東京から味わう、スペイン

スペインの食とワイン、
その背景にある人の物語

日本にいながら、スペインの「今」と「これから」をどう味わうことができるのか。

この連載は、その問いからはじまります。

東京には、毎年多くのスペインの生産者や州政府、団体が来日します。試飲会やイベント開催、インポーターによるプロモーションなどを通じて、最新のワインや食材、生産者の想い、そして料理人たちの表現と食文化が届けられています。一方で、プレスツアーや視察で訪れるスペインの現地では、日本からは見えにくい変化や挑戦、次の世代へ受け継がれようとする価値観が、育まれています。

この連載では、東京で出会うスペイン、現地で確かめるスペイン、そして日々更新される現場を読み解く視点を軸に、日本とスペインを行き来しながら見えてきた景色をつづっていきます。飲食とオリーブオイルのプロとしての経験、そしてワインの現場に身を置く立場から、事実や情報だけでは語りきれない部分、テイスティングやデータの先にあるものに目を向けます。

協会ジャーナルとは別に、この連載では、生産者の人柄や価値観、言葉にならない想いにもフォーカスします。ワインやオリーブオイルの背景にある「人」を知ることで、味わいがより立体的になってくる、そんなひとときを感じてもらえたら。

完成された答えや結論を示すのではなく、現場で感じた発見や変化、心にのこる言葉を手がかりに、日本の暮らしのなかでスペインをどう受け取り、どう楽しめるかを考えていく連載です。日本にいながら、たしかにスペインとつながる。その入口として「東京から味わう、スペイン」をお届けします。

加藤智子 - Tomoko Kato