただいているお客様にはご不便とご心配をおかけいたしますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。 被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。 配送会社からのお知らせ 最新の配送状況につきましては、各配送会社の公式案内をご確認ください。 ・日本郵便(ゆうパック) 郵便・荷物の配達状況についてhttps://www.post.japanpost.jp/newsrelease/pressrelease/9879629480.html *配送状況は随時変更される可能性がございます。
2026年夏季休業のお知らせ *夏季休業のお知らせ* 誠に勝手ながら、2026年8月1日(土)から16日(日)まで、夏季休業とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 【オフィス休業期間】(※通常土日休業を含む休業期間です) 2026年8月1日(土)~8月16日(日) 【商品のお届けについて】 ・2026年7月31日(金)午前までのご注文→ 8月3日(月)までに発送 ・2025年8月1日(土)~16日(日)までのご注文→ 8/17(月)から順次発送 【Storeのご注文について】 インターネットは24時間注文受付しております。 【お問い合わせについて】 7月31日(土)12時以降及び、休業期間中のお問い合わせにつきましては、お電話、メールともに8月17日(月)12時以降、順次折り返しのご返答となります。予めご了承いただきますようお願い申し上げます。 撮影:Tomoko Kato 運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION
ゴールデンウイーク休業のお知らせ いつも当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、下記の期間をゴールデンウイーク休業とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 【オフィス休業期間】 2026年4月28日(火)~5月7日(木) 【商品のお届けについて】 ・2026年4月26日(日)までのご注文→ 4月27日(月)までに発送 ・2026年4月27日(月)~5月7日(木)までのご注文→ 5/8(金)から順次発送 【Storeのご注文について】 インターネットは24時間注文受付しております。 【お問い合わせについて】 4月26日(月)12時以降及び、休業期間中のお問い合わせにつきましては、 お電話、メールともに5月8日(金)12時以降、順次折り返しのご返答となります。 予めご了承いただきますようお願い申し上げます。 運営管理:LOHASPAIN(ロハスペイン) 株式会社LA PASION
いつもオンラインショップ「LOHASPAIN」をご利用いただき、ありがとうございます。 これまでできるだけ現状の送料を維持できるよう努めてまいりましたが、配送会社の料金改定や物流コストの上昇に伴い、このたび送料を見直すこととなりました。 日頃ご利用いただいている皆さまにはご負担をおかけしてしまい、大変心苦しく思っておりますが、これからも安心してお買い物を楽しんでいただけるよう、より良い商品とサービスをお届けできるよう努めてまいります。 ■改定日2026年3月17日(火)ご注文分より ■送料全国一律 880円(税込) ■送料無料について8,800円(税込)以上のご注文で送料無料となります。 何卒ご理解いただけますと幸いです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。 無料購読はこちらから。
旅のなかで舌が慣れはじめた3日目、完食の歓びと、記憶に残る香りに包まれて・・・。 「Esencia ─ 本質をめぐる旅」では、食を通して感じられる価値観の“少し先”に出会う瞬間を綴っています。 今回の舞台は、カタルーニャ地方の美しい町·ジローナから。 プレスツアーにて連日のガストロノミーなフルコースの中、驚くほど自然に、心と体に馴染んでいったディナーがありました。 ■ 体と心に、ちょうどいい料理たち プレスツアーが始まってから、毎食がフルスケールの美食体験。 ありがたいことにスペインらしい豪快なポーションと味の奥行きに魅了されながらも、完食できたのは初日だけでした。私達は一般の方々より強靭な胃袋をもつメンバーであるにも関わらず。 しかし3日目の夜、ジローナのレストランでは、たしかに何かが違いました。 ジローナで21時。店の外観 まずは前菜2品。 サラダ パテ サラダ、パテと、それぞれ素材の生かし方、調味料の加減、香りの立たせ方が実に繊細。 口にした瞬間に「これは最後まで行ける」と直感しました。 野菜のグラタンは、とろけるように優しく、野菜だけということが信じられないほど旨みがあります。 野菜のグラタン 魚料理は、皮の火入れも塩加減も絶妙。身もふっくらジューシーな仕上がりです。 肉料理では思わず「これぞ、体が受け入れるボリューム」と感じたほど。付け合わせのジャガイモまでしっとりホクホクしていました。 肉料理 そしてデザートにたどり着いた時、ふと気づいたのです。 誰一人、途中でフォークを置いていない!笑 ■ プロとしての直感が震えた、オリーブオイルとの出会い この夜、料理の背景にある“香りの本質”に心から感動したのは、実は、あるエキストラバージン·オリーブオイルでした。 私は職業柄、というより幼い頃から香りにとても敏感です。 とくにオリーブオイルについては、オリーブオイルソムリエの勉強をしたこともあり、わずかなニュアンスにも反応してしまいます。それは、おそらく一般的には気づかれないような香りの奥に隠れている香り。ごくごく微細なネガティブ要素、たとえば保存環境による変化にまで反応してしまう、少し“やっかいな”嗅覚ともいえます。 スペイン産はもちろん、スペイン産でなくとも上質なオイルが存在するのは理解しているし、実際に食べて理解しています。その味わいには、心から信頼できるものがたくさんあります。わざわざ書くまでもありませんが、自分が輸入しているオイルだけが良い、というつもりはまったくありません。 実際、レストランで100%ネガティブ要素を感じることがないオイルに出会うことも、何度かありました。 ただ正直なところ、やはりそれは稀です。私にとっては。 スペインでも日本と変わらず、レストランに入るたび、必ずオリーブオイルをテイスティングします。ほんの一滴で、その日のテンションが決まることもあるほど。プロの視点から「これは間違いない」と、心から思えるオイルに出会える機会は、数多くのレストランを回っていても、そうそうあるものではありません。 だからこそ、このジローナのレストランで出会ったオイルには、本当に驚きました。ひと口含んだ瞬間に、背筋がすっと伸びてくるような感覚になり、座り直して、もう一度、全集中して味わったほどです。(全集中とはいえ、周りの方がそこまで気づかない程度に。笑) 澄んだグリーン、マイルドでフルーティーな味わい。心地よくポリフェノールが追いかけてくるような後味。そして何よりも“透明感”のある香り。 これは、誰かを持ち上げるためでも、比較するためでもなく、ただ「素晴らしいものに出会った」という純粋な驚きと喜びとして、残しておきたい記録です。 とにかく、あったのです。 この夜、このレストランに。...
「Esencia ─ 本質をめぐる旅」は、旅と日常のはざまにある風景や出会いを綴る連載です。 今回の記事は、プレスツアーの合間にほんの少しだけ生まれた、2つの街での“余白の時間”の記録。 ■ マドリッド 喧騒の中の静けさ、2時間の歴史散策 バラハス空港からお迎えのバスでホテルまで30分。 5ヶ月ぶりの街に降り立ったその日、午後の光は驚くほど柔らかかったことを覚えています。 目に入る風景が、一瞬で幸せな気分にしてくれました。 短い時間であっても、身体がこの街の空気に順応していくのを感じます。 この日は風が少し冷たく、でも空が澄んでいてどこまでも青かったです。 何度訪れても、マドリッドには「また歩きたくなる通り」があります。歴史的な重みと、日常の軽やかさ。そのどちらもが同居しているこの街の魅力に、またひとつ、心を奪われました。 スペインの中でも、ここは特に“歴史”が街に溶け込んでいて、観光地でありながら遠い過去、確実にここにいたであろう彼らの「日常の延長線」に足を踏み入れたような気持ちになれました。 ■ ジローナ 物語と香りに満ちた、サン·ジョルディの日の街 ジローナにあるノエルアリメンタリア(Noel Alimentaria)の取材からバスに揺られて約一時間。18時から21時までジローナの中心地を観光しました。 ジローナの旧市街を歩いたこの日、4月23日はカタルーニャの人々にとって特別な祝日「サン·ジョルディの日」。バラと本を贈り合うこの伝統的な祭りは、街のあちこちにささやかな物語の気配を運んできます。石畳の通りには、バラの花束を手にした人々が行き交い、本屋や露店が広場にまで並びます。誰かのために選ばれた一冊や、一輪の赤いバラが、街をやさしく彩っていました。 中世の街並みに溶け込むようにして行われるこの祭りには、騒がしさではなく、静かな祝福のような空気が流れています。知らずに訪れた街の、その日だけの表情。ほんの2時間の滞在でも、その特別な空気を肌で感じられたことが、何よりの贈り物になりました。 ■ 「旅」と「余白」 プレスツアーはどうしてもスケジュールが詰まりがちだけれど、こうした余白の2時間が、 むしろ旅の本質を浮かび上がらせてくれることがあります。 効率よく「何を見るか」ではなく、どんなふうに感じたかを記録する。 それが「Esencia」の目指す旅のかたちです。 いつか誰かが、マドリッドやジローナを肌で感じたくなった時、 このエッセイが小さな手がかりになりますように。 Tomoko Kato 加藤智子Editor-in-chief 福岡県出身のフードジャーナリスト、インポーター。1997年から様々なレストランにて調理やワイン販売などの経験を積み、リストランテ「アクアパッツァ」にて広報・PRとして従事。2009年、スペイン産オリーブオイルに一目惚れし「LA PASION」を立ち上げ、今年で16年目を迎えるインポーターとして多くの顧客に恵まれている。2011年に「スペインワインと食協会」を設立。企画運営している「スペインワインと食大学」は人気講座に成長を遂げ、企業や行政からオファーが相次ぐ。取材・執筆では、スペイン・アンダルシア州政府より日本代表として現地スペインに正式招聘されるなど、企業や州政府からの取材依頼が絶え間なく続いている。Webマガジン「LOHASPAIN」の編集長として、スペイン食文化やワインの魅力を国内外に発信中。 @ tomoko_kato_lapasion
旅のようでいて、どこか日常の延長にも感じられる時間を綴る連載「Esencia ─ 本質をめぐる旅」。スペインの食と文化の中に息づく“静かなラグジュアリー”を追いかけながら、都市と地方をめぐって気づいたことを記していきます。 今回はその特別編として──スペインのマドリッド、バルセロナ、トレドで出会った注目のレストラン8軒をご紹介します。現地の食材と技術を活かした料理、それぞれの場所からの持続可能な取り組み。個性豊かなコンセプトをもつこれらのレストランは、スペインの食の最前線を感じさせてくれました。
Esencia – 本質をめぐる旅【Chapter.1】──ハティバの街を歩く プロローグ:歴史が息づく、美しい街への招待
スペイン・トレドの田舎町に、知る人ぞ知るレストランがあります。地元の人々に愛され、遠くからの訪問者をも魅了する、その店。派手な看板はもちろん、華やかな装飾もありません。けれど、ここには確かな料理と、シェフやスタッフたちの情熱があるのです。 わたしがこの店を知ったのは、トレドを訪問した際にマンチェゴチーズの生産者が連れて行ってくれたからです。「自慢のマンチェゴでつくられていて、すごい賞を受賞したスイーツがあるよ」と。車でオリーブ畑が広がる大自然を抜けて、トレドの田舎道を進んでいきます。緩やかな丘陵地帯を抜け、素朴な風景の中にぽつんと現れたのは、一軒のレストランです。
以前、スペイン・プリオラートにあるエルモラール村の畑を訪れて、印象に残ったのはオリーブの木だけではありませんでした。 畑のことをスタッフに聞いていると、こんな話が出てきました。ワイナリーの当主は、自分たちの畑の端まで草を刈るのだそうです。 自分たちの畑では農薬を使わないのは当たり前。それでも畑の周りにある公共の道に雑草が多くなると農薬が撒かれてしまい、畑の外の農薬が雨で流れてくる可能性がある。だから畑の境界まで気を配るというのです。 自然を守るからといって何もしないわけではないし、人間の都合で自然を動かそうとするわけでもない。そのときに必要なことをしっかりと見て、考えて、判断する。 この話を聞いてから、グリフォイオイルを「特別」だという人が少なくないのか、グリフォイオイルの在り方がなぜ素敵なのか、つくられ方のこだわりがあるのか、筆者の中で少しずつ、つながってきたことを覚えています。 5代続くグリフォイワイナリーの畑には、ブドウの木が見える場所に、アーモンドの木やオリーブの木があります。 オリーブの木は、樹齢を正確に数えることも難しいほど古い木もありました。 グリフォイオイルとなるオリーブの収穫は、一度ではありません。 10月には緑色の実。11月には緑から赤へ色づき始めた実。12月には、完熟した黒い実。3回に分けて収穫し、それぞれ別々に搾ったオイルを最後にブレンドします。 早摘みの実からはフレッシュさを。完熟した実からは、穏やかな苦味とまろやかさを。その間をつなぐのが中間の収穫です。 一度で収穫するより手間はおよそ3倍。それでもこの方法を続けています。理由は、彼ら自身が毎日食べたいと思うオイルの味わいだから。 現地では、4人世帯がひと月に使うオリーブオイルは平均5Lほど。パンにつけ、サラダにかけ、マヨネーズをつくり、焼く、煮る、揚げる。オリーブオイルは、特別な料理のためだけにあるものではありません。 グリフォイオイルは、日常の料理に使うことを前提につくられています。 100%アルベキーナ種。 バターのようなコクがあり、熟したバナナやナッツを思わせる香り。苦味や辛味はやわらかく、後味はすっと消えていきます。低温で搾るのも、効率より品質を優先するため。 畑では収穫の時期を分け、搾油では温度を抑える。手間のかかる方法を選ぶのは、自分たちが毎日食べたいと思う味にするためです。これは、ワイナリーで語られている「何をするか」だけでなく「何をしないか」も判断する、という考え方にもつながっています。畑の状態を見て、必要なところだけ手を入れる。 日本でオリーブオイルを選ぶとき、品種や産地を見ることはあっても、その木がどんな場所で育っているのかまで考える機会は、そう多くありません。けれどこの畑を歩いて、話を聞いてからボトルを見ると少し見え方が変わります。 古いオリーブの木。3回に分けた収穫。低温での搾油。そして、畑の境界まで気を配るという仕事。まずは、いつものパンやサラダに。 どんな季節にも毎日の料理に使いながら、グリフォイオイルがどんな場所から届いたオイルなのかを知っていく。 味わえば、味わうほど、春、夏、秋、冬とどの季節にも寄り添ってくれる味わいだと気が付きます。 シンプルなガーリックトースト、魚介、そしてお肉も、どんな食材も引き立ててくれる。 そんな楽しみ方が、このオイルには合っていると思います。 Tomoko Kato 加藤智子 Journalist (Spanish Food Culture & Wine) & Editorial Producer 福岡出身のジャーナリスト/スペイン食文化・ワイン専門、編集プロデューサー。料理人、ワイン販売、広報・PRを経て、輸入・販売の(株)LA PASIONを設立し、インポーター業は17年目を迎える。2011年「スペインワインと食協会」を創設し、スペイン食文化とライフスタイルを軸に多くのイベントや講座をプロデュース。ジャーナリストとしてスペイン州政府、企業団体や生産者からの招聘を受け、現地展示会や生産者プレスツアーに参加するほか、取材、イベント企画を行う。協会公式サイトおよびWebマガジン「LOHASPAIN」は編集長として、コンテンツ企画・構成・執筆を手がけ、スペインワインと食文化の魅力を国内外に発信中。GPE スペイン・ワイン・テロワール・ディプロマ|Spanish Wine Specialist・Spanish Pantry(ICEX公認)|オリーブオイルソムリエ® @...
スペインから、今季のオリーブオイル「カシータス・デ・ウアルド」がまもなく届く時期となりました。 毎年、春の気配が感じられる季節になると、新モノのオリーブオイルの入荷を楽しみにしながら準備を進めています。 というのは、オリーブの味わいもまた、ブドウ、イチゴやキュウリなどと同じように、その年ごとに少しずつ味わいがちがうからです。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑の横にある畑のトマト すべてがまったく同じではない。だからこそ、一年をかけて育くまれ、現地で丁寧につくられた新しいロットが、今年はどのような香と味わい見せてくれるのか。最初にわかる瞬間は、少しの緊張と楽しみがあるのです。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑 一方で今年は、輸入をとり巻く環境にこれまで以上に大きな変化が生じています。 昨年より続く円安、世界的な物価上昇に加え、直近では中東情勢の影響により航空輸送にも大きな変動が出ています。航空会社からは航空貨物運賃(AIR FREIGHT)が従来の倍以上になるとの連絡を受けています。 できる限りこれまでの条件を維持できるよう努めてまいりましたが、現在の国際物流状況では難しく、今季入荷の新しいロットより新価格でのご案内をお願いすることとなりました。 私たちにとっても大変心苦しい決断ではあります。それでも変えたくなかったのは、中身そのものです。 昨年、料理の現場でつかってくださっているシェフの方から、こんな言葉をいただいたことがありました。 「最近は価格を抑えるために内容や品質が変わってしまうものも少なくないけれど、あなたが選ぶオイルはそういうことがない。ちゃんとつくられている。食べればわかる」派手なちがいではなくても、味わったときに確実に伝わるものがある。そう言っていただけたことが、強く印象に残っています。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑の中にある搾油所にて 世界情勢はもちろんですが、日本と同じく、スペインでも気候変動が心配される昨今です。それでも現地の生産者たちは、変わらず目の前のオリーブに真摯に向き合い、その年ごとの実りをベストな状態になるよう誠実に仕上げています。 味わいをごまかすなんて、もってのほか。無理に整えすぎるのではなく、自然に敬意を払って、コンセプトを守りながらも、その年の個性をきちんと残した味わいを大切にしてくれています。その積み重ねが、香りや味わいの奥行きにつながっているのだと思います。 カシータス・デ・ウアルド:搾りたてのエキストラバージン・オリーブオイル 今季からの価格改定をご案内した後にも、小売店様や料理人の方々からも、変わらずご注文をいただいております。 老舗のシェフからは、「あなたたちのオリーブオイルが好きなので、価格の高騰はやむを得ないです。まだよろしくお願いします」というお言葉もいただきました。 また「私たちの代わりに、現地に行ってみてきてくれたオイルだから信頼できるんです」とか、「これからも応援しています」などと、声をかけてくださる方々が少なくありませんでした。その言葉に励まされながら、今回も準備を進めています。 カシータス・デ・ウアルド:搾油所から出荷されるオイルの確認 そのため入荷前ですが、新価格となっても変わらず、すでにご予約分でほぼ完売しております。通販分としてなんとか確保した分は限られた数量となっております。 もちろん今季も緊急の追加発注も検討します。しかし現在、航空便だけでなく船便も遅れています。すでにカタルーニャ、ラ・マンチャとそれぞれこちらに向かっている船が、実際に東京に到着しないことには、次回入荷時期を明確にお約束できない状況です。 カシータス・デ・ウアルド:子どもから始める本物の味わい 毎日の食卓でつかうひとさじとしても、料理の仕上がりを支えるひと回しのオイルとしても。プロアマ問わず、できる限り今年も安心してお選びいただける一本をお届けできればと考えております。 来週は、メールマガジン読者の皆さまへ先行してご案内を予定しております。ご購入をご希望の方は、どうぞお早めにご覧いただけましたら幸いです。 カシータス・デ・ウアルド:オリーブ畑 「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから。 Tomoko Kato 加藤智子 Journalist (Spanish Food Culture & Wine)...
スペインから、日本へ。 これまでにないコンセプトをまとったオリーブオイル、その名も「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」が、いよいよ日本に上陸します。 その特徴は、味わいを音楽のジャンルで表現していること。 青いボトルは JAZZ。 赤いボトルは BLUES。 それぞれのオイルがもつ香りや余韻、口に広がる印象そのものを、音楽の個性に重ねて表現しています。 まるでひとつのレコードを選ぶように、その日の気分で一本を選ぶ。 そんな感覚を食卓にもたらしてくれるオイルです。 青はJAZZ。香りを奏でる一本 「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」の青ボトルJAZZにつかわれているのは、マイルドでやわなか個性をもつアルベキーナ種。 オリーブオイルの中でも、やわらかく繊細な味わいで知られる品種です。グリーンオリーブ、青リンゴ、青いアーモンドを思わせるフルーティーな香り。苦みはほとんどなく、わずかな辛みだけが心地よく残る。口当たりはなめらかで、とてもクリーンでフレッシュ。 まるでジャズが流れるように、繊細で軽やかに料理へ寄り添います。 白身魚、グリルチキン、フレッシュなチーズ、焼きたてのピザにひとまわしかけるるだけで、朝の一皿が特別になります。まるでJAZZの旋律のように、軽やかで洗練されたニュアンスが楽しめます。 赤はBLUES。深みを響かせる一本 「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」の赤ボトルBLUESにつかわれているのは スペインを代表する品種、ピクアル種。 青い葉や青いバナナ、そしてミントを感じさせる立体的な香り。第一印象から複雑でアロマティック、インテンスで濃厚です。余韻が長く続くのが特徴です。 ひと口で、料理の輪郭が変わる。卵やオリーブなど具材の多いサラダはもちろん、焼きたてのパンや肉料理、グリル野菜、お米料理に合わせると、その奥行きが際立ちます。 BLUESのように深く、余韻が残る一本です。 手がけるのはスペイン屈指の名門生産者 このシリーズを生み出しているのは、スペインでもトップクラスの生産者。 古都トレドに拠点を置く名門生産者、カサス・デ・ウアルド社です。 スペイン国内はもちろん、世界のさまざまなコンテストで最高評価を獲得するオイルも手がける実力派。その品質は世界市場で高く認められています。 確かな品質に、音楽という個性を重ね、デザインと物語が加わったスペシャルなエキストラバージン・オリーブオイルがこのシリーズです。 その背景については、別記事で詳しく紹介しています。 【生産者紹介記事はこちら】https://spainwinefood.org/hualdo/ オリーブオイルは、調味料からライフスタイルへ これまでオリーブオイルは「健康にいいもの」、「料理に使うもの」として選ばれることが多かったかもしれません。 でも「Rock'n R'Olive(ロックンロリーブ)」は違います。 流したい音楽が変わるように、装いのちがいを楽しむように、その日の気分でオイルを選ぶ。 今日はどんな音楽で料理する?そんな気分で選べるから。 食卓に音楽のような感性を持ち込む、新しい楽しみ方です。 気づいたらオイルを選ぶ時間まで、美しくなる。まさに、味わう音楽。 今日は軽やかなJAZZか、それとも奥深いBLUESか。 その日の料理、その日の気分、その日の空気で選ぶ。...
一晩で完売したアーモンドショコラ。 その理由を確かめに、大阪へ行ってきました。目的は、ただ取材をするためだけではありません。 扉を開けた瞬間、空気が変わる パティスリーの工房に足を踏み入れた瞬間、ふわりと立ち上る、甘く、複雑な香りに包まれました。 大きなオーブンでは生地が焼かれ、コンロではカスタードクリームが炊かれ、中央の作業台では生クリームが泡立てられています。台の向こう側では、別のケーキのための計量が行われ、どこからか、紅茶の香りも漂ってきます。 空気そのものが、ここで生まれるスイーツの世界観を物語っていました。 ラルゲタアーモンドショコラ、まずはキャラメリゼから始まる まず見せていただいたのは、アーモンドのキャラメリゼ。銅鍋の中で砂糖の色が少しずつ深まり、艶が生まれていきます。「ここだ」という瞬間に、ラルゲタアーモンドを投入。一気に混ぜると白くなり、そこからさらに混ぜながら火を入れてキャラメリゼしていきます。 色づき始めたところで火を止め、バターを加え、アーモンド同士がくっつくのを防ぐ。ほろ苦く甘い香りにバターのコク。思わず香りにうっとりしそうになりますが、すぐにアーモンドをバラしていきます。 これは根気のいる仕事 冷蔵庫で粗熱を取ったアーモンドキャラメリゼに、いよいよチョコレートがかけられていきます。 「テンパリングしたチョコをアーモンドにまとわせていく」と聞くと、どこか優雅なお菓子作りを想像してしまします。けれども実際は、体育会系も顔負けの、ひたすら根気のいる作業でした。 とにかく、混ぜる。しかも、ゴムベラ一本で。 (テンパリングとは、チョコを美味しく仕上げるために必須な温度調整の工程です。50度→27度→30度と温度を細かく管理し、ココアバターを結晶にします。) つまり、テンパリング自体が、すでに繊細な作業なのです。 5回以上、同じ工程を繰り返す理由 ボウルの中のアーモンドにチョコをかけ、混ぜ、くっつき合うアーモンドを手でほぐす。そしてまた、丁寧にテンパリングしたチョコをかける。 この工程を、なんと5回以上。しかも毎回、チョコレートはテンパリングをし直す。それはもう、見ているだけで、手首や腕にじわりと重みが伝わってくるような作業でした。 何度も「1分間に何回混ぜているのだろう」と数えようとしましたが、おいつきません。4回目、5回目と、疲れがピークに近づく頃でも、1回目から同じ精度で温度計をつかい、チョコの状態を整えていました。 シンプルだからこそ、ごまかしがきかない。 工程自体は、究極にシンプル。 けれどこれは、手作業の限界に近い仕事だと感じました。「少し多めにつくる」ということが、簡単にはできないはずです。スタッフの腕が回復しなければ、次はつくれないのです。 だからこそ、この味わいが生まれる。そう、心から納得しました。 大阪まで来た、本当の理由 今回、大阪まで足を運んだ理由は、ここにありました。 これまでLINEや電話越しにやり取りを重ねてきたオーナーの加奈代さんに、数年ぶりにお会いしたかったこと。そして、まだお会いできていなかったスタッフの皆さんに「ありがとうございます」と、直接お伝えしたかったこと。 昨年、ひと晩で完売したこと。多くの方が、このアーモンドショコラを心待ちにしていること。味わった方々から届く、その感動の声。 それを顔を合わせて報告し、感謝を伝えたかったのです。 ...
昨年「冬季限定販売」として、LOHASPAINのオンラインショップ「Store」から初めてご案内したラルゲタアーモンドショコラ。 驚くべきことにひと晩で完売となりました。 その様子を知ったパティスリーカノン(patisserie &cafe canon)のオーナー加奈代さんが連絡をくださり、急遽、製作してくださることになりました。 おかげさまで予定外に再入荷できたものの、2度目の販売も翌朝には完売してしまったのです。 手に取ってくださった皆さん、本当にありがとうございます。 「東京で販売しているのに、なぜ大阪のパティスリーなのか」 そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。 この点については、以前の記事で、素材との向き合い方や、ものづくりの考え方も含めて少し詳しく綴っています。 ご興味のある方はぜひ、そちらもあわせてご覧ください。 記事はこちら 一晩で完売するほどの反響をいただいた今、 「なぜ、あの味わいにたどり着いたのか」 「どんな人たちから、一粒が生まれているのか」 ここを、皆さんにきちんとお伝えしたいと感じています。 このアーモンドショコラに使っているのは、スペインでも希少なラルゲタ種のアーモンド。 風味豊かで、噛みしめるほどに旨みが広がる一方で、扱いは決して簡単ではありません。 すでに天然の海塩で塩味になっている個性をどう生かすか。 チョコレートと合わせたとき、アーモンドはどこまで主張するのか。 カノンのオーナー加奈代さんとは、何度もやり取りを重ねてきました。 そしてやっと来週、アーモンドショコラの取材のため、大阪を訪れる予定です。 パティシエの皆さんも、バレンタイン前にきちんとご紹介できるよう、忙しい時期にもかかわらずスケジュールを調整してくださいました。 今回の取材では、 ・なぜラルゲタアーモンドなのか ・どんな試行錯誤を経て今の形になったのか ・作り手が、このひと粒に込めている考え そうした完成品だけでは見えない部分にしっかり耳を傾けたいと考えています。 次回の入荷は、2月初旬を予定しています。 手作業のため数量は多くありませんが、その前にこのアーモンドショコラが生まれる背景を少しずつお届けしていきます。 取材後には、現場で見たこと、聞いたことをもとにあらためてレポートをまとめる予定です。 大阪にある加奈代さんのパティスリー:patisserie &cafe canon(カノン) 入荷の目処が立ち次第、ニュースレターをお読みの皆さんに、いち早くお知らせします。 「前回、間に合わなかった」という方も、どうぞ楽しみにお待ちください。 また改めて、ご案内いたします。...
かけるだけ、整うごはん。Vol.5 「ビネガーで!スキル0秒、レストラン級」 「かけるだけ、整うごはん。」は、 エキストラバージン・オリーブオイルを主役にしたレシピ連載です。 今日のご紹介は、ホワイトアスパラガスのチーズグラタン。 もう、冬がすぐそばに。 あたたかい湯気にのせられた香りで、 お腹がもっと空いてしまう。 洗って皮を剥いて・・・と、冷たい水をつかわずに、瓶詰め野菜をつかって オイルとチーズで焼いて、香りのいいビネガーをひとさじかける。 それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。 材料 瓶詰めホワイトアスパラガス 適量 とろけるチーズ ひとつかみ エクストラバージンオリーブオイル 少々 フルール・ド・セル(または粗塩) ロリ・フェレール・バルサミコ・レセルバ・シェリービネガー 少々 作り方(調理時間:3分) 温めたフライパンにオリーブオイルを入れ、アスパラガスを焼いたらチーズをのせて溶かす。 完全にチーズが溶ける前に、ひっくり返し、チーズがカリカリになるまで焼く。 仕上げにシェリービネガーをまわしかけ、天日海塩をぱらりとちらす。 味わうための小さなコツ • 最後にまわしかけたエキストラバージン・オリーブオイルとシェリービネガーがお皿に余ると、バケットをつけて最後まで楽しめます • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に 【今回使ったシェリービネガー】 ロリ・フェレール・バルサミコ・レセルバ(250ml) ・原料は、極上シェリー酒「ペドロ・ヒメネス」に使われる白ぶどう100%。 ・スペイン伝統の「ソレラ方式」で17年以上熟成されたその味は、バルサミコのようなコクと、 まるでワインのような滑らかな酸味を両立する、まさに“プロのための調味料”。 連載記事に登場したアイテムを、特別に。 「かけるだけ、整うごはん」に登場したシェリービネガーを、公式オンラインショップ「Store」にて、10月31日~11月14日(23:59まで)SETでお得な限定価格でご用意しました。 ◻︎ 【最大10%OFF】期間限定特別価格 ロリ・フェレール・バルサミコ・レセルバ 250ml https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/vinegar/products/loliferrer-bio12 ビネガーの記事 発酵のチカラ~シェリービネガー(酢)が私たちの体にもたらしてくれるもの〜 ...
かけるだけ、整うごはん。Vol.4 「焼くだけ!手抜きで、舌だけうならせる。」 ピリッとした寒さが増えてきた日々。 冬の訪れを感じるときだからこそ、 あたたかいものを、食べたくなる。 そんなとき手軽な缶詰をつかって、焼いて、 香りのいいオイルをひとさじかける。 それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。 材料 アンチョビのパテ 適量 とろけるチーズ ひとつかみ 市販のピザ生地(画像はカルディのもの) あれば大葉 せん切り 少々 エクストラバージンオリーブオイル フルール・ド・セル(または粗塩) 作り方(調理時間:3分) 市販のピザ生地にアンチョビペーストを塗って、オリーブオイルをしいたフライパンで焼く。(ペーストを塗った方が上) ピザ生地を取り、フライパンにとろけるチーズを入れ、10秒後にピザ生地を被せる(ペーストを塗った方をチーズにつける) 仕上げにエクストラバージンオリーブオイルをまわしかける。大葉の千切りを乗せ、好みで天日海塩をふりかける。 味わうための小さなコツ • オイルは、アンチョビに合わせて味わいにハーブのニュアンスやインパクトのあるものを選ぶ(大葉がなくてもオイルがいい仕事をしてくれるから) • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に 今回使ったオイル パラシオ・デ・ロス・オリーボス (500ml) 商品ページはこちら → https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/olive-oil/products/palacio-pic-250 • スペイン・ラ・マンチャ地方のピクアル種100%使用 • フレッシュな青い香りにエレガントな苦味と辛味が絶妙なバランス • ミシュランレストランのシェフからも選ばれているインパクトのある味わい 【レポート】「アクアパッツア」季節を語る一皿と、オリーブオイル https://lohaspain.spainwinefood.org/blogs/news-1/acquapazza まるで、食材の“引き出し役”。 忙しい日ほど、こんな主役級のオイルに頼ってみてください。 「かけるだけ、整うごはん」をすぐに始めたい方へ...
かけるだけ、整うごはん。Vol.3 「火を使わないごちそう(時短×非加熱)」 やっと秋晴れに恵まれて過ごしやすくなってきた日々。 季節の変わり目だからこそ、 体にやさしいものを、ちゃんと食べたいと思う。 そんなとき手軽な缶詰をつかって 香りのいいオイルをひとさじかける。 それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。 材料 アンチョビのパテ 適量 北海道産クリームチーズ 100g 牛乳 30g パン(お好みのもの) 大葉 みじん切り 少々 エクストラバージンオリーブオイル フルール・ド・セル(または粗塩) 作り方(調理時間:3分) パンを軽くトーストする間に、北海道産クリームチーズに少量の牛乳を混ぜ、なめらかなクリーム状にする。 トーストにクリームを塗り、その上にアンチョビパテを重ね、みじん切りにした大葉をのせる。 エクストラバージンオリーブオイルを少量かけ、仕上げに塩をひとつまみふりかける。 味わうための小さなコツ • オイルは、アンチョビに合わせて味わいにハーブのニュアンスやインパクトのあるものを選ぶ • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に 今回使ったオイル パラシオ・デ・ロス・オリーボス (500ml) 商品ページはこちら → https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/olive-oil/products/palacio-pic-250 • スペイン・ラ・マンチャ地方のピクアル種100%使用 • フレッシュな青い香りにエレガントな苦味と辛味が絶妙なバランス • ミシュランレストランのシェフからも選ばれているインパクトのある味わい 【レポート】「アクアパッツア」季節を語る一皿と、オリーブオイル https://lohaspain.spainwinefood.org/blogs/news-1/acquapazza まるで、食材の“引き出し役”。 忙しい日ほど、こんな主役級のオイルに頼ってみてください。...
かけるだけ、整うごはん。Vol.2 「火を使わないごちそう(時短×非加熱)」 なんとなく夏の疲れが残っている日。 台所に立つ気力もないけれど、 体にやさしいものを、ちゃんと食べたいと思う。 そんなとき、切った野菜に 香りのいいオイルをひとさじかける。 それだけで、静かに満たされる。 “整える”って、難しくない。 材料(1人分) • 白菜、おかひじき • エキストラバージン・オリーブオイル :ゆっくりたっぷりとひとまわし • 自然の塩(海塩) :ひとつまみ ・胡麻ドレッシング(市販のもの):大さじ1 • お好みで味変に:黒胡椒など 作り方(調理時間:1分) 1. 野菜を洗う。白菜は食べやすい厚さにスライスする。 2. 胡麻ドレッシングをかける。塩とオリーブオイルをやさしくかける 味わうための小さなコツ • オイルは、まろやかなものを選んで • 市販の胡麻ドレッシングを薄めるつもりでオイルをたっぷりかける • 黒胡椒を効かせるとワインにも合う一皿に 今回使ったオイル グリフォイ・デクララ・エキストラバージンオリーブオイル(500ml) 商品ページはこちら →https://lohaspain.spainwinefood.org/collections/olive-oil/products/grifolloil • スペイン・カタルーニャのアルベキーナ種100%使用 • さらりとした口当たりと、やさしいアクセント • ミシュランレストランのシェフからも選ばれている万能な味わい 才能が繋がる瞬間 ー グリフォイオイルと出会った丹野シェフと渡邉シェフの物語...