料理も、ワインも、オリーブオイルも、人がつくる。
わたしたちがスペインの食文化に魅了されるとき、その背景には必ず一人ひとりの人生があります。
この連載について
スペインの食文化は、有名なシェフだけがつくるものではありません。
活躍するシェフ方こそ、そのことをよくご存知です。
畑でブドウを育てるひと、
ワインを醸すひと、
オリーブを育てるひと、
チーズをつくる職人、
料理人、
ソムリエ。
その大きなイベントの裏方に至るまで。

料理も、ワインも、オリーブオイルも、人の手から生まれる。
スペイン食文化を支えている100人の物語を未来へ繋ぎたい。
一杯のワイン、ひと匙のオリーブオイル、そして一皿の料理の向こうには、数えきれないほどのそれぞれの人生があります。
17年間、スペインの食文化に関わる仕事を継続してきて、わたしは数えきれないほど多くの方々にお話を伺う機会をいただきました。
しかし、そのたびにイベントレポートや取材記事ではそのすべてを伝えきれていません。
取材の合間にポツリと語られたひとこと。
記事に掲載しきれていないエピソード。
これまでのお付き合いがあってこそ、お聞きできた話。
そんな「伝えきれなかった言葉」、今でも忘れられないエピソードをこのまま埋もれさせてしまうのは、あまりにももったいないと思ったのです。
そして実は、それこそが私がずっと書きたかったことでもあります。

新連載「スペイン食文化をつくる人たち」では、新たな出会いを記録するとともに、17年間で出会った人々との記憶をたどりながら、心に残る言葉やエピソードを一つひとつ掘り起こしていきたいと考えています。
新たな出会いだけでなく、17年間で出会った方々との記憶をたどりながら。
これまで伝えきれなかった物語も、一つひとつ掘り起こしていく予定です。
「何をつくっているか」ではなく、「どんな人が、その文化を育んできたのか」。
どうして、その時、そうしようと思ったのか。
スペイン食文化を支えてきた人々の人生や価値観、その人らしさが表れる言葉を、未来へつないでいきたいく、そんなプロジェクトでもあります。
