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東京から味わう、
スペイン

東京から、スペインの食とワインを見つめます。東京だからこそ感じ取れるスペインの現在地と、その先につづく物語。その味わいをあなたと一緒に味わっていけたらと思います。

アンダルシアの魅力、日本へ。来日したオリーブオイル生産者6社の“言葉をたどる

アンダルシアの魅力、日本へ。来日したオリーブオイル生産者6社の“言葉をたどる

2026年4月14日、ホテルニューオータニにて開催されたスペイン・アンダルシア州政府主催の業界向けイベント。会場はスタート直後から多くの来場者で賑わい、同州の味わいが日本の市場において確かな存在感をもっていることを印象づけていました。

本記事では、来日したオリーブオイル生産者6社に焦点を当て、その言葉とともに現地の魅力をひもといていきます。

 


展示会はスタートから盛況、プロが集う現場の熱量


4月14日(火)、ホテルニューオータニにて、スペイン・アンダルシア州政府アンダルシア経済振興局(Andalucía TRADE)主催による業界関係者向けイベントが開催されました。

 


会場では、すでに日本に輸入されているシェリーやワイン、さらにはアンダルシア産のさまざまな食品が国内インポーター各社によって紹介され、開場直後からレストラン関係者をはじめとする多くのプロフェッショナルが来場しました。会場全体に活気が広がり、終始、活発な商談や意見交換が自然と生まれていく様子がとても印象的でした。

 

アンダルシアの食材は、いまやスペイン料理の枠にとどまらず、和食、中華、フレンチ、イタリアンなど幅広いジャンルで活用されています。素材や料理に応じて選ばれる“プロの選択肢”として、日本の食の現場に深く浸透してきており、その品質の高さと汎用性は、すでに「欠かせない存在」として認識されていると言ってよいでしょう。

 

来日したオリーブオイル生産者6社にフォーカス


今回筆者が取材したのは、アンダルシア州から来日したオリーブオイル生産者6社です。円安や物価高、国際情勢の変化といった難しい状況の中でも、日本市場に足を運び、可能性を見出し、自らの言葉でオイルの魅力をを伝えるために来日した姿勢には、強い意志と想いが感じられました。

ご存知のように、日本ではすでにオリーブオイルが広く親しまれていますが、それでもなお、私たちがまだ知らない味わい、出会ったことのない個性がアンダルシアには数多く存在しています。そうしたなかで、生産者自身が日本市場に魅力を感じ「自分たちのオイルを日本に届けたい」と考えてくださっていること。それは、日本に暮らす私たちにとって、大変嬉しく、心強いことではないでしょうか。

 

世界最大の生産量を誇るアンダルシアのオリーブオイル、しかも上質でより個性的な味わいがさらに日本にもたらされること。それが意味することは、レストランシーンのクオリティー向上に影響があると同時に、私たちの食卓や食文化全体が、より豊かで奥行きのあるものになっていくのではないでしょうか。海外(アンダルシア)から見た日本市場という視点に立ってみても、大きな意味をもつと考えています。

そこで本記事では、各生産者から特別に寄せられたコメントを、写真とともに紹介します。今回のコメントは、一般的な商品説明ではなく、それぞれの考え方、各社の哲学や日本への想いに踏み込んだ内容となっています。

 



生産者紹介(6社)

 

  生産者:Aceites Vadolivo 

【HP】 https://www.vadolivo.com/en/

【Instagram】@haciendavadolivo

https://www.instagram.com/haciendavadolivo/

【インタビューコメント(一言)】

スペイン最大シエラ・カソルラ自然公園(parque natural Sierra Cazorla)の麓に広がるオリーブ畑で、リサイクル農法で育てています。とくにカソルラ原産のロイヤル種は、30年前に絶滅に瀕していたのを増やす努力をしてきました。バランスの良い味わいが日本食にとても合います。


生産者:VIRENS EVOO

【HP】 https://www.virensevoo.com/

【Instagram】@virensevoo

https://www.instagram.com/virensevoo/

【インタビューコメント(一言)】

命綱をつけて収穫するような標高が高い場所にあるオリーブ農園です。そのため乾燥していて灌漑システムがなく、オリーブにストレスがかかります。その影響からフェノール化合物が多くなり、非常に体に良いオイルになることが特徴です。おすすめはレチン種のオイルです。


生産者:Aceites Renacer

【HP】 https://www.aceitesrenacer.com/ja

【Instagram】@aceitesrenacer

https://www.instagram.com/aceitesrenacer/

【インタビューコメント(一言)】

コルドバにあるオリーブ農園のなかで、オレオツーリズム(オリーブオイル農園ツアー)で最も多くGoogle検索されています。ピクアル種にこだわってオイルを生産してきました。4年前にオリーブ畑をすべて有機農法にかえ、より良い味わいを目指しています。


生産者:Aceites  MORAL

【HP】 https://verdedivino.com/

【Instagram】@verdedivino_aceitesmoral

https://www.instagram.com/verdedivino_aceitesmoral/

【インタビューコメント(一言)】


ハエン原産ピクアル種のオイルに特化して生産しています。(セカンドラインまで合わせると4種)中でもおすすめは、馬やロバが放し飼いになっている大自然の山にあるオーガニックの畑でつくられるピクアル種のオイルです。とくに和食にあうのでぜひ味わってみてください。


生産者:ACEITES ORO DE CÁNAVA

【HP】 https://www.orodecanava.com/en

【Instagram】@orodecanava

https://www.instagram.com/orodecanava/

【インタビューコメント(一言)】

スペインのオリーブオイル協同組合として初めて、2011年にスペイン政府から表彰を受けました。ハエンの南部にある「シエラ・マヒナ原産地呼称」の品質保証も徹底していて、上質な味わいのオイルとして今でも多くの受賞をし続けています。

 

生産者:GREEN GOLD OLIVE OIL COMPANY

【HP・日本公式ストア】https://oh-premium-olive-oil.jp

【Instagram】@greengoldoliveoilcompany

https://www.instagram.com/greengoldoliveoilcompany/

【HPよりコメント(一言)】

高品質のオリーブオイルを提供することに焦点を当てた会社です。消費者に文化、伝統、品質、そして地中海の価値観を提供することを目指しています。環境を尊重しながら、伝統的な手法と現代的な技術の両方を用いて、効率的な方法で最高の品質を実現しています。

 

 

教育現場の専門家も足を運び、アンダルシア産品への注目の広がりがうかがえます
アカデミーデュバン藤森講師(左)、森本講師(右)、アンダルシア州政府 尹氏(中)

 


日本市場とアンダルシアのこれから


今回の展示会を通じて、改めて浮き彫りになったのは、日本におけるアンダルシア産品の存在感の強さと、さらなる今後の可能性だと考えています。すでに確立された市場であるにもかかわらず、新しい味わい、これまでにない価値を紹介することが可能である点は、輸入・流通に関わる事業者にとっても大きな魅力といえるからです。

各生産者の言葉には、日本市場への期待だけではなく、長く関係を築いていきたいという思いも伝わってきました。そうした思いの積み重ねが、これからの新しい出会いにつながっていくのではないでしょうか。

アンダルシアのオリーブオイルは、今でもまだ知られていないことがあるからこそ、魅力に満ちているといえます。そのひと匙の味わいの背景にあるストーリーを、今後どのように日本の食卓へ届けていくのか。その展開に注目したいと考えると同時に今後も取材を続け、皆さんにとって新たな選択肢との出会いのきっかけになれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

スペインワインと食協会とは

スペインワインと食協会は、「スペインワインと食文化を囲み、高品質なスペインの魅力を皆さまと体感すること」を原点に、一過性ではないスペインブームを築く活動をしています。今後もスペインワインと食を真ん中に、新しい取組みや情報をご提供して参ります。

スペインワインと食大学運営 スペインワインと食協会(日本事務局/(株)LA PASION加藤 スペインオフィス/原田)

WEB:spainwinefood.org E-MAIL: info@spainwinefood.org

 

「スペインワインと食」に関する情報を、日本とスペインから、イベントの告知も含めて発信してまいります。最新情報をいち早く知りたい方は、毎週金曜日に配信しているスペインワインと食協会のニュースレター「LOHASPAIN」をご活用いただけたら幸いです。無料登録はこちらから

 



Ikumi Harada

Tomoko Kato 加藤智子
 Journalist (Spanish Food Culture & Wine) & Editorial Producer

福岡出身のジャーナリスト/スペイン食文化・ワイン専門、編集プロデューサー。料理人、ワイン販売、広報・PRを経て、輸入・販売の(株)LA PASIONを設立し、インポーター業は17年目を迎える。2011年「スペインワインと食協会」を創設し、スペイン食文化とライフスタイルを軸に多くのイベントや講座をプロデュース。ジャーナリストとしてスペイン州政府、企業団体や生産者からの招聘を受け、現地展示会や生産者プレスツアーに参加するほか、取材、イベント企画を行う。協会公式サイトおよびWebマガジン「LOHASPAIN」は編集長として、コンテンツ企画・構成・執筆を手がけ、スペインワインと食文化の魅力を国内外に発信中。GPEスペイン・ワイン・テロワール・ディプロマ、オリーブオイルソムリエ®、Spanish Pantry(ICEX公認)。

@ tomoko_kato_lapasion