第17回スペインワインと食大学「スペイン産オリーブオイル」Vol.5~スペイン産オリーブオイルの世界を冒険しよう~
■ アンダルシアから届いたばかりの味わいを堪能する、特別な夜
第17回目のスペインワインと食大学では、4月13日のディナータイムにオリーブオイル生産者「べルデ・ディビーノ社(Verdedivino)」イルデフォンソ氏の来日を記念し、日本未入荷オイルとこの日だけのスペシャルコースを堪能していただきました。

会場は、今年で13年目を迎える六本木のスペインレストラン「マリスケリア ソル」さん。(スペインワインと食協会 推奨レストラン)

森田シェフ自らの目利きで選び抜いた素材、SoLグループの統括マネージャー兼ソムリエの金子さん厳選スペインワインが揃います。魚介専門スペイン料理店として、スペイン業界で知らない人はいない、そんな素敵なお店です。

今回は、スペイン人講師イルデフォンソの講義、人気講師の田川敬子さんによる通訳とテイスティングという貴重な内容を楽しんでいただきました。
■ 昨年秋に搾油されたオイルを味わう
講師がご用意くださったのは、昨年秋にスペイン現地で搾油されたばかりのオリーブオイル。

オリーブオイル世界一の生産国はスペイン。スペインで最大の生産地は、アンダルシア州です。多くの生産者が名だたる素晴らしいオイルを手掛けています。

今回の日本未入荷「べルデ・ディビーノ社」のオイルは、現地でもプロフェッショナルから注目を浴びています。「スペインワインと食大学」の人気シリーズ「オリーブオイル講座」で、これまで3回に渡り講師を務めてくださっている、バレンシア在住の田川敬子さんも太鼓判の味わいです。

敬子さんは、オリーブオイルのプロフェッショナルな仲間たちと現地を訪問。その品質の高さを自ら確かめられています。ちなみにプロフェッショナルな仲間がすでにスイスに輸出し、現地でも高い評価を得ているそうです。
■生産者と味わう、オリーブオイルの講義とテイスティング
この日は、生産者自らが登壇し、オイル造りへのこだわりや、その土地ならではのテロワールについて丁寧に語ってくださいました。

その後は、いよいよテイスティングへ。
ピクアル、オーガニック・ピクアル、アルベキーナ、そして「ロヤル・デ・カソルラ」とも称される希少品種・ロヤル。4種の個性豊かなオイルを味わいました。

テイスティングは、オリーブオイルソムリエ田川敬子さんです。オイルのテイスティングとは、一人で味わうことにも学びはあります。けれど、プロと一緒にテイスティングすることで、視点は思っている以上に大きく広がっていきます。

言葉にしづらかった感覚が輪郭をもちはじめたり、表現の幅が広がったり、一人では気づけなかった香りを発見できたり。しかもテイスティングは、生まれ持った才能だけではなく、経験を積み重ねることで磨かれていく技術でもあります。

ここでもまた、多くの方が新たな発見と学びに出会う姿が、とても印象的でした。
講座の後には、マリアージュの時間です。今回はワインではなく、「オリーブオイル」を主役に据えたメーカーズディナー。

「ベルデ・ディビーノ社(Verdedivino)」のオイルに合わせて、森田シェフが一皿一皿、感動が止まないメニューを構成。

さらにソムリエ金子さんが皆さんが驚くようなワインとのペアリングを組み立ててくださいました。
■ アンダルシアの“今”を、日本で体感する
第2部が開始される前に、スペイン・アンダルシア州政府アンダルシア経済振興局(Andalucía TRADE)尹さんから、心温まる乾杯のご挨拶をいただきました。

今回、日本で初めて本格的に紹介されたアンダルシアの上質なオリーブオイル「ベルデ・ディビーノ社(Verdedivino)」。その魅力を実際に体験していただけたことに加え、当協会の活動についても心のこもった応援のお言葉を頂戴し、忘れられないひとときとなりました。

今回は、スペイン・アンダルシア州政府アンダルシア経済振興局(Andalucía TRADE)の現地からロラさんも来日されており、会場に駆けつけてくださいました。実は翌日には、スペイン アンダルシア製品展示会(食品・飲料)(レポート記事はこちら)が開催されるという、とても多忙なタイミング。それにもかかわらず、この場を大切に思ってくださり、ご参加くださったことに、深い感謝の気持ちでいっぱいです。
■ 驚きが広がった、オリーブオイルメーカーズディナー
講義後の第2部は、乾杯から始まります。

今回、最初に用意されたのはCAVAではなく、あえて微発泡ワイン。金子ソムリエが提案したのは、予想を軽やかに覆していくペアリングでした。

スタートから皆さんの心をグッと鷲掴みにするのが手に取るように伝わってきます。

Jamón ibérico de cebo de campo
(ハモン・イベリコ・デ・セボ・デ・カンポ)
そして一皿目が運ばれた瞬間から、会場の空気が明らかに変わりました。

Salmorejo con vinagreta de sardina de Tottori
(サルモレホ・鳥取産真鰯のビナグレッタ)
「こんな組み合わせがあるのか!」驚きと高揚感に包まれながら、皆さんの熱量が次第に上がっていくのが筆者にも伝わります。

Lenguado salvaje de Tokushima con remojón
(徳島県活〆神経抜き天然ヒラメのレモホン)
今回のコースは、料理の仕上げにあえてオリーブオイルを使わず、それぞれの好みでオイルを選び、最後のひとかけで完成させていく体験型スタイル。

Pulpo de Nagasaki a la gallega con espárragos blancos de Saga
長崎県平戸産活〆マダコのガリシア風・佐賀産ホワイトアスパラ
同じ料理でも、選ぶオイルによってニュアンスが変わります。

Lomo alto de wagyu a la brasa con samfaina
国産和牛肩ロースのブラサ・サンファイナ
隣同士で同じ皿に見えても、風味や香りに違いがあるという面白さ。

さらに、あえて塩加減を穏やかに整えることで、素材の味を理解しやすくなります。

「オイルが主役になるように」と、このスタイルを提案してくださったのは、森田シェフです。

5種のオリーブオイルと、5種のワインを料理に合わせていきます。それぞれの魅力が次第に広がりをみせてくれました。

Arroz meloso de gamba roja
赤海老のメロッソ
■次の10年へ
今回は、「オリーブオイルのメーカーズディナー」として、スペインワインと食大学では初めての試みです。ランチタイムとはまたちがう視点での良さや楽しさも感じられました。

皆さんの満足度が伝わってくる表情に加え、リピーターの皆さんから本音の感想、初参加の方々からかけていただいた言葉。このように、リアルに教えていただける距離感は貴重です。

Tarta de queso
タルタ・デ・ケソ
「なにを食べても美味しくて、更にワインやシェリーも素晴らしく、採算度外視なのかと思うくらい。本当に美味しいだけじゃなく、手間ヒマかけた料理の数々と、ワインも本格的で、このイベントならではのコスパでした。アっという間の3時間で、次回も楽しみ~」これは、2月の大学にもお越しくださったリピーター、Sさんのコメントから一部抜粋しました。

「以前も美味しかった記憶ですが、久々に伺って、もっとおいしくて驚きました」という方も。

初めていらした方、お一人での参加という方も、お帰りの際に「楽しかったです、ありがとうございます」と、たくさんのお声をかけてくださいました。
そのセリフをお伝えしたいのはこちらの方でして、嬉しいお声をいただくたび、ご参加の皆さんはもちろん、生産者、講師、レストランと、関わってくださるプロフェッショナルな方々への仕事にも改めて感謝の気持ちが溢れます。

サプライズ企画:ジャンケンで勝った方に「ベルデ・ディビーノ社(Verdedivino)」オリーブオイルをプレゼント

ご参加の皆さん、講師、通訳の田川敬子さん、マリスケリアソルの皆さん、本当にありがとうございました。

ご覧いただいたように日本の食材との相性も抜群で、参加者の皆さんに好評だったアンダルシアの上質な「ベルデ・ディビーノ社(Verdedivino)」のエキストラバージン・オリーブオイル。「本当に良い味わいを、日本の皆さんに楽しんでほしい」という、イルデフォンソ氏の思いも、今回のイベントで印象的でした。
現在、日本でこのオイルをご紹介いただけるパートナーを探されています。ご関心のある方は、ぜひご連絡ください。
【HP】 https://verdedivino.com/
【Instagram】@verdedivino_aceitesmoral
https://www.instagram.com/verdedivino_aceitesmoral/
■そして、次の特別企画へ
そして物語は、すでに次の章へ続いています。積み重ねてきた時間の結果として、このように信頼をいただけていることは主催として、とてもありがたく思っています。

次回の「スペインワインと食大学」。実は、7月に新たな特別企画が決定しています。

今回も、“ここでしか体験できない”をテーマに、現在最終調整を進めています。詳細は2日後の5月24(日)、ニュースレターの臨時配信にて先行発表の予定です。

毎回、お席はご案内直後から動き始めます。今回も席数限定での開催となるため、気になる方はぜひ日曜に臨時配信予定のニュースレターをご確認ください。
ニュースレターのお申込みをご希望の方は、こちらからどうぞ。(https://lohaspain.spainwinefood.org/pages/newsletter)

スペインワインと食協会とは
スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。
スペインワインと食大学運営:スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田)
WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org
今年も「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料購読はこちらから。

Tomoko Kato 加藤智子
Journalist (Spanish Food Culture & Wine) & Editorial Producer
福岡出身のジャーナリスト/スペイン食文化・ワイン専門、編集プロデューサー。料理人、ワイン販売、広報・PRを経て、輸入・販売の(株)LA PASIONを設立し、インポーター業は17年目を迎える。2011年「スペインワインと食協会」を創設し、スペイン食文化とライフスタイルを軸に多くのイベントや講座をプロデュース。ジャーナリストとしてスペイン州政府、企業団体や生産者からの招聘を受け、現地展示会や生産者プレスツアーに参加するほか、取材、イベント企画を行う。協会公式サイトおよびWebマガジン「LOHASPAIN」は編集長として、コンテンツ企画・構成・執筆を手がけ、スペインワインと食文化の魅力を国内外に発信中。GPEスペイン・ワイン・テロワール・ディプロマ、オリーブオイルソムリエ®、Spanish Pantry(ICEX公認)。